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2011年7月 1日 (金)

リトルランボーズ

最初にお断りしてしまいますが、

 自分全部見てません。

でもって

 評価も高くありません。

 ネタバレもあります。

だからこの映画が好きな人は読まない方がいいかも知れません。

結構期待してはいたんですよ。なんか子供が主人公だとか、ランボーが好きでとか、映画を撮るとか、自分の中の子供の部分を強く刺激するキーワードがいっぱいあったから。だからDVDが出たら超見たいって思ってたんですよ。

で、

確かに子供が主役で、ランボーで、映画がキーになってはいるのだけど、

 それ以上に僕の嫌いな、許せない物もいっぱい出てくる映画だった。

僕は子供を「かわいい」とか「けなげ」だとかの見方で見たりはしない。子供は大人が思っている以上に姑息だし、利己的だし、バカだって知ってるから。でもこの映画を見ていた最初の30分に出てきた子供は、

 悪い。

ウソをつき、人の物を盗み、リスクを考えない行動を取る愚かな生き物として描かれる。

 子供はそんなに純粋に悪に傾注したりはしない。

これをピュアだと取られるのは心外だが、実際両親を失い、一人スラムで生きていかなければならないような「シビアな映画的シチュエーション」を謳わずに、それほどまでに悪くはなれないと僕は思う。万引きをする時はもっとビクビクしているはずだし、タバコを吸うにしても(見た目小三以下)ちょっと幼すぎる。泳げないのに川に飛び込んだり、

 見ていていらだちが頂点に達したので再生を止めた。

主人公は確かに敬虔なクリスチャンとして子供の好きそうな娯楽から遠ざけられた生活を余儀なくされ、たまたま触れた「ランボー」という映画に強い感銘を受けるのもうなずけはする。でも、こう言っちゃなんだが、

 今でもマジで子供心を失ってないつもりの自分からしてみたら、こんなのは子供だましだ。

親をだます為にもっともっと慎重になるし、真剣になるし、結果ボロが出てしまっても常に最良の選択を取ろう取ろうとがんばる生き物だ。子供はあがく。子供は諦めない。だから涙を流すし、声を荒げる。

 あんな風(ラスト)に泣いたりしない。

ぶっちゃけ、

 子供はこうあって欲しい、やんちゃであって欲しい、ちょっとくらい悪くてもどこかで夢に純粋であって欲しい、みたいな大人のエゴで固められてる印象しか出てこなかった。

平気で人の物を盗むようなヤツと友達になれるか。

実際僕の子供時代と主人公二人の置かれている状況は、どちらも全く異なる。だから彼らの気持ちを僕が汲むのは非常に難しい。だが「実体験を共感できないから難しい」とするなら、スターウォーズだってグーニーズだって気持ちの汲めようはあろうはずがない。

 要は監督と僕の間に埋められない価値観の違いがあるということなのだ。

何を良しとし、何を悪とし、何に感動して、何にいらだちを覚えるのか、全てのキーが全然違う人間同志がわかり合えるはずがない。

僕が見たのは最初と最後の30分。終盤はコールタールから救い出す少し前から再生したが、それまでの展開も透けるようだった。きっとちょっとしたすれ違いから仲違いして、兄貴をバカにしたり、フランス人のイケメンに浮気したりしたんだろうなって感じが一瞬で流れ込んできた。

 ホント見ないで良かったと思った。

100%僕の嫌いな展開。これでもかというマイナスの溜め。でもってラスト、

 なんで兄貴への愛を力説してるところでビデオが回ってるの?

僕が飛ばした中に「誰かがなぜか録画ボタンを押し、フォーカスを合わせる場面」があったの?何の為に?いつ?

お袋さんの言動や挙動にもスゲェイラった。序盤は「嫌われる為の演技」終盤は「手に平返した家族思い」。ざけんな。

・・・

ただ、こういう映画は見る人によって全く違って見えるのも事実。「僕とは価値観が違う監督」が撮ったということは、「監督の価値観に共感出来る人」が見ればその評価は絶大なものになるかも知れない。ただまぁこの監督の他の作品(銀河ヒッチハイクガイド)が好きならこれも好きかと言えない気も正直するから、一体誰にオススメ出来るのかよくわからないってのが本音だったりもするんだけどさ。

期待してただけに裏切られたというか、僕が期待していたポイントが違っていたというか、まぁいろんなことが作用しての評価ではあるのだけど、とりあえず☆(1/10点)。主人公の男の子がかわいく、僕の中のショタセンスを刺激した点だけが加点要素だったな。言い換えればショタ濃度の強い女子にはむしろ勧められるかも知れないな。

以下蛇足。

変な話だけど、もしこの映画を見た人で、僕のブログを概ね読んでるような人がいたとしたら、「クリスには向かない」ってきっと思っただろうなって感じの映画ではある。言い換えれば、僕の価値観にある程度理解と共感を抱ける人にとっても、このリトルランボーズは「どうにもイライラする映画」になるのでは?という話だ。

あとネットの感想でたまに見かけた、

 「ランボーを見てるかどうか」

は全く関係無いってことは言えると思う。というか「ランボーが好き」な人が「リトルランボーズを好きになる」可能性は、むしろ極めて低いのではないかとすら思う。

安っぽい男で恐縮だが、もしランボーにあこがれるような子供を題材にするのなら、それこそイナズマイレブンや少年ジャンプ、コロコロコミックのようなフォーマットで、破天荒なスーパーキッズたちを寄せ集めるような「リトルランボーズ」に仕上げてくれた方が、よっぽど僕的には共感も出来たし、楽しめただろうって思う。家族愛や友情を否定するわけじゃないけど、少なくとも本作のそれには同意しかねるってのがクリスの正直な感想なんだよな。なんか、「ケッ」って思ったワ。

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