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2011年10月13日 (木)

セミやチョウの人生

最近ゲームの話ばっかりで蚊帳の外の方には誠に申し訳なく思ったり思わなかったりなのですが、まぁしょうがないです。プライベートの占有率が、
※睡眠時間を除くと
95%くらい、、、っていうか飯とかトイレとかを除くと(風呂は除かなくて大丈夫)、本気で100%そればっかりな毎日なんだよね。ダークソウルかAKBか、完全2択。加えて今日のこの話なんて、ホントにふと思っただけの、それこそツイッターとかで言うレベルの短い話。こんなんで1回分かよ、と。いくらなんでもボッタクリなんじゃねぇの、と。ぶっちゃけ息しかしてねぇよ、と。まぁそういうお店に行ったことも行こうと思ったことも、今後行く可能性すらないわけですけど。

「セミの一生」というのは、よく言う話、地下で7年幼虫で過ごした後、地上で1週間鳴いて絶命するってことになっている。実際は地上に出てから2週間~1ヶ月ほど生きるらしいが、
※「1週間」が定説になったのは捕まえて虫かごにいるセミがそのくらいしか生きないことに起因すると言われているらしい。

 一生の間のほとんどを地中で過ごし、具体的には(仮に成虫が1ヶ月だったとしても)84年の人生の最後の1年を外界で、それこそ命の炎を燃やして鳴き、そして死ぬ。

当然DNAには「何年後かの夏に地表に出る」という情報が記されているだろうし、そこで鳴くことも、交尾することも、そして死んでしまうことも知っているに違いない。まぁ違いないと決めつけるのもおかしな話か。少なくとも、「死ぬこと以外は」記されてるだろうけど。
※ただ人間も死期を感じることはあるわけで、齢80を過ぎれば「それほど長くない」ことは十分想定の範囲か。

 セミは余命1年の花嫁みたいなもの、、、なのか?

チョウにも言えることだけど、「綺麗な羽を広げ、大空に羽ばたく」という視点は、あくまで人間が勝手に貼り付けた肩書きで、本人たちにしてみれば、

 死に化粧

にも等しい「辛く切ない人生の潮時」なのかも、と思ったりする。地中でどんな人生を送ったのかはわからないけど、少なくとも日々の糧を得て、僕らと同じように1日24時間、一年365日過ごしたからこそ、地表に出てくる。セミの幼虫を主食としてる生き物がいるって話は聞いたことがないし、毎年相当数のセミの声を聞いてるわけだから、少なくとも地中に入る間には、リスクらしいリスクは少ない気がする。暗くてじめじめしてはいるけど、落ち着いて毎日を、ある意味のんびり快適に過ごしているんじゃないか。まぁ結構派手なツメがあることを考えたら、意外とバリバリに移動しまくってエサを探す毎日なのかも知れないけど。

 一体何が言いたいのかというと、

本人にとってどうなのかってことは、本人にしかわからない。定年退職後の人生が、チョウの羽化のようなきらびやかで華やかなものなのか、引きこもってずっとネットゲームをやってる人生が、セミの幼虫に見えても実は幸せなのか。

夏にプールや海へ行き、秋には紅葉、冬にはスキー、スノーボード。そして春にはお花見に行く人生もあれば、昨日の娘のように友達が来てるのに二人でずっとAKB1/48をプレイするような生き方もある。小さい画面をのぞき込んで。

何が幸せかなんて、誰にもわからない。正直言うと、自分にすらわからない。でも楽しいことや面白いことがあるなら、それには首を突っ込んでいきたい。出来る限り及び腰にならず、めんどうくさがらずに、後悔のないチョイスをしていきたい。

41歳厄年。セミで言えば「幼虫の折り返し」を過ぎた程度。徹夜でゲームもするし、アイドルの笑顔に癒されたり、車の中で大声で歌ったりもする。時間の流れはどんどん加速していくけど、2時間の映画を見るのに必要な時間は、たぶん小学生の頃も80歳になったときも同じ2時間なはず。要は使い方と、感じ方の問題。

 一夏思いっきり鳴きまくる人生の終末。そこを晴れ舞台として準備していくのか、はたまた墓場か棺桶と思い切なくつらい下り坂をずっと降りていくだけなのか。

自分は前者でありたい。その終末がいつ訪れるとしても。

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