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2011年12月28日 (水)

学生服の販売の話

あんましブログで仕事の話は書かないのだけど、たまにはいいかな、と思って触れてみる。今はまだお子さんのいない方も多いかとは思うけど、将来的に「へー」って思う日が来るかも知れないし。

僕は衣料品の小売りをしているので、新学期の前になると、

 何とかウチの店で学生服やセーラー服、体操服を買って欲しいと思うようになる。

各学校には、大抵何店かの「指定店」があり、地元の衣料品組合の結束が堅いところなどは、なかなか他社が入り込む余地がなかったりする。ただ、学生服や、標準セーラー服などは、近隣の一般店や、ネットでも手に入るし、ぶっちゃけボタンだけ、ネクタイだけあれば問題ないケースも少なくない。

学生服・セーラー服・体操服をひっくるめてウチでは「学販」と言うのだけど、学販は、この物が売れないご時世で、確実に一定の数お買い求めいただける、とても大切な商材。逆に言えば一つの学校に対して何店もの指定店がある場合がほとんどで、
※売上げが見込める分だけ参加したくなるのは当然。
その際は、「間接的なサービス」で差別化を図ろうとしたりする。

ここで言う差別化というのは、ぶっちゃけ「学生服をご成約の方には、商品券を・・・」とか、「夏ズボンを・・」「グループでご来店の方には、、、」「年内のご成約の方には、、、」と言った優待を指す。結果利益がどんどん減ってしまうわけで、本音だけ言えば、

 いかに荒利を減らさずに、お客様にご来店して戴くか

がキモだったりする。でも当然サイフのヒモは昨今非常に厳しくなってきているわけで、一昔前ならおじいさんおばあさんが、結構上質な学ラン一式を買ってくれた、みたいなことは、随分少なくなってきてもいるのだ。

それらを踏まえてウチは、というか僕は、ここ数年かなり詳細な「入学準備のしおり(名目上はDM)」を作り、お客様に送ったりしている。本物の入学のしおりも当然存在するのだけど、それは2月に入ってからのことで、特にお子さんが第一子の場合は、それより早く、少しでも細かな情報が欲しいもの。兄貴やお姉さんがいればその子の状況である程度はわかるものの、校長先生や生徒指導の先生が替わることで靴下の丈とか、バッグの決まりなんかがガラッと変わることもあるから、そうした「その年にあった情報」というのは、きっとお母様方にとってメリットがあると思ったのだ。

ただ、この僕が作るしおりというのは、当然本物の入学のしおりではないわけで、土壇場で学校の方針が変わったり、流行り廃りが顕著に出たりして、「全てが正解」というわけにはいかない場合もある。まぁそれでも直接学校に赴いて、生徒指導の先生に、「こうお客様にご提案して大丈夫ですか?」「この丈で大丈夫ですか?」みたいな話をしたり、10月頃に各中学から来る「体験学習」の生徒さんにお話を聞いて、「最近はどうなの?」みたいな話をまとめるのは、やっぱり無意味じゃないと思ったりもする。

ちなみに例年だと、年賀状でDMを一通送り、そのDMの不達を踏まえて1月の終わりに、このしおりを封書で送っていたのだけど、
※まぁその方が無駄がないと思ったし。
実際は、結構な業者が年内にDMを送っているわけで、年明け入学説明会直前というタイミングでは、正直後手に回ってるという印象を強く持つようになった。例年だとそれでも「ウチはウチのやり方で」みたいに思ってたこともあったんだけど、まぁ率が悪くても年内でも、お客様がウチで買って下さろうというお気持ちがあるのなら、上手くそこにお話を持って行きたい。みんながみんな「少しでも安く買えればいい」と学生服やセーラー服を買われるわけではないのだ。

今日来て下さった方は、4人でのご来店で、男子二人女子二人だったのだけど、体格が近いとサンプルの体操服がかぶってしまい、なかなか後から来た子に順番が回らなかったりする。最初から4人で来ることはわかっていたなら、事前にサンプルをたくさん用意しろよ、と思うのかも知れないけど、その4人がどのくらいの体格で、

 どのくらいの大きさを好むのか

は、なかなかわからないのだ。男子は大きくなる可能性があるし、女子はピッタリ気味の方がカワイイということになると、今それぞれの身長が154cmと153cmでも、買うサイズは3LとLになってしまったりするのだ(実話)。

 それでも1時間以上、話をしながら待っていてくれたりするのは、本当に申し訳なく思いつつも、ありがたく思う。

やっぱり男子と女子であっても、同じ年に中学に入学する子達だし、仲も全然わるくないから一緒に来ようという話になる。「あなたはどのサイズを買ったの?」「このくらいは大きすぎないよ」「ヘルメットは、カッパは、バッグは?」いろんな情報の交換が、1時間という待ち時間に意味を持たせるのだろうなぁと思った。

ちなみに、僕は中学で3校の扱いをしているのだけど、もし読者の方で、来年中学に上がられる、という方、近々上がられるという方がいたら、こんな知識は持っておいてもいいかもよ、という話をいくつかしてみたいと思いますので、軽く流し読みしてみて下さい。

まず、男子の場合、その学校がどのくらい制服を着用するのかの下調べは絶対必要です。全国区でどうなのかは、なかなか参考になりません。学生服で通学する率が100%じゃない学校も多いのです。
※ちなみにウチの扱ってるところでは、3年の9月まで95%くらい体操服通学だったりします。

なので、「良い学ランを買うかどうか」は、「どのくらい着るか」に大きく依存することだけは、チェックした方がいいわけです。

ちなみに、「良い学ラン」とは、今で言えばウールの混率(50%ならかなり上質、ポリエステル100%も少なくない)、色(より黒い方が上質)、型崩れしにくい工夫や、乾きやすさ、柔らかさ、通気性等々。とりあえず最近の商品はほとんどカラーの部分があらかじめ学ラン側に内蔵されているものがほとんどで、家庭で洗えないものはまずありませんので、その辺りはあまり気になさらなくても大丈夫です。

で、ずばり体操服で通学するのと、学ランで通学するのの最大の違いは、

 自転車でお尻がスレて、テカるかどうか

かなぁと僕は思います。エステル100の学ランは、安いですがテカりやすい。使用頻度が低ければ問題ないのですが、毎日使う学校であれば、せめてウール30がオススメです。ちなみに夏ズボンもウール混とか綿混がありますが、

 冬は高い方が暖かく、夏は高いほうが涼しいと考えて結構大丈夫。

まぁ絶対ではないですけどね。

ちなみにシェアでは、カンコーが一番で、二番がトンボ、あとは富士ヨットやタイガーなんかがあるようですが、カンコー、トンボ、ヨットをやってるウチからしてみると、シルエットは旧来の古さがあるけど、生地はトンボが比較的厚く、カンコーはピンからキリまであって、ヨットは黒さの割に安い。でも薄いという感じ。カンコーの最近の学ランだと、

 夜洗って朝には乾く

をウリにしてるものもあったりするんですよ。

ちなみに袖丈やズボンのスソ丈は、結構伸ばせるように直すのが通例ですが、やはり買ったお店以外ではなかなかやってくれないことも多いです。買うときは、(たとえば友達やバザーで買う場合も含め)それも考慮して買われた方がいいかなぁと思いますね。

セーラーは学ランと比べて個々の学校で指定になっている場合も多いのですが、
※ちなみにウチは田舎なので私立の中学とかは一校もないです。そういうところはまた全く別の販路があると思います。
アドバイスは一つ。

 短く作りすぎないこと。

スカートの丈は僕らの頃みたいに「不良=長いスカート」なんてことは全くなく、むしろ短い方がヤンキー指数が高い傾向が強いです。だから、一年から短いと、

 まず先輩や先生に目を付けられる

とすら言われています。
※全国区かどうかはわかりませんが。
なので、学校で言われる丈をきっちり守って、

 立て膝してたゆむくらい

ひざ下10cm弱くらいを目処にして(ウチでは)ご提案します。まぁ長い分には短くするのは難しくありませんからね。あと、ウエストで「巻き込んで」短くしたりするテクもありますし。
※ズボンしか履かない男子にはあり得ないテクニックですけどね(^^;。

体操服も、地域によって長めで履くところから、ハーパンを短めでかわいく履くところ、長ズボンのニーズが少ないところから、運動部で朝練やると半袖が夏場1日3枚要るところなど、本当に様々です。「基本2枚ずつ」が入学時によく言われる枚数ですが、2月に入ってからの注文だと、問屋側の在庫がショート(欠品)することもままあります。1ヶ月か2ヶ月で急に大きくなる場合も、無くはないですが、ウチの子が標準的な体型だと思われる方は、むしろより早めのオーダーを心がけた方がいいかも知れませんね。入学式翌日から体操服を使うところは少なくありませんし、最低1枚ずつは用意する、というのがメーカーの「最後の砦」だったりもします。もちろんお財布の都合はありますけどね。
※毎日使う体操服を、各1枚ずつしか買われない方もいるんです。大変だけど仕方ないですよね。

バッグもリュックやエナメル、スクールバッグスタイルのどれでもOKのところもあれば、リュックしかダメとか、スクバがほとんどというところも。その素材も、ナイロンが主流のところもあれば、合皮が多いところもあって、地味に情報収集が重要なポイントです。自分だけみんなと違うバッグってのは、結構中学生にはダメージがデカいですからね。

靴下は学校からの指定が厳しいところと緩いところで違いがメチャありますが、逆に言えば、気をつけるのはここくらいとも言えます。学ランは指定店で買えばまずとんでもないサイズを提案されることはないですし、バッグもしかり。靴下だけは逆に油断しやすいところって感じがします。ウチの学校の一つは、

 学生服の時はミドル丈のスニーカーソックスですらNG

当然ラインやワンポイントも不可の白無地オンリーという厳しい規則があります。まぁ体操服の時はそうでもないんですけどね。

・・・

ダラダラと書いてきましたが、小さな路面店の店主としては、やっぱり地元で買って上げて欲しいなぁと思います。トラブったときに対応してもらいやすいですし、

 いざその店が無くなったとき、めぐりめぐって困るのは自分ということもありますからね。

体操服1着買うのに片道40分車を飛ばさなきゃならないってのも、なかなか大変かと思うわけですよ。

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