アデル ファラオと復活の秘薬
何かのDVDの予告を見て、
「微妙に面白そう」
と思い借りてきた。つかフランス映画であり、監督も主演の女の子も知らない、パッと見インディジョーンズ風に見えるが、
絶対それはフェイク。
一見ハムナプトラの二匹目のドジョウに見えて、その実フランスコメディ。つかそんなにフランス映画を見たわけじゃないけど、たぶんそんな感じだろうと。
序盤からかなり「文化の違い」をまざまざと感じさせるジョークが連なり、見てるこちらの温度をこれでもかと下げていく。登場人物に見知った顔は誰ひとりとしてなく、一部の展開には疑問符が大量発生。予想通りインディらしさは冒頭の数分だけだったが、
他の方のレビューにあった、「アデルのおっぱいは最高」という点においては、全くもって期待に添うものだった!!
というかそれを見たから借りてきたわけでは断じてないのだが、、、断じてないのだが、、、いや、断じてないということにしたいのだが、、、させてもらえると非常に助かるのだが、、、
とにかく素晴らしいものをお持ちでらっしゃった。
ズバリ、開始1時間ジャストくらいからです<そのシーンは。
ただ、せっかくなら最初から最後までがんばって見て欲しい気持ちもなきにしもあらず。おっぱい目当てで借りてきて、ソコだけ見て終わりにするには、さすがに勿体ない。というか、
そのレベルには達してた。
前半はとにかくもどかしく何とも言えない気の抜けた展開にげんなりすること請け合いなのだが、後半、冗談でも何でもなく、まさしくそのおっぱいのシーンから先は、かなり物語が小気味良く動き出す。数は少ないが溜飲が下がるポイントもあるし、クスリと来る笑いもあった。
正直最後まで見ても救われないところが何カ所かはあったし、グロだなぁと思う点もなくはなかったのだけど、ラストの、まぁかなり強引ではありつつも小気味良い展開で、なんだか全て許せてしまう。そんな映画だった。
クリスの評価的には非常に迷うところではあるけど、最後でとても後味が良かった、見終わったあとのすがすがしさを評価して、★★☆としたい。つか前半だけで言えば☆も迷うほどの駄作と感じていたので、これはもう絶大な評価上昇なのだよ。
ちなみにアデル役のルイーズ・ブルゴワンを見てると、誰かに似てると感じるはず。それほど整った美形ではない。スレンダーな色白。おっぱいを見せる、、、。そうミラ・ジョボビッチにかなりの共通点がある。となると、、、と思い改めて見てみたら、
リュック・ベッソン監督作品だった。
なるほどそれで全て合点がいった。笑いの方向性も絵作りも無駄にVFXを使ってるところも、いかにもなベッソン作品。彼女がヒロインに抜擢されたのもうなずく以外出来ないくらい。
そう考えると、とりあえず彼の作品が好きな、彼の撮る女性が好きな人には、結構オススメ出来るのかも知れないと思い始めた。まぁ過度な期待はせず、
笑えないコメディに綺麗なおっぱいを期待して見る
くらいが一番丁度いいスタンスだとは思うけどね。
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コメント
>リュック・ベッソン監督
彼は、引退したはずでは?…と思って調べてみたら、この作品で引退を撤回し、復帰したのですね。全然知らなかった。
投稿: nao | 2011年11月14日 (月) 23時41分
そう言えばそんな話もありましたねぇ。ただ僕的にさほど大好きというわけではない監督なので、
※っていうか今ひとつ彼の立ち位置がわからないというか、クレジットされていても、本当に監督としての仕事をしてるのかなぁとか思ってしまうんですよね。フランス系の中では珍しくメジャーかつお金持っていそうなだけに。まぁその分自由奔放に作れてしまう=結果こういう作品が出てきてしまうんでしょうけども。
全然気付きませんでしたよ。
投稿: クリス | 2011年11月17日 (木) 11時36分