ゼルダの伝説スカイウォードソード~その8~
何つか序盤こそ丁寧な「低難度チューン」と各種装備強化、ルピー集めに伴う多彩なモチベーターで、素直に面白いと言えたのだけど、ここに来て「ゼルダの悪い面」が散見されるようになってきた。
アドベンチャーを謳うがゆえにRPGで出来るような逃げがなく、そこをクリアしなければ先へ進むことが叶わない状況が一度ならず訪れる。それはたとえば通常とは全く違う鳥に乗った状態でのミニゲームであったり、一方通行で投げ込まれたセーブの出来ない空間であったり。「ここまでプレイしてきてくれた人ならきっと乗り越えてくれる」そういう期待感が、
面白くもないハードルを容易に設置させる。
愚かな。クリアしてもなんら達成感のないミニゲーム。著しくイライラする。ここでいわゆるRPGであれば、経験値を稼いだりレアアイテムを探しに行ったりと逃げることが出来るが、現時点で取れる目処の立つハートのかけら、感謝の気持ち、モノリスはなく、虫と素材も潤沢に収集済み。もはや先へ進む以外に出来る事がない状態での不条理なハードルは、やる気を削ぐ以外の何物でもない。
通常のゼルダであれば、後半に行けば行くほど装備が整い、これまで行けなかったところに行けるようになる、それによって新たな発見がどんどん紐解けていくという感じなのだが、今回はいい意味でも悪い意味でも難度が低く、「見つけられるものは根絶やしにしながら進めてしまう」。もちろんそれは面白く楽しいからなのだが、
それが尽きてしまうと途端に辛くなるのも事実。
各面を何度も利用する密度の高いマップ、と謳われていたが、実際3度4度と森のマップを廻っていると、密度感というよりむしろ「使い回し」と言った印象の方が強く出てくる。以前来たときは意味を見いだせなかったモノが、今回なるほどといった体で効果的に機能する、そんな期待は序盤で全て消化され、むしろ自分の置かれた状況が変わったことで、マップもそれに併せて変化、文字通り様変わりする感じ。「ああこれだったのか!」ではなく「こんな風になっちゃって・・・」って感じなのだ。そこには最初に訪れた時の面影はなく、出てくる敵も別の敵。勝手な思い込みではあったが、何か騙されたような気になってしまったのは僕だけじゃないと思う。
※あと結構1日1回くらいのペースで発生する「操作トラブル」。いきなり右へ入りっぱなしなんてのはまだいい方で、昨夜の「封印されしもの」戦でのバドの爆弾コントロールが、いきなり「上下左右逆転」。リンクは普通に動かせるのになぜか唐突に。それも2回目からは直るという不思議な状況。
→ただ結果としてはその1回目のトラブルで異常に時間が掛かってしまったため、ゲームオーバーの憂き目に。
ぶっちゃけ任天堂製品には珍しい「バグ」の域だと思った。
だがしかし、
今回のゼルダにおいて、良い、これまでにはない面白さを提供してくれているなぁという面ももちろんある。ズバリ、
キャラがいい。
もうバドは最高過ぎる。ゼルダとの絡み、インパ、選択肢次第で全く180度違う展開を見せる預かり所の彼女との関係、バドの舎弟ラス、クラネ、キコアの三角関係も見所だし、神々のトライフォースで見せた「スクリプトの妙」を今作では大きくふくらませてこれでもかと見せてくれる。飛ばせないデモや瞬間表示出来ないメッセージなど、繰り返しのプレイに煩わしさを感じさせる側面もないではないが、いつもならキャラたちの安い人形劇にゲンナリしがちな僕が、バドが出てきただけでテンションが上がる、双方向であるメリットを殺し、見せる演出で語られる場面にモチベが上がるというのは、本当に希有なこと。
この話の結末が見たい。
そう思わせるだけの物語。まぁファイは本気でイライラすることの方が多いけど。
※ボス戦でヒントを期待して呼び出すと、もう「オマエ実在してたらマジぶっ壊すから」と言いたくなる役立たずなアドバイスぶり。何のためにいるんだか全くわからない。でもってたとえば一段階ボスを削ってまた呼び出したら呼び出したで、さっきの無駄なメッセージをゆっくりと人のかんに障るようなテンポで繰り返し、「もっと聞きます?」を選んでもなお「まだわかってることはありません」的な?死ね!今死ね!
炎の神殿もそれなりに苦労しつつそれなりに楽しんでクリア。ダンジョン攻略中はさほどファイが出てこないからいい。一カ所いかにも水で浮島を作って移動しそうな場所があったんだけど、、、魔法のツボとか爆弾とか自分なりに工夫したりなんかしちゃったりしたのだけど、、、まぁ普通の方法で取れたのに肩すかし食ったかなぁってことくらい。
※中身が結構重要な物だったので冷や汗モノではあったけど。スルーしなくてよかったなって感じで。
ボスも海坊主や阿修羅よりは闘いやすかったかなって感じだった。
前後するけど、炎のサイレンはもはや結構楽しい感じで、森のサイレンに感じたようなプレッシャーは全くなく、「コレは最後に取ろう」とか、「ここは絶対あるよな」とか思いつつ気持ちよくクリア。もっとやりたくらい>サイレン。ちなみに「ヤミの勾玉」は試練の時しか手に入らないって言われてたけど、全然そんなことはなかった。
その後のジエンモーランみたいなヤツも、倒し方がわからなくてクスリ2個使ってようやっと攻略。もちろんリセットしてやりなおし。なぜなら僕はケチだから。
なぜなら僕はケチだから。
はい。で、その後も少し進めたけど、結構衝撃的な展開。ここらになると書きにくいね。今となりで長男がやってたりするんだけど、許されるネタバレとそうじゃないネタバレがあるからねぇ。まぁこれまでも「許されないの」を何度か書いちゃって来ちゃってるとは思うけど。
まぁバドは最高ってことで。
以下小さな話をいくつか。
・カボチャ撃ち
ミニゲームなんだけど、僕なりに攻略(600pits)したので書いておく。
セバスンのかけ声を聞いた瞬間に溜めを開放(Aボタンを放す)して、丁度刺さる位置を探す。150未満、150以上400未満、400以上で狙うポイントが変わる。重要なのは400まで極力ミスらないこと。400以上は今までとは違って結構上の方にポインターを合わせるのだけど、速度が速いのと、全く違う方向へ投げられることもあって、
連続で当て続けるのは不可能。
ただ、前半で貯金してれば200くらいはなんとか行けなくもないかなって感じになるので、
あとは数こなしてがんばった感じ。
正直「見て落とす」のは僕には無理って結論ですわ。それが出来ないとパーフェクトは無理だろうけど、とりあえず600で合格ですからね。
・パンプキンバー上空のスカイダイビング
思わせぶりなメッセージに期待してチャレンジしたけど、結局貰えたののはルピーだけ。繰り返しするほど短時間で回せるわけでもなく、
むしろ他の謎があるんじゃないかと気になってしまう
でもコレと言って特にやれることがあるわけじゃないし、まぁその程度のイベントなのかな。せめて100貰えればって感じだったけど、やろうとすれば序盤から出来てしまう分、そういうわけにも行かなかったってところか。
・スパスパ斬り
剣が最強になったので、「スゲェがんばった」けど、結局37回が2度あっただけで、僕の限界かも。つかその時は一度も画面を見ずに、ただただ無心でリモを水平に振ってただけだったのだけど、その後同じように振っても26とか28とかしか出せず、コツらしいコツが見えてこない。
気分転換に縦斬りでやってみて28や31行く時もあるんだけど、所詮それ止まりで、31前後での壁が異常に厚い。37とかホント奇跡的って感じ。
44回そのものは「上手くフィットすれば」行けなくはない記録だろうなぁとは思うんだけど、
メチャメチャ疲労する。
「リモコンは軽く振るだけで十分です」なんてことは、このミニゲームにおいてだけは絶対ないだろうって思うんだよな。ちくしょう。でも気持ちいいからそんなに嫌いじゃないけどさ。つか44回以上斬ってる動画(振ってる人の方)が見てみたいな。
・どきどきルピー掘り
僕自身はさほど変化はないのだけど、今日長男がやってて、「初級」ではあるけど、理詰めでパーフェクトを達成。そしたら青い羽根をくれた。
ということは上級でハートのかけら?
あり得そうで怖い。でもルーレッ島、スパスパ、どきどき、かぼちゃ撃ちの4つでハートのかけらを4つ揃えるってスゲェありそう。あとはモルセゴを人間にしたご褒美でハートの器が増えるメダルの3つ目を貰えれば、晴れて20個。まぁわかんないけどね。調べてないし。
でも今回ホント何も調べずに、長男と娘がやってるのを見てるのだけが外的情報なんだよな。それでも十分だと思うから調べてないんだけど、トータルやっぱ簡単なんだろうって思う。回復ビンもマックスで4本×2回=8回HPをマックスに出来る=現状18個あるハートで言えば、実質130個ほどのハートでボスに挑めるってことなわけで、
※↑2減る攻撃&ギリ減る前に使う前提だと
そりゃ死なないよなぁって感じがするもの。
だからこそウザい部分がよけいに気になったりするとも言えるんだけどさ。
地味な話だけど、バドの部屋で壁に体当たりすると、肖像画が傾く。こういうのもニヤリとさせられるね。
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