スーパーマリオ3D
娘に借りて少しプレイしてみた。ごくごく短めの感想であるし、僕のブログ読者様にどれだけこのタイトルがフックしつつ買っていない人がいるのかわからないが。
スーパーマリオ3Dは3DS用の比較的新しいアクション系のマリオだ。立体視を巧みに使った演出や、サイドビューマリオよりは奥行きを持たせつつ、マリオ64ほどに箱庭感のない、例えて言うならカプコンのベルトスクロールアクション、ファイナルファイトとか天地を食らうに高低差を付けつつポリゴンでマップ構築したようなゲーム。
見た目はまさしくマリオのそれで、カラフルでとても丁寧な絵作りがされてはいるが、一面ではマンネリ。奥行きがあるとは言っても、それは既にマリオRPG系のタイトルで見たことがあるような印象だったし、ワールド1に関して選択肢のない一本道のルート(1-1、1-2、1-3と進んで行くスタイル)に、少なからず懐かしさを感じたりはしたが、まぁ驚くほどということはなかった。
ささやかな新フィーチャーとして、以前10コインだったブロックが、
「連打で猛烈にコインが入るブロック」
になり、爽快感が増したことや、「1アタックで3枚出る」ロングコインブロックが登場したこと。下画面にアイテムを一つストックし、タッチで使用したり、視点を左右に少しだけ振ることが出来るボタンが、これまた下画面に搭載されたことなどがあるが、
どれも小粒な印象は拭えない。
というか、1-1をクリアした時点で、
全く面白さがない。あまりにありきたりすぎるマリオ
という印象を持ってしまった。
ただ、さすがにここで止めるのもどうかと思ってもう少しだけ進めてみたところ、、、
1-2の地下マップは、初代の1-2を彷彿とさせつつ見た目も綺麗にまとまっていて、ちょっぴりワクワク。
そして、
1-3には、まさに「3DSならでは」の「超高度からのジャンプ」演出が入り一気にテンションが上がった!
今までのマリオであれば、そのマップはあくまで「行動範囲」であった。サイドビューにしてもマリオワールドにしてもマリオ64、サンシャイン、ギャラクシーにしても。だが今回のこの部分の演出は、
明らかに飛び降りるためだけの、局地的演出だった。
こういう演出がもし随所にちりばめられていくのであれば、確かに悪くない。
そして続く1-4もそれに似たフィーチャーを、手動トロッコを使って移動したり、クッパの城はまるで運動場のトラックを障害物競走をするかのような移動でクッパの奥のスイッチを押すスタイル。初代をイメージさせつつ、鮮度もある構造は、さすが任天堂だなぁと思わせる。
が、
やはりこれがマリオの弱さでもあるのだけど、「いくらやっても強くはならない」。マリオはいつまでも道具を使い始めたりはしないし、体力やジャンプの上限が上がったりもしない。あくまでアクションゲームであり、アクションアドベンチャーではない。
となると、ソロで遊び続けるのにはあまりにモチベーターが弱い気がした。
WiiのNEWマリが優れていたのは、みんなで遊ぶことで協力しあえることも重要だが、何より「一つの画面を共有できる」ことがあったと思う。たかがそれだけのことでも、実はそれが大きなモチベーターになっていて、一つのマップをやり込んでいくのも、先へ先へ進んで行くのも、「ただのアクションゲームではない」面白さを演出してくれた。
マリオ3Dにはそれがない。
マリオのマルチプレイは3Dには正直不向きかとも思うし、
※お互いの位置関係が極端に離れやすい=視界から消えやすい=協力感、共有感が出にくい。
このフォーマットではソロがベストだったのかなぁとも思うけど、
やっぱり物足りない。
せめて「二人同時に同じソフトを買い、足並み揃えて競い合うように遊べたら」また変わったんじゃないかって思った。例えばクラスメート何人もが同じソフトを発売日に買って、競って遊んで学校でその進捗を自慢し合うようなさ。
ただ、そうは言っても画面は綺麗で、それぞれのマップはイイ意味で小粒で冗長さはない。短い時間にチョコチョコっと遊ぶことも出来るし、サクサク1UPするテンポも今風ではあるが悪くない。特にグラビティデイズでロード時間に神経質になってた自分には、ワールド変更すらポンポンとタッチで気軽に変えられる点がとても好印象だったし、
評価自体は★★☆くらいはある感じ。
※1-3の演出抜きで。
まぁそうは言ってもマリオですからね。買う人は限られてるかなって感じは、拭いきれませんよね。
※でも今買うとしたら、NEWマリオDSよりはオススメかな。Wiiマリオよりはオススメ出来ないけど。
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