カンフーパンダ2
肩が痛くて、、、というかどうやら首の筋違いの方がメインのトラブルらしいと勝手に診断し、休日行く予定だった整形外科をスルー。ええもちろん起きたら面倒になってたからですが。
代わりに、「結局映画館で見損ねてしまった」・・・これもまぁ面倒になってしまったという、何とも、
わかりやすい年寄り臭い理由
のカンフーパンダ2と、スーパー8を借りてきた。まずはこちらから。
カンフーパンダの前作は、こちらの期待が低かったせいもあるが、とにかく、面白かった。良い映画というのは、「良く出来てる」作品と、純粋に「面白い」作品に分けられる気がするが、パンダは明らかに後者。ダメな主人公から、いきなりの龍の戦士、修行シーンと、ヒールの演出、開眼、クライマックスと、文字にすればステロタイプな展開ながら、
カンフー映画の「幸せな記憶」を呼び覚まし、
絶妙なガス抜きと、クオリティの高い映像。
クライマックスの演出も含め、
「終始楽しく、笑える映画」
だったと思う。一方2はどうかと言えば、
「良く出来てる映画」
かなぁという気がする。
決して面白くないわけではないのだけど、1作目がそのキャラの成り立ちからじっくり成長過程を見せつつ感情移入を育ててくれるのに対し、2作目はどうしてもそこで「心を掴みにくい」。もちろん1作目を見ている層を対象にしたエピソードや、それを武器にする展開もあるが、
「最強の敵」という肩書きはなかなか拭いきれない。
結局のところタイランが「かっこよすぎ」て、今回のシェンに物足りなさを感じてしまう。最終的に近接戦闘で片を付けるのなら、もう少し「その面」でも才を感じさせる演出が(シェン側に)ないと、最後の最後で尻つぼみになってしまう。
まぁ(シェンの)武器との対決は素晴らしかったが。
今回は前作より「引き」の絵が多く、ディティールも詳細で、映画館で見ていれば「来て良かった」と感じさせる場面が多々あった。特に「飛び道具」を使う=スケールの大きさを文字通りの武器にする演出においては、まさに映画向きの展開だったとも思うのだけど、
やっぱりタイランには敵わなかった気がする。
5人の戦士それぞれの見せ場や、美味しすぎるシーフー老師、タイガーとに(わずかながらの)ラブ要素など、個々のシーンでニヤリとさせる場面も多いし、ポーの出生に絡むメインストーリーも、スケールの大きさに負けないディティールで描かれていて、
良く出来ているとは思う。
だが、逆に言えばそれら「小手先の演出」で補わなければ、物語を成立させにくかったとも言えるわけで、前作が「太く大きな木」だったのが、今回は「たくさんの木からなる森」のような印象になった。まぁ子供達が見る分には、見せ場が多い分、こちらにも十分なバリューを見いだせるとは思うけど。
評価としては★★★くらいかな~。手に汗握るシーンで「フッ」と力を抜く展開は前作譲り。ウシとワニがあまりに活躍の場がなさ過ぎるのが残念だが、その分タイガーがかなり前面に出ていい感じ。飛び道具は悪くないけど、
タイランには効かなかったんじゃないかって思わせてしまうあたり、どれほど前作の彼が偉大だったのか、それを超えるのが難しいのかってことになってしまう。
タイランはマグニートーだからな。「実は生きていた」でも良かったんじゃないかって気がしたよ。
蛇足
無粋ながら、身体を改造した「メカタイラン」みたいなのの方が、安っぽい僕みたいな人間には訴求したのかも、とも思ったな。
あと、みんなが思ったことだと思うけど、「少林サッカー」のパクリじゃん、みたいな気持ちも、やっぱり出てきちゃったよね。
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