オトメンとガールズザウルスDX
娘が宿題やるのにPCを占有することが多い今日この頃。待ち時間に先日買ったマンガをダラダラと読んだりしているので、感想を少々。つか電波人間が終わってしまって心に大きな穴がポッカリと空いてしまっている感じ・・・。
●乙男(オトメン)
嫌なヤツが出てこないという点では僕好みの仕上がりなのだけど、いかんせんこうも「妄想女子の理想具現化」度合いがキツいと、正直ちょっと引く。主人公は、
・スラリ長身男前
・かわいい物が大好き
・料理に裁縫が得意
・剣道や柔道なども超強い(全国一位とか)
・ピュアでエロさゼロ。一途。
「そんなヤツいねぇよ!」と突っ込むのは基本マンガに対してNGなのは百も承知なのだけど、それでもあえてそう言いたくなる。ちはやふるに出てくる太一にも言えることだけど、学年一位を維持しつつ運動神経抜群でその上趣味的に傾注するコンテンツでもスーパースキルを発揮するなど、
1日が24時間しかない人には無理。
もっと言えば、「寝ないで」スキルを磨いていれば、背は伸びないし、眉毛やヘアスタイルを男前に維持するには、相応の時間も掛かる。料理や裁縫という細やかな作業に剣道の修練がプラスに働くとは到底思えないし(偏見かも知れないけど)、百歩譲ってカワイイ物が好きなイケメンまでは許せても、
カワイイ彼女が高校までいないままというのはむしろ気持ち悪い。
「だからマンガ」なのだが。
つかこれが少年マンガだったら、正直もう少し遠慮しそうなもんである。というか、「剣道日本一」とか軽々しく口にしない気がする。もしそういうキャラを立てるとしたら、それはまぁ主人公のオヤジであったり、某学長であったり、伝説のなんちゃらであったりで、割と本人に特化させるのは(メインのお題、これで言えば料理と裁縫)もっと絞っていく気がする。
だから読んでいて凄く「少女マンガ臭」が強く感じる。
僕は生徒諸君やガラスの仮面、ときめきトゥナイトなど、少女マンガでも好きなタイトルはいくつもあるが、一方でどうしても入れないと感じさせる壁を感じたタイトルもなくはない。パッと思い出せないけど、要は、「ユニセックスに訴求するシチュエーションや設定」と、「そうではない何か」があるのだと思う。
オトメンはかなり後者寄りな気がする。
ただ、それを踏まえてなお心地よい「ご都合主義」が貫かれているのも事実で、時にメイク大好きな野郎が出てきたり、時にお花大好きな野郎が出てきたりしても、全て「もしもオトメチックな物が大好きなイケメンがいたとしたら、、、」というもしもボックスの世界の一面として、緩く許容出来てしまう。主人公の完璧さに全く共感も憧れも抱けない一方で、ご都合主義の居心地良さに流される自分がいたりもする。
こう言うのが好きな女子だったら普通に満点だろうなって思う。
とりあえずクリス的には★★☆くらいかな~。つまらなくはないですが、もう少し血の通った一面が欲しいって感じは否めないですな。真壁くん(ときめきトゥナイト)の方が遙かにかっこよくて大好き。女子には(このブログの読者には皆無でしょうが)オススメ出来ますが、まぁ、
漫画を読む女子なら普通読んでると思います。そのくらい鉄板です。
●ガールズザウルスDX
おそるおそる読み始めてみたら、
どうやら読んだことがなかった。
と言っても拍子には明らかに見覚えがあったので、
※僕が「明らかに覚えてる」ことなんてそう多くない。
買ってるのは間違いない。
まぁ買ったまま読まずにほったらかしにしておいたってことなんだろう。
まぁそれでも読んだことがなかったというのはありがたく、のらりくらりとページをめくっていく。
まず最初に思った一番のこと。
ひさびさにエロマンガ以外で乳首見たわ。
最近のジャンプとかゲームとか、少年誌だとホント乳首とか見ないじゃん?まぁ甘い生活には普通に出てくるけど、僕の中での楠桂ってのは、青年誌じゃなくて少年誌のマンガ家って感じで、
とにかくそこに違和感というか、ちょっと「儲けた」、みたいな?
つか月刊サンデーGXってのが青年誌なのか少年誌なのかもよくわからずに書いてるわけなんだけども。
内容はもう完全に「ガールズザウルス」の続編で、読んでない人には全然付いて行けない展開。多少お色気濃度が上がってるのと、あまりにもステロタイプ過ぎてやや食傷気味になってしまう点を除けば、普通に期待通りというか、
まぁいつもの楠桂作品(ホラーじゃないヤツ)
って感じ。「八神くんの家庭の事情」とほとんど変わりません。っていうか、ヒロインである西春遥が、もとマッドなデブだったって設定さえなければ、もう少しお気楽に読み進められるんだけど、どうもそれが時々顔を出して、
こちらを萎えさせる。
素直に主人公がカワイイ女の子にモテる話、、、には絶対したくないんだろうなぁこの人は。って感じ。評価は★★かな~。こちらのが好きだけど、オトメンのような「突き抜けた感じ」「オリジナリティ」が薄くて、絵は上手いと思うけど、どこかに手抜き感を感じてしまった。
ちなみにそれぞれを交互に1冊ずつ読むという、非常に珍しい読み方をしています。つかどっちも1話完結なので、
続きが全然気にならず、お気楽に読むのを止められる。
ちはやとは大違いですな(^^。
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