フェイスブックにまつわる話
最近週アス歌田さんのコラムが、それにまつわる話ばかりなので、全く興味がなかった僕も少しだけ「ふーん」ってなったりしている。
フェイスブックはショートメッセージサービスの一つで、要は匿名性を極力なくした状態でのコミュニケーションを主体としたもの(でいいのかな)。実名に顔写真、職歴に趣味や家族、友人構成などをオープンにしつつ、それゆえのメリットを構築する。例えば就職活動や、もともとは恋人探しなどがトリガーとなって、アメリカではツイッター以上に爆発的に普及したという(だよね?)。
日本ではまだまだなのだけど、僕自身興味が沸いているのは、プライベートよりむしろ仕事で使えないかなぁと言うこと。衣料品の小売業をやってる身として、主客層が携帯メールすら満足に使えないおばちゃん、おばあちゃん相手の職種に何がフェイスブックかと思うところもなくはないのだけど、実際今の世の中少しでも他と差別化できるところがあるなら、そこを伸ばしていきたい、伸ばせて行けたらいいな、と思うのも事実。全国区で見て僕の文章が優れているとは言わないけど、さすがに自店近辺の衣料品小売業を営んでる同業他社さんよりは、常日頃から文章を書き慣れてるだろうとは思うんだよね。もしそこでお客様に直接語りかけられるようなツールやインフラがあり得るなら、ちょっとやってみてもいいかな、とか。
ただ、さっきも書いたように、実際の主客層はまだまだフェイスブックやツイッターどころかメールすらまともにやっているかどうか怪しい方々ばかり。僕自身ブログやチラシこそまめに書いているけど、メールとなるとその文法作法もからっきしだったりするわけで、しょせんは机上の空論かなぁと思うこともあったりはするんだけどさ。
ちなみにこのフェイスブック、やっぱりというか、ぶっちゃけというか、正直なところ「怖い」というのも本音。今の世の中何かに付けては個人情報が、とか名誉毀損だとか、20年前はろくに意識しなかったことを、当たり前のように叫びまくっている。自宅が公になったら何かマズいことでもあるのかって話もあるけど、例えば漠然と友人でも知人でもない職業警察官という人と、気軽にコミュニケーションが取れるかって言われたら、やっぱりなんか躊躇してしまう。当然ウチの店に来て下さる方の中には、そういう方もいらっしゃるだろうし、逆にヤクザとか泥棒とか、当然万引きとかもいる。誰もが誰もに気軽にお話しよう、ってわけにはやっぱ行かないよなぁと思ってしまう。
でも、そんなことは、アメリカで立ち上がった当初から嫌ってほど論じられたはずで、それを知ってなお(アメリカの国民性はあるだろうけど)メリットの方が大きいと大多数の人から判定されたからこその今があるだろうとも思うんだよね。なんて言うか、
人は人を求めてる
というのは、この数年来、例えばバブルの頃「恋愛モノ」が流行ったように、携帯で「リアルな友達」の存在が大きくなっていったように、「友達でも知り合いでもなかった人を増やせる」可能性のあるモノというのは、きっと明確な価値をもって受け入れられているんだろうと思う。実際僕のブログを毎日のように覗きに来て下さる方の中の何人かは、ある面で友人以上に僕のことを知っていると言えると思うし、そこにより濃密な関係を築くきっかけがあるなら、それはそれで一歩踏み出してもいいと思う「かも」知れない。
よく言う話に、「あなたから買いたい」という殺し文句がある。商品でも値段でもなく、この人のお薦めする物、紹介してくれたことなら、「信じたい」という思い。「信じられる」という「価値のある人」。それほど多くはないけど、僕にもそういうお客様が何名かいらっしゃる。そう言う人と、より濃密で有用なコミュニケーションを取れうるのなら、それはそれで「いいかも」って思うんだよな。まぁ面倒とかわからないとかの手前にあるハードルがもっとクリアになっていかないとなかなか難しいかとは思うけど。
ネットでの知り合いの方とより深い関係に、具体的に言えばフェイスブックで情報をやりとりすることを考えた場合、正直手放しでこちらからお願い出来る人はそれほど多くない。それはつまり「僕はいろいろ書いてるけど、先方がどういう人なのかを知らない」から。ブログをやっていて、常日頃から考え方や価値観を多少なり理解していればそのハードルも下がるけど、そうじゃないとなかなか難しいのかなぁって思ったりする。
そういう意味では、ブログというツールよりや、ミクシィやツイッターの相互性の方が、「ネット友達」を作る「より深くする」為には効果的なんだろうなぁとも思うのだけど、
クリスは基本独り言の人だからね。
あと、
みんなが思ってる以上に精神年齢が低いし。
興味はわいてきていても、実際にやるってことを考えると、なかなか決断しづらい面もあるなぁって感じなのかも知れないな>フェイスブック。
「何でも話せる友人」を簡単に作れるわけはないんだよな。
あと地味に「自分の文章をより多くの人に読んでもらいたい」欲求が強い人でもあるから、あまり数人とか限られすぎた方とコミュニケーションをするのに魅力を感じないってのもあったりするんだよな。何様だよって思われるかも知れないけど。
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