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2011年12月10日 (土)

ゼルダの伝説スカイウォードソード~その9~

 ※ネタバレあります。要注意。

クリアしてしまいました~。まぁ予定通りっちゃ予定通りだったのだけど、

 朝9時半から始めてほぼぶっ通しでクリアしたのは夕方6時。

8時間半?結構残してたな~って感じ。

今回のゼルダは、まず最初にチュートリアル的な町のマップを踏破後、三つの大地を回って石版を集める。その後、これまた三つの炎を集めて剣を強化する(それぞれに敵から逃げつつ心の強さ、みたいなのを鍛えるサイレンという試練+ダンジョン)。で、最後のダンジョンでトライフォースを集めて、ラスボスへ、みたいな感じなのだけど、まぁところどころに「あまり小さくない」イベントがあり、
※ただあるアイテムをある場所へ持って行くだけのはずなのに、敵の配置が完全に変わって、こちらは見つかっちゃダメ、とか、鳥に乗ってターゲットを10個壊すとか。

 ボリューム的にはお腹いっぱい

って感じ。プレイ時間は60時間オーバー。
※途中2回リセットしていて表示が60時間過ぎてたので。

ゼルダとしては、かなりやった方だと思う。特に、謎解きで数日間足止めを食ったわけでもなく、ボスが倒せなくて何度も何度も繰り返し繰り返し戦ったというわけでもなく、のらりくらりとプレイしての60時間なので、密度としては結構なレベルだったと思う。

感想は結構いっぱいあるんだけど、たぶん一番強く言いたいのは、

●上手く動かせないことが多すぎる

どうみても真横に斬ってるだろ、とコントローラーを見ながら振っても、突きになったり斜め斬りになったりするし、10時間に1回くらい完全にこちらの意に反した方向へレバーが入れっぱなしみたいな状況になったり、スゲェ慎重に、かつ気合い入れてフィニッシュアタックの入力をしてるのに、全然受け付けなかったり。それも最終戦で。

 気持ちよく思い通りに動かせていたら、もっとずっといいゲーム、楽しいゲームになったと思う。

これがとにかく一番残念で、一番言いたかったこと。普通にデジタルパッドや、アナログスティックの水平入力とかで、今まで通りに思い通りの操作ができてたら、こんなにストレスが溜まることもなく楽しんでクリアまで行けただろうなぁってスゲェ思った。

 このインターフェイスを使う前提で作られたゼルダとしては凄く良く出来ていると思うけど、やらされる内容から逆引きでマストなインターフェイスをチョイスするとしたら、このリモコンプラスヌンチャクって操作はないと思った。

道具の切り替えも、「Bを押しながらスティックやリモコンを8方向へ傾け、離す」ことで行えるのだけど、これだって別にデュアルショックやクラシックコントローラーの左スティックを傾ける操作でなんら問題ないし、剣で斬るのだって、別に右スティックの傾けや押し込み(Wiiにはないけど)で十分それに類する入力は可能なはず。確かに実際に剣で斬ってるようなモーションは見た目派手で、新鮮に映るかも知れないけど、その操作の1%程度が誤操作するリスクとは正直取引出来ない。

 いくらモーションプラスに特化してます、とは言っても、もしクラコンで操作出来るなら、きっとそっちでやってただろうなぁと思った。

同じ「倒せない」「強い」でも、自分が思ったとおりに動いた果てにダメージを喰らうのと、思い通りに動かずに喰らうのでは、感想は全く違う。「ざけんな!」という言葉は、完全に「制作者に向けて」発せられた言葉で、今回のゼルダをやっていて腹立たしく感じた思いの多くは、

 ゲームの世界とは別のところに向けてのものだった。

●ファイは心の底から嫌い

前回も書いたけど、ファイのアドバイスや、何も注目していないときに出てくるメニューなんかも、かなりイラっとさせられた。言ってしまえば、「出来る限りがんばって、それでもダメ(死んでしまう)場合はサポートしますよ」ということなのだろうけど、

 死にたくないからアドバイスを仰いでるんだけど。

という僕の期待に関しては、「ガン無視」と同義。気の利いたジョークを言うでもなく、人間性のあるミスをするでもなく、

 これだったら途中で時空石を掘ってるロボットみたいなビジュアルの方が遙かに納得出来たし、居心地が良かったと思った。

時のオカリナはさほど好きじゃない僕だけど、「ナビ」の方が数京倍愛着が湧いたワ。最後壮絶に死んでくれるとばっかり思ってたら、何にも役立たずなまま消えただけだったし。

●音楽

途中から「たぶんメインテーマを絶妙なタイミングで掛けてくるんだろうなぁ」と思ってプレイしていたけど、案の定。でも、それでもやっぱりグッと来てしまう。

今回新曲に関してはほとんどハートに残るものがなく、ラスボス戦の時も「手に汗握る」「力が入る」曲ではあったが、それが名曲だと認識するまでには至らなかったし、録音してもう一回聴きたいと思ったのは、原曲アレンジのエンディングだけ。
※でもこれはさすがに鳥肌が立ったけど。

誰が作曲してたのか知らないけど、ところどころで「いいかも」と思う曲は全て過去の作品のアレンジで、「純然たる新譜」としては、特にメロディの点で「全然ダメ」だった。ここで「今ひとつだった」と書くと、まるでもうちょっと良ければ、、みたいなニュアンスになるのであえて「全然ダメ」とする。初代、神々、時オカ、ムジュラ、GB、風タクに負けてるだけでなく、僕がほとんどプレイしていないトワイライトプリンセスにも劣る。

 一曲もいいと思える曲(新曲)がないゼルダだった。

通りでCDを聴いていてもすぐ眠くなるわけだよ。

●プレイ

前回森が激変したところまでプレイしていたのだけど、そこから先の展開もそれまで同様、「先に進める以外何も出来ることがない」状態で、正直精神的には辛かった。いつもなら、ダンジョンをクリアするたびに、いろんなところへ回って気になるところを消化したり、ルピーを貯めて、とかRPGなら経験値を貯めて、みたいなインターミッションを挟みつつ先へ進めていけるのに、

 森のメロディ集め→火山の登頂ミッション→砂漠の新ダンジョン→最後の試練→トライフォースのダンジョン→ラスボス

と、息つく間もない、まるでアクションゲームのような展開。ファミコン版ではその自由度のある展開に胸を打たれたけど、スーファミ以降、ほとんど一本道で、遊びの少ない
※あってもハードなミニゲームだったり。
シビアな展開がゼルダの基本になってしまっていて、序盤こそその難度の低さと脇道の多さでモチベがかなり高値に安定していたものの、終盤はホントグッタリ。でも間を空けてしまうとテンションと同時にそれまでの展開もスッキリ忘れ去ってしまいそうだったので、

 まぁがんばってクリアしたって感じ。

まぁこうネガティブに書いてはいるけど、それぞれのダンジョンとかミッションそのものは全然つまんなくはない。

 ホントにつまらなかったら絶対ここまでやってきてない。

常日頃から時間を無駄にしたくないと口をすっぱくして言ってるクリスですから、

 「やるに値しないゲームではない」ことだけは確か。

特に最終戦とその前のボスは、その演出もさることながら、

 倒し方がガチだったのが良かった。

今までだと、ラスボスとて例外なく「倒し方がわかればそこそこ簡単に倒せる」ゼルダがほとんどだったのだけど、今回は、普通にアクションゲーム寄りの、

 剣と盾だけで戦う

感じに仕上げていて、ある意味ここで初めて、60時間プレイして初めて、

 ヌンチャクとリモコンが生きた

って思った。手は汗でびっしょり。中腰でテレビのボリュームを上げ、ラスボスと対峙する。

 見た目は豪鬼そのものなんだけどね。

でも盛り上がった。Wiiの画面としてはたぶん一番綺麗と言っていいレベルで、
※ある意味これが最新のグラボ&フルHDだったら、とも思ったけど。

 最後がちゃんとしてると、トータルで大きくマイナス評価にはしづらいよ・・・

ってくらい良く出来てた。倒した後のエピソードもちょっとウルって来ちゃったし、先に挙げたようにエンディングロールの曲も最高だったし。

 スゲェ気に入らないところがあるけど、最終評価は★★★★にせざるを得ない。

こんなにマイナス点がいっぱいあるのに8点ってのは、どれほど「良い面」も素晴らしかったのかってこと。キャラクターのセリフはどれも粋だったし、エピソードも、(たまたま僕が娘のプレイを見ていたこともあって)選択肢次第でかなり変わる。ハイレゾ機と比べたらグラフィックが弱いのは否めないけど、それでも雰囲気のある描画は、十分「ゲームとして楽しめるレベル」だった。プレイ時間の5%くらいは死ぬほど罵声を浴びせまくってたけど、同じく5%くらいは姿勢を正して前のめりでプレイしてた。
※地味に終盤で「電池が切れそうですマスター」ってファイに言われなかったのも良かった。アレ超ウザイんだよな。わかってるつの。画面に表示されてるんだから。

正直万人に勧められるほど、中盤以降の展開がゆるくないのが残念だけど、僕みたいなジジイでも、謎に(著しく)詰まることなく、ネットで一切情報を見ずにクリアまでたどり着けたのは、素直に評価したいと思うし、そう言う意味では、ボスたちもそれほど強すぎなかったのは良かったと思う。少なくとも持久戦ってボスはいなかった気がするし。

・・・

ドラクエがいつまでもドラクエで居続けてるのはホント凄いと思う。FFもポケモンもゼルダも、僕が好きだった面影はどんどん薄れていって、(僕側に原因があるとも思うけど)どんどん楽しめなくなって行ったのに。

でも、今回のゼルダは、かなり「昔の良さ」に戻ってた気がする。これは古くさいとか、シンプルで高密度とかって意味じゃなく、「ニーズをよく見て作られてる」って意味。難しすぎる、厳しすぎるゲームは、もう今は一部の人しか評価しないカルトなカテゴリーになってる。「良い意味でも悪い意味でも任天堂らしい」ってのは、ぶっちゃけ酷評でしかない。

 今回のゼルダは、良い意味で任天堂らしくない仕上がりだった。

まぁ後半どんどん「らしく」なってっちゃったけどね。



●残された課題

・ゼルダの部屋

クリアまで何度「ガチャガチャ」と鍵の掛かった扉を開けようとしたか知れないゼルダの部屋。中にある感謝の気持ちが70個目で、これで晴れてモなんとか(僕には永遠に覚えられない名前)を人間に出来る!と思ってたら、

 結局クリアまで鍵は開けられずじまい。

オイオイと、ゼルダが戻ってきてくれるんじゃねぇのかよ、と。オヤジ、娘の合い鍵くれよと。もっと言うと、

 ゼルダは戻ってこなくてイイから、あの部屋の鍵をくれと。

そのくらい欲しかった中の感謝の気持ち。

クリア後「辛口に進むか否か」の選択で、どうしてもこれが気になって今のプレイを継続することにした。
※これをするとまたクリアするまで辛口2周目にはならない。ちなみにセーブファイルにマークが付くこともない。

ただ、クリアまでゼルダが戻ってこないとなると、逆に他のルートを探す。何とか窓から侵入出来ないかとか、まぁクラネの部屋からついたてに対して、

 10回体当たりすると倒れるんじゃないか

とかいろいろ、ホントいろいろやった結果、

 ついにルートを発見!

「開かずのお風呂」の謎も同時に解けて、ホントスッキリした。ちなみにゼルダの部屋は、苦労して入っただけあって、感謝の気持ちだけじゃなく、日記、ハートのかけらと盛りだくさん。苦労が報われた感じでしたよ(^^。

・コントローラを触らないと、、、

これは今の今、62時間やって、今になって気付いたこと。

 リンクが目だけこっちに向ける。

斜めに立たせると、本来リンクはその方向を向いてるんだけど、しばらくすると、黒目だけこっち向く。その後伸びをしたりするってのは、まぁ良くある話。

・ボスモード

「スゲェ強い盾」は、たぶんどんな攻撃でもはじける&壊れない盾のことだと思うのだけど、ボス戦はとにかく「サソリ」が苦手になったことと、「ギラヒム様」が全く苦手過ぎてダメ。つか、

 ギラヒム様は、初戦、二戦目、三戦目と順に簡単になっていった気がする。

まぁ薬を潤沢に使いまくるようになったからかも知れないけど。

当然サイレンもやってない。理由は、大したモノをくれそうにないから。ただ、ボスモードは4戦か5戦目の商品に「ハートのかけら」があったから、そこまではがんばってもいいかなって感じかな。

・モルセゴだ!

今思いだした。

・虫取り

近くのゴシップストーンが「上級2分以内でレアな虫を貰える」と言う。レアな虫?オニダイオウカブトか、それともスナスナボウシか。前者なら、僕がのどから手が出るほど欲しいテリーが探してる激レア虫なのだが、、、、。つかテリーが探してる虫かごが見つかってないんだよな。結構いろんなところを探したつもりなんだけど。それまでの水晶玉、風車、ルーレットなんかは、結構見た瞬間に違和感があったけど、虫かごの場合は、落としてからまだ間もないってのもくせ者なんだよな。

 もし既に踏破したところに落としてたら、当然見つけてないわけで。

ただ、虫大好きオストがオニダイオウカブトを手放すとも思えないんだよな。うーむ。

ちなみに虫取りはフィロホッパーとなんとかヤンマが鬼門。とくに前者は、

 4回に3回は失敗する

よかったよこいつが回復薬VSの素材じゃなくて。

・ハートのかけら

ハートの器は、命のメダル2個装備した状態で、残り2マス。内ハートのかけらが2個埋まってるから、残りが全てハートのかけらだったとして6個。もし命のメダル分もハートのかけらがあるとしたら、

 何と残り14個のハートのかけらが未発見ということに、、、

マジか!?と思いつつ、ありそうな気がしないでもない。怪しいところと言えば、、、

 ・ルーレッ島
 ・スパスパ切り
 ・モルセゴ人間化
 ・雷龍様のボス連戦(確定)
 ・雷龍様のサイレンタイムアタック
 ・どきどきルピー掘り上級パーフェクト
 ・パンナの歌で超上手く弾く
 ・虫取りメチャ早くクリア

こんなところかなぁ。パンナとサイレンは貰えそうにないから、やっぱ6個がマックスな気がしないでもないけど、、、

 ネットを見るのはもうしばらく先にしたい気もする。

・感謝の気持ち

 これも謎を残したままだった。テリーの虫かごで5ポイント貰ってもあと5ポイント。あと誰が悩んでるんだよって感じ。単なる目こぼしな気もするけど、、、あとはジョナくらいしか思い当たる節がない。誰なんだ~。モルセゴは自力で人間にしてやりたいなぁ。

・キューブ

ブログではずっと「モノリス」と書いてきたけど、正式名は「女神のキューブ」。最後くらいまともに書いてみた。

一応全部取ったつもりだけど、「つもり」な気がしないでもない。これにハートのかけらが入ってるとまた数が狂ってくるんだよな。

・空きビン

一応5個だったかな。最終戦にはSV×4と妖精×1を持ち込んで、
※あとは盾と命のメダル×2
必勝の体制。ある意味命のメダルも盾も外せないわけだから、空きビンは5個でマックスな気がするけど、、、もっとあるのかしら。

・水が引いた後の森

そう言えばまだ一度も行ってない。もしかしたらミニゲームが発生してたりするのかな。ちょっと気になる。

・ラネール渓谷

ここも一度クリアしただけでその後行ってない。まぁモノリスレーダーは反応なかった記憶があるし、宝箱もなかったとは思うけど、、、。

・・・そんなところかな。

まぁね、買った人にはクリアして欲しいと思うわけですが、ダークソウルとどっちが一般向けかって言われたら、間違いなくダクソの方が一般向けだと僕は思います。っていうかここで言う「一般」は「嵐のCMで思わず時のオカリナ3DS版を買ってしまうようなライトな層」ではなく、PS3、360、Wii、PSP、3DSは普通持ってるよね、っていう「一般ゲーマー層」のことですけどね<ってその尺度はどうなんだ!?

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コメント

モルセゴはスカイウォードソードに登場させるような人物ではなくて妖怪人間ベムの登場人物なんだよね。モルセゴの話の内容が妖怪人間ベムの話の内容だよね。妖怪人間ベムの本放送に登場している人物だったんだよ。妖怪人間ベムの残りの話は倉庫にしまわれて忘れ去られているんだ。妖怪人間ベムの話が中途半端になっているよね。

投稿: ガーゴイル | 2021年5月 1日 (土) 20時27分

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