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2011年8月25日 (木)

AKB49

何となく立ち読みした話が意外と面白かったので1冊購入。その後即残り2冊も購入。

 意外と「かなり」面白い。

「AKB49恋愛禁止条例」は週刊少年マガジンで連載中のフィクションマンガ。ただ、AKB48各人のキャラ設定や言葉遣い、ミニネタなどもかなり織り込まれており、オフィシャルの明記はないまでも、事実上の公式マンガになっている。

何から書こうか、、、という感じなのだけど、まず、

 かなり面白い。

ことに触れておきたい。これは僕がAKBが好きなことを抜きにして、

 スポ根マンガの定石をしっかり踏まえていることに起因する。

主人公は、自分の片思いの女の子がAKBオーディションを受ける、というスタンスを応援するつもりで、自らも女装して参加した挙げ句(彼女共々)受かってしまう「男の娘」だが、もともと野球をやっていた「熱血少年」の素質があり、本来のAKBの「情熱」や「努力」「友情」という(言ってみればジャンプライクなキーワードではあるのだが)魅力に感化され、実際のAKBのシビアさを元にしたハードルにぶつかり、乗り越えていく。

そもそもAKB48そのものがスポ根的要素の塊であったことを、マンガを通してあらためて感じさせられる。ライバル、ケガ、死にものぐるいの努力、勝利、仲間との団結、、、。実際は「黒く汚い芸能界」で活躍しているアイドルだから、それこそ少年マンがで書けないようなエピソードやシチュエーションがいっぱいあるのだろうが、現状ファンとメンバーの関係にそれらが大きな影響を及ぼしているということはないわけで、「票数は愛」という言葉にならうかのように、ピュアで青く清々しい青春ストーリーに仕上げてある。

正直物語序盤は、そういった方向性に気付かず、「微妙に似てない、、、でも絵自体はかなり上手い」作画と、ともすれば薄っぺらにも見えかねないAKBメンバーたちの「それっぽいセリフ」に、身の毛もよだつような居心地悪さを感じたりもしたのだけど、一旦全ての設定を受け入れ、話が軌道に乗り出すと、むしろ逆に「リアルとの違い」を楽しめるようになってくる。特に、

 たかみなが主人公に惚れる設定は大いにアリ。

ここで「恋愛禁止条例」というキーワードが生きてくるなぁと思うのだけど、主人公は一緒に合格したクラスメートのことが好き。でもそのヒロインちゃんは当然主人公に恋心を抱いては居らず、一方通行。でもたかみなには(男性と気付かれないまま)恋い焦がれるという、

 両思いはダメだけど片思いはOK

という設定も活かしている。

あっちゃんが全てを知ってるようでいて、実際口数が少ない
※実際はオリメン同士だとそうでもないんだけど
キャラとして描かれることで、上手く「真実を知る者」役として回っていたり、本物のメンバーたちのエピソード「らしき」話で屋台骨を組んでる分、ファンならより楽しめる構造にしていたりと、今までの「実在する芸能人、スポーツ選手」を題材にしたマンガと比べて、かなり上手い着地点を見いだしてるなぁと思う。

実績のある漫画家(作画)ではないが、AKBに対する愛や、昨今の漫画家として標準的なんだろうなぁと思わせるだけの画力があり、その面でのストレスもないし、AKBという大所帯をソースにしつつもある程度活躍するメンバーを絞ることで、物語が散漫になりすぎない、言ってみれば「仮面ライダーで毎回違う怪人と戦う」ようなストーリーテリング(原作)をしているのも良く出来てる。

実際にはあり得ないんだろうと思いながらも、「チケット1万円で250席満席にしなければ研究生全員解雇」というエピソードも、ある意味AKBらしく、ある意味マンガらしいし、しっかりそれで感動させる話と絵を持ってきたのは、素直に感心&・・・

 AKBを冠する上で最も重要な「感動」があった。

唯一違和感があったのは秋元康絡みのセリフや行動。僕は氏のことを尊敬しているし、
※商才の面でも、人材発掘の面でも、作詞家、プロデューサーの面でも。
結構好きなくらいなのだけど、正直こんな物言いするかなぁと思われた場面が多かった。
※よく知ってるわけじゃないんだけどさ。
戸賀崎劇場支配人が、見た目はともかくセリフは「言いそう」って感じたのとは結構好対照って感じで、むしろ、

 彼を使ってAKBをマンガとして成立させている

って感じがしたかな。現実とは違和感があるけど、マンガの中では「こういうセリフや展開を導くキャラがいないと話を動かしにくい」のだろうなぁ、みたいな。

既にコミックとして刊行されているより先のエピソードまでウィキペディアには明かされていて、「ついつい読んでしまった」のだけど、

 たかが文字情報なのに結構感動しちゃった自分がいて、

9月16日発売予定の4巻も、当然のように買ってしまいそうな予感です。クリス的な評価は★★★。AKBが大好きな方なら普通にオススメ出来るますが、さほど知らなくても、普通にスポ根として楽しめる作品に仕上がってると思いますよ(^^。

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