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2011年7月12日 (火)

SPACEBATTLESHIPヤマト

つい借りてしまった。まぁメインの感想は映画を見に行った時にアップしてるので、テレビ画面で見て改めて気付いたこと、思ったことなどを少々・・・。
※ネタバレもしてますので一応ご注意を。

まず、

 テレビじゃ全然盛り上がらなかった。

何がどうしてとも思うのだけど、感覚としてはそう、「東宝まんがまつり」みたいなもので、ロビーでパンフレットや下敷きを買い、アーモンドチョコやピケを買い、雑然とした空気の中見た「惑星大戦争」に気持ちを傾け、盛り上がった時のように、

 テレビと映画では埋められない違いがあった。

これは多かれ少なかれどんな作品にもあるとは思うのだけど、ヤマトの場合はそれがことのほか大きかった気がする。

テレビで見るとそのセットは妙にこぢんまりとしていて、SFX、VFXもどこか「作り物」として見てしまう。もちろん映画館であっても作り物は作り物なのだけど、

 子供の頃見た特撮の懐かしさがそれを「演出」に置き換える。

これはもうニュアンスとしか言いようがないのだけど、たぶん映画館に行かずにこうしてDVDを見たとしても、きっと今日見たように「さほどでもない」気持ちに覆われてしまったんじゃないかと思う。それほどまでに、何というか、「落差」みたいなものを感じた。

キムタクはやっぱりキムタクで、黒木メイサは黒木メイサにしか見えない。「ああ世間一般で言うハンサムと美人ってのはこの二人のことなんだろうなぁ」という目でしか見えない。何というか、

 古代進の役をやってる木村拓哉ではなく、木村拓哉の役をやってる木村拓哉に見えてしまう。

山崎努も柳葉敏郎も緒形直人も、映画館では「俳優」だったものが「芸能人」に見えてしまう。宇宙戦のシーンも、どこか情報量の少なさを感じてしまう。
※これはもしかしたらステレオ(音響効果)のせいかもしれない。

序盤の盛り上がりである「ヤマト発進」のシーンも、第一艦橋から落ちる渇いた泥が、まるでポリゴンに見えてしまう。粉じんをまき散らし浮上するヤマトが、

 文字通りモニターの中で幾重にもエフェクトを掛けられたモデルに見えてしまう。

劇場では気にならなかった俳優も、「あ、この人はあそこで見たな」とか「今のはちょっと演技過剰じゃないの?」と見てしまう。空気が映画に引きずられず、こちらの、扇風機を浴びながら窓を開け放ち、座椅子にもたれながらテレビを眺める僕の方に寄ってくる感覚。

 なにか不思議。

こんな作品だったのかと思う。これを海外に持って行くつもりだったのかと思う。ここは失笑を買うんじゃないか、このシーケンスは外人的にも「ウケ狙い」と思われるんじゃないか、「リアリティのない」ディティールに何か「あら探し」をされてしまうんじゃないかと思いながら自分があらを探している。

ヤマトのDVDは正直「いつの間に」という感じでリリースされていたが、今改めて見て、「放射能除去装置」というセンテンスが、

 時勢的にマズかったんだな。

とわかる。「放射能」そのものがもはや娯楽作品の中でタブーになってしまっているのだな、とわかる。許せたはずのことを許せなくなってるんだろうな、と思う。

地味なところでは、酒の銘柄が「美海」って読み取れたことや、意外なほどネコが「演技してた」ことがわかって嬉しかったりもした。映画館では気付かなかった「あら」が見えてしまう一方で、ディティールもいくつか見えてくる。一回しかおっぱい触ってなかったと思ってたけど、ラストでもう一回触ってたな、とか。

ただ総じて感じたのは、「時間経過の早さ」。往路と復路では時間の流れ方が著しく変わるように、さほど記憶から薄れる前の映画もまた、かなりハイテンポに目に映る。サクッと黒木メイサを救出し、サクッと着陸し、サクッと爆弾を仕掛ける。いつの間にどうやってヤマトへ帰還したのかってのは、映画館でもテレビでも同様に一瞬だったので、その辺の違和感はなかったけど、、、まぁ時間はかなり早く感じた。別段トイレに行きたくもならなかったし、体の方にも「低密度」な情報だったのかも知れない。

・・・

まだ見てない人なら見てもいいとは思うけど、映画館で見てる人はむしろ見ない方がいいと思う。
※どっちみち今感想読んでる人は既に見てる人だと思うけど。映画かテレビかは別として。
特に特撮にそれなり以上の思い入れがある人からすれば、このヤマトは、やっぱりというか、結局というか、惜しい作品だったんだなぁと再確認してしまいかねないと思う。今日の評価だけで言えば★☆くらいの作品だったってのが正直なところかな。

余談だけど、スタッフロール中に「ささきいさお」の文字を発見し、「え?いつ出てた?」と記憶装置に大きめのキズがある脳みそをフル回転。

 デスラーの声か!

・・・と一瞬思ったけどありゃ違うわ。むしろ細川俊之だ。
※正解は伊武雅刀でしたが。
じゃあ、、、

 え?ナレーションなの!?

全然そう聞こえなかったな。僕の中のささきいさおはスーパーマンの声ってイメージがあるんだけど、なんか、こう、

 声に張りがないというか、、落ち着いてるというか、、、

なんかやっぱちょっと残念な感じでしたね。

意外なところ、、、というと語弊がありますが、特撮の邦画はやっぱ映画館に行くべきだってことをシミジミ感じましたね。DVD借りた平成ゴジラシリーズとかそこそこ面白かったけど、やっぱ映画館には映画館にしかない空気が、特に、

 特撮映画にはそれが強くあるかもな

って思った次第です。

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