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2011年12月 3日 (土)

好きな食べ物の話

今日なにげにパートさんと話をして、我ながら「これは真理かもしれないっ!」と思ったのでちょっと書いておく。というかホントはゼルダの話を途中まで書いてたのだけど、まぁやんごとない事情でアップ出来なくなったので、深夜3時を過ぎているが新たに書き始める次第。なので今日はいつ終わってもおかしくないライトな状況。

余談だけど最近スゲェ眠くなる。まるで白血病なんじゃないかというくらいいきなり眠くなる。思わず寝てしまうケースもなくはないのだが、とりあえず今日なども、12時頃倒れるように寝始めて、
※ゼルダがきりがついたってのもあるけど。
つい先ほどまでPCの前で寝てた。つかこの季節はつい油断してファンヒーターを点けっぱなしで寝てしまい、

 のどが異常に痛くなったりするので怖い。

クーラーの点けっぱなしは温度を上げればいいので問題ないのだが、ファンヒーターにそんな機能はないので、ホント結構油断する。風邪ひきたくないなぁ。

 なんか普通の話。

みなさんは、「一番好きな食べ物」と問われて、即答できる物がありますか?「肉」とか「ハンバーグ」とかではなく、もっと具体的に、「○○亭の牛サーロインステーキミディアムレア300g」とか、「イシイのおべんとくんミートボール」とか。

今まででも何度か遭遇した質問ではあるのですが、これがなかなか難しい。「一番美味しいと思ったモノ」であってもパッと思い浮かべられないのに、「好きな物」となると、やはりそれは複数回口にした物であるべきであろうと思うし、かといってあまりに高頻度で食べている物を「№1」として良いかどうか思案に暮れるということもある。先に挙げたように、アバウトなカテゴリーで「肉」をよしとするなら、

 僕はたぶん「果物」が一番な気がする。

最高に美味しい桃や梨やスイカやメロンやリンゴやネーブルや巨峰やミカンやパイナップルは、

 本当に最高に美味しい。

だが、いわゆる高級和牛の焼き肉がそれに劣るのかと言えば、たぶん「美味しい」と感じる尺度で言えば決して負けてない。最高に美味いと思われるレベルの中トロとかでも、たぶんその時は「最高に美味い」と思っているはずで、そう考えると「一番好き」というのは、案外「一番美味い物ではない」のかも、と思ってしまったりする。

そもそもこの話題になったきっかけは、「かに」だったりする。みなさんは「かに」好きですか?タラバでも毛ガニでもワタリガニでもズワイでもいいですが、いわゆる高級食材の一角を担う「かに」。

 僕はどうも好きじゃないみたいなんだよね。

まぁ美味しいかにを食べる機会がそれほどないってのもあるし、自宅の食卓に並ぶレベルの品がさほどでもないということもあるんだけど、

 とにかく面倒。そして高い。

あんなに面倒くさくて高価な食べ物なんだから、

 美味くて当たり前。

もっと言えば、

 あの程度では物足りない。

先に挙げた「最高に美味い梨」であれば、状態としてフォークやつまようじで刺して食べるだけの状況で食卓に並ぶことの方が多い。非常にお手軽で、適温として出てくることも少なくない。

 だがかにはどうだ。

最初熱い状態でも、むいてる内に冷めてしまうこともあるし、汁が大量に出ている物はなんだか旨味が抜け落ちてるような気になったりする。足が太い系のものは食いでがあるけど、ボディメインの毛ガニとかは、

 とにかく食えるところが少なくて面倒なだけ

な気がするし、手も猛烈臭くなる。

冷静に考えると、

 僕はかにが嫌いらしい。

確かに味だけ言えばそこそこ美味いと思うこともあるけど、トータルで「好きか嫌いか」をジャッジした場合のかには、間違いなく上位ではない。

 では上位とは一体何か。

そう。僕が「好きな食べ物」は、まさしく「かにの真逆」。

 安くて美味い物。コストパフォーマンスの高い物。

であることが今日(正確には昨日)わかった。値段の割に美味しいというと聞こえは悪いが、今の世の中全てのコンテンツがギリギリのせめぎ合いをした上で世に出てきているのだ。1円どころか何十銭か安くする為にパッケージのビニールの厚さを薄くしたり、衣料品で言えば綿の混率を下げたりしているのだ。

 安いだけの物は絶対に売れない。だから「安くてマズイ物」は淘汰されていく。

現状「安くて美味い物」というのは、「いかに美味さを維持しつつ安く出来るか」に挑戦し続けている物に他ならない。

 僕はその努力とスタンスに大きな価値を見いだす。

以前から近所のスーパーの入り口にたまに入る「屋台風やきとり屋」の焼き鳥が、あまりにも「美味しくない上に安くない上に量も少ない上にさほど温かくもない」ことに、著しい不満を抱いていた。セブンイレブンの焼き鳥であれば、使っている串の段階から既に差が付いている上に、価格は同レベル、あったかい、大きい、美味い、その上七味までサービスで付けてくれる。

 この差はなんなんだ。

僕はコンビニで昼飯を買うことが普通に好きなのだけど、それとていわゆる飯屋のご飯にそういった不満を感じるからというのも少なくない。大阪仕入れの際でも、ごく稀に知り合いと一緒に食べるという段で、結構みんな近場でフラッと入って食べようとしたりする。

 そんなのが美味いわけがない。というか、そこそこ美味くても僕が満足出来るわけがない。

毎回毎回同じところで食べるのは、そこが僕の中で「クリア」されているからで、一見さんで入るところにそれ以上のクオリティはまず無理。

 コンビニ以外は。

コンビニ弁当のレベルの高さは、ホント驚かされる。どこで作ってるのかわからないような個人経営の店はともかく、セブンイレブン、ローソン、ファミマの「美味そうなヤツ」はホント普通に価格満足比が高い。

 これは「好き」と言っていいレベルだとシミジミ思う。

昨日食べた「竹新のみりん揚げ」の「割れ煎」。重さは通常168円の物とほぼ同じ。味も同じ、個別パッケージに入ってないのと形が整ってないという理由で105円。いわゆるコンビニの105円シリーズより圧倒的に量が多く、味も上。なのに105円。

 なんて素晴らしい。

そして僕の中で紛れもない愛が生まれた。

僕が一番好きな食べ物は、

 吉野家の「牛シャケ定食」
※ただしシャケは骨が取れやすい、もしくはないもの。<これ超重要。もしこれがクリアされていない場合は、シャケを食べるために掛かる時間が伸びてしまい、結果として全ての品が適温で口に運ばれる度合いが下がる。食べるのも大変だし、ぶっちゃけウンザリするほど評価が下がる。そう、天と地ほどに。

あれほど価格満足比の高い食べ物はない。

僕は実を言うと、「牛丼の汁が染みたご飯」があまり好きではない。つゆ少なめ、というほどでもないのだが、つゆだくには絶対しない。なんというか、「白米とのハーモニー」を楽しみつつ「食べる時も欲しい」。

牛シャケはそれをクリアしてくれる。
※結果牛皿の部分の温度維持が難しい難題も発生したりするのだけど。
味噌汁も主張しすぎず、漬け物も普通に食べられる。僕はさほど漬け物が好きでないため、普通の食堂で出た物に箸がのびないことも少なくないのだけど、まぁ吉野家のものは食べられる。

 ああ、好きなんだなぁと思う。

今どこの弁当に「温かい味噌汁と漬け物とシャケを付けた牛丼」が490円で提供されうるだろうか。っていうか、個人の嗜好に大半依存するので、松屋やすき屋が好きな人はそちらでも構わないと思うが、

 そうした競合店の存在こそがこの牛シャケを支えているのは紛れもない事実。

もし吉野家の独占市場であったのなら、価格は今頃もっと高くなっているに違いない。いやホントこれはそう思う。

 そういう企業努力も含めて、胸を張って好きと言える。

1品5000円もする料理が美味くないわけはないのだ。というか、

 牛シャケの10倍美味くなければ、戦う資格がないと考えれば、ほとんどの選手はステージに上がる前に辞退してしまうだろう。

 好きな物=安くて美味い物。

間違いない。・・・というか「僕が好きな物」なのだから、何をチョイスしてもそれは間違いではないのだけど、「自分でしっかりと納得出来る」ということを踏まえつつあえて、「間違いない」と付け加えたい。

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