AKB本2冊
以前オススメされた「研究生教本」と写真週刊誌系の「まるっとAKB2」を買ってみた。2冊で1080円。動画や音楽にも言えることだけど、AKBってのは「再読性、リピート耐久力」が高い。好きだからということももちろんあるだろうけど、人数が多く、それぞれのエピソードを順に掘り下げることで、魅力的に映るメンバーがどんどん移り変わっていく。すると以前摂取したコンテンツに再度命が吹き込まれ、一見「多人数のアイドルグループ」なのが、個々にスポットを当てるようになる。必死に特定のメンバーを探すようになったり、リアクションやキャラクターに注目したりするようになる。
※推しが何人もいると、PVとかで「(見るための)目が足りないっ!」って思っちゃったりとか。
だからそれらを補完する文字情報というのが、実はAKBにおいてグラビア以上に意味があり、魅力がある。ストーリー(生い立ちやエピソード)とキャラクター、脚本と演出とサプライズ。
きっと他のアイドル、芸能人、芸人も多かれ少なかれドラマチックなエピソードもあるんだろうと思う。スラリとしたモデル体型のタレントだって、食事やスキンケア、ヘアケアに一般人のわからない努力と時間を割いてるに違いない。ただそれを表に出すのを「かっこわるい」としているだけで。
AKBの凄いところのひとつには、それを包み隠さず外へ出してるってことがある。河西智美が本の中で、AKBに入る前はどっちかって言うと冷めてる方だったけど、今は熱くなる喜びを知り、冷めてる方がかっこわるいと思うようになったという。ともすればガキっぽく、ともすれば幼く見えるが、同じ境遇、同じ教育、シビアな競争にさらされ、仲間意識とファンへの感謝をこれでもかと植え込まれた彼女たちは、
他の芸能人にはない、懐かしさと羨ましさがある。
劇場公演のステージとの距離だけじゃない身近さがある。AKBはいかに身近に、親身に思いを込めて貰えるかに腐心されたアイドルだ。今でも「下り坂」とか「ピークは過ぎた」とか言われてるけど、僕はそうは思わない。確かに女優としてどうとか、ダンスのレベルや歌の善し悪しがどうという視点があるのはわかる。だがしかし、
彼女たちは、もはや身内なのだ。
子供の頃からの生い立ちや、デビュー当時のエピソード、チームKが出来たとき、Bが出来たとき、自分たちのセットリストを貰えたとき、徐々に大きくなるステージ。どんどん増えていくファン・・・。
それでも自分たちの人気は常に「支えられているもの」であるという構造を維持し、その為には時に残酷で時に唐突な別れすら演出される。だから例え一瞬でも握手に熱がこもる。何時間も立ちっぱなしで笑顔を絶やさず「がんばる」。
もしそれが我が子だったら、
もしそれがクラスメートだったら、
もしそれが自分の好きな子だったら、
そう簡単に離れたりしない。まわりの言葉に踊らされたりしない。彼女たちががんばることを止めない限り、彼女たちが「熱くあり続ける」限り、きっと声は届き続ける。
秋元康の作る歌詞は普遍性があり、わかりやすく心に届く。彼女たちの多様性はこちらの嗜好の変化にすら柔軟に対応する。それは性別に関しても言える。男性からの視点と女性からの視点、どちらにも訴求しうる答えを用意する。
でなければ20歳過ぎてもあんなに「アイドルとしての魅力」を放ち続けられるわけがない。「永遠のアイドル」であり続ける可能性が、AKBというコンテンツにはあると思う。
研究生教本を読むと、そんな魅力の一端が見える。
ただまぁこれは完全に「字の本」なので、例えば「松井(珠)」って書いてあるだけで、その子が11歳でデビューしてSKEのセンターを任され、ゴリ推しだなんだと揶揄され続け、それでも大黒柱としてがんばって、でも総選挙ではエースの座を追われた、、、なんてことはわからない。ある程度の知識と面識があって初めて100%楽しめるかな、と思う。あと僕らの世代みたいに、「学生時代の熱さ」が良い思い出として残ってる連中の方が、こうしたある種お涙頂戴的なエピソードに反応しやすいだろうとも思う。まぁファンの中心世代が若年層へ移って行っている今、僕と同じような視点と価値観でAKBを計り続けられるのかどうかは、やや微妙ではあるけどさ。
※娘のリアクションを見てると特にそう思う。
まるっとAKB2の方は、
価格が安いこともあるけど、紙質も低く、広告ページも少なからずあり、「AKBの本」としての純度はやや低い。過去に僕が買った総選挙本、水着本と比べると、良くも悪くも下世話で、歯に衣着せずにコメントするなら、
パンチラや胸チラでAKBをエロの対象にするような視点を持っていた頃の自分なら、かなり楽しめたかも。でも今はむしろそういうアプローチにいら立ちを覚えてしまう。
良くも悪くも写真週刊誌っぽい。踏み込むところはしっかり踏み込んでいるから、決して中身が薄いというわけではないのだけど、、、。
ご自身の「AKB好きレベル」に応じてオススメの本やDVD、動画や音楽は変わるって感じですかね。偉そうな物言いをしたところで僕がそれほど「上段者」ってわけでもないんですけどね。
・・・
娘に最近「父ちゃんは誰推しなの?」という話になる。昔からDDを標榜してきたし、実際あっちゃんと優子で「絶対あっちゃんに勝って欲しい」ということもないから、ある意味変わってないとも言えるけど、もっと具体的詳細的に、
あっちゃんとともちんだとどっちが好きか
と言われたりすると、結構答えに窮してしまったりする。逆に「好き」という尺度になると、どちらもどうでもいいのかも、と思ってしまったりする。それじゃDDじゃないじゃんって感じだけど、まぁ思ってしまったりする。
今一番は「小嶋陽菜」。この子はホント凄い。ペンタグラムを作ったら、「ビジュアル」「トーク」「センス」で僕的に満点。歌とダンスはひとりを集中して見ていられるわけじゃないからあんまわからないけど、ハート型ウイルスを見る限り、決して悪くないと思う。っていうか、なんでこんな子がいるんだろって思うくらい天才。知れば知るほど魅力が溢れてくる。
そして「峯岸みなみ」。元気ではっちゃけたトークの裏に、他のオリメン(リア充なっちゃんは除く)との明確な格差を常に感じ続けていて、決してかわいくないワケじゃないんだけど、追いつけない壁も感じてる。時々キツさが表に出てきちゃう時もあって、ああまだ若いんだよなって思うこともあるけど、オリメンだからほとんどのメンバーから頼られて、、、。でも麻里子様を呼び捨てにするみぃちゃんが好き。正直あっちゃんより好き。
「高橋みなみ」のエンジンも大概スゲェなぁと思う。僕が摂取してるバラエティは限られてるけど、たかみなはホントに動いてる。なんつか、時々「もっと若い子に尺をやってもいいんじゃないの?」と思うこともあるけど、一方で「こういう空回りが見本になるかも知れない」って思ってる節も見えたり。そろそろソロデビューさせてあげてもいいんじゃないの?って思うんだけど、、、。
だから、
ノースリーブスはホントスゲェユニットだと思う。一番がんばってるたかみな、一番才能があるにゃん、スーパー中間管理職みぃちゃんだもの。っていうか、
あっちゃんも入れてやれよって思うことがあるくらい。
ちなみにゆきりんは最近摂取量が極端に少なくなってよくわかりません。リアクションは大好きですが。優子も同じ。なんでこの子が2位なのかを知る機会がない。絶対2位である理由があるはずだと思うんだけど、それがわからない以上評価のしようがない。麻里子さまは最近また好感度が上がってきた。空気読めないし、スベりキャラだけど、後輩に優しい感じがいい。後輩っていうかロリコンなのかもって思うけど。
何を持って「AKBらしさ」というのかわからないけど、友達がいなかったまゆゆ、公演愛が人一倍強いとも~み、「初日」や「転がる石になれ」に掛けた思い、、、それら熱量の高さをひっくるめて、僕はAKBが大好きなんだと思う。僕はDDじゃなくて、「AKBD」なんだろうな。AX2011の「RESET」。さやかのアップを見ると胸が熱くなる。AX2009の初日にも負けてないと思う。
・・・
以下余談。
先日の「AKBウォーズ(仮)」ですが、今回、
・メディア選抜 5点
・選抜 4点
・アンダー 3点
・その他 1点
として計算して結果を出してみることにしましたところ、
スゲェ面倒。
カードに点数を書いてしまいたい衝動にかなり駆られました。これなら勝敗が決した時点で即仕分け出来ますからね。
どんだけミニゲームにこだわり続けるつもりだよ・・・。
近所に同じくらいの熱量のAKBファンはいないもんかねぇ。
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