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2012年1月 3日 (火)

X-MENファーストジェネレーション

ようやっとテンション上げて見る日が来た。が、

 内容は自分のイメージ通りで、「見なかったことがよくわかるもの」だった。

ゴールが決まってる物語と言えば、つい最近見た猿の惑星ジェネシスがあるが、こちらはあれほどアクロバティックな脚本を必要としない。ミュータントの存在が徐々に明るみになる過程で、人類と敵対するか否か。もはや第一作からずっと同じテーマで描かれていた内容を、チャールズとエリック、プロフェッサーXとマグニートーを中心に4度描き直したものだ。

「4度」と書いたのは、スピンオフである「ウルヴァリン」がそれに該当しないため。ウルヴァリンはもっと個人的で、ともすれば世界観はより小さなピンポイントで起こった、文字通りの外伝だったが、僕的にはそれがむしろ潔く、ヒロイックに見えた。人によっては全然異なるだろうが、やはり僕はX-MENに、

 スーパーヒーローを求めていると思った。

だからこそ、今回のファーストは、

 面倒なキーワードが多すぎる。

そう感じてしまったのだ。具体的に言うと米ソの冷戦や、ナチスや、理念や、、、。

だから見ていてもそれほど「楽しくない」。見た目の派手な演出や、個々の能力に多少のワクワク感は喚起するが、いかんせん息抜きになるキャラがひとりもいないし、女性陣も正直魅力に欠ける。チャールズ役の人は「ウォンテッド」で強い印象を残してたから、
※名前は忘れてしまっていても
「この人だ」という感じで追っかけれたけど、エリックに関しては、

 「そもそもエリックって誰だっけ?」

とそこから忘れてて、(情けないなぁとも思うけど)見た目も見たことがない俳優だったし、
※調べてみても、僕が見た作品はひとつもなかったし。メジャーどころでは「300」や「イングロリアスバスターズ」に出てたみたいだけど。
途中何度も、ユアン・マクレガーに見えたり見えなかったりで、

 なんだか集中出来なかった。

悪玉も今ひとつ迫力に欠けたし、
※まぁあまり出しゃばりすぎるとマグニートーの影が薄れちゃうジレンマがあるから仕方ない部分もあるとは思うけど。
死に様も、もう一つ迫力が欲しかった。っていうか、

 あれだけ潜水艦のエネルギーを吸収しまくっておいて、その使い道がないというのはどうなの?って思った。

ミスティークも、子供の頃からずっとずーーーーっと一緒にいたチャールズから、「あんな簡単に」離れちゃうもんなの?って思ったし、

 なんだかなぁって・・・

ただ、赤い肌のテレポーターはなかなか良かった。ウルヴァリンの最後の敵を彷彿とさせるテンポのいい動き&強力な能力&個性的な見た目で、

 もっとセリフあげてもよくね?

って思ったな。っていうか今作は、どうやら新シリーズの1作目という位置づけらしく、今後もいろんなアプローチで各個のキャラクターを活躍させる場が用意されるのかなぁとも思ったけどね。

正直ウルヴァリン大好きな自分からすると、評価は★★と低め。あまりにもウザい戦争絡みのワードと、笑いの一切ない展開、イマイチ女性の気持ちがわからないチャールズへのいらだちや、各ミュータントの活躍の場の少なさなど、

 思っていた通り過ぎて残念だった。

話が暗いよね。

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