かっこ悪いガンプラを思い出す
一切の根拠なくふと、「MSセレクションのガシャポンってかっこよかったよなぁ」と思った。06Rやゴッグは言うまでもなく、パワードジムや量産型ゲルググ、ガンダムもラストシューティングポーズのものは一切の稼働がなくとも、しばらく見続けていられた。
ガンプラってそこまでかっこよくなかったよなぁ。
僕は紛れもなく最初期からのガンプラフリークで、シリーズがまだガンダムとシャア専用ザクしかなかった頃から買っていた。テレビの人気がどうこう言う以前の、まぁロボダッチとかアトランジャーとかと並列にみて買ってた気がする。当然色も塗らないし、接着剤ははみ出しまくりだ。菱形のヤツ、あんなんじゃ足りねぇって。
最初に量産型ザクが出た時のこともおぼろげながら覚えている。
なんでこんなの出すの?
今でこそ当たり前となったが、当時は主人公の乗るロボット以外がプラモなりおもちゃなりでリリースされるというケースは、極めて稀どころか一切なかった気がする。せいぜい「ライバル機」であるところのシャアザクがいいところで、よもや雑魚中の雑魚など、、、。華麗にスルーしてた。
ガンプラがガンプラとして市民権を得て、シリーズが拡充していく頃の記憶もある。以前ブログでも書いたが、僕が初めて色を塗ったズゴックのかっこよさは、今でも忘れない。ズゴックは、、いや、たぶんガンダムもシャアザクも、
他のキャラクタープラモとは一線を画すプロポーションだった。
動く箇所の多さが問われていた時代。100分の1ガンダムの股関節が動かなかった時代。ただ立っているだけでめちゃめちゃズゴックはかっこよかった。
友達におもちゃ屋の攻略法を聞いて買ったゴッグもそうだ。ズングリしつつ鋭い爪はスパルタンで、モノアイ、渋いカラー、パッケージアートも400円という価格も全てが輝いて見えた。個人的にはゲルググやドムよりも水陸両用、それもズゴックとゴッグに僕のハートは奪われまくっていた。
バンダイのプラモニュース(名前忘れちゃった。なんだっけ?>バブシカさん)を店先で楽しみに待ったり、ホビージャパンのバックナンバーを求めてそこら中の古本屋を巡ったり。片っ端から情報を集め、毎月リリースされる新しいモビルスーツやモビルアーマーのモックアップに心を奪われまくっていた。
・・・でもギャンはどうだろう。
正直今でこそアレンジの効いたかっこいいギャンがいくつもあるけど、当時発表された直後の、ニュースに載った「7月発売144分の1ギャン」の何とも言えないかっこ悪さたるや、、、それまではどんなアイテムでも欲しいと飛びついてた僕だったが、さすがにそこで失速したのを覚えている。
ちなみにゾックも600円という超強気な価格設定もあり、テレビ版での登場会を見損ねてしまったこともあり、
結局今一つテンションが上がらないままスルーしてしまった。
水陸両用なのに子供心の琴線をかき鳴らさなかったそのわけは、たぶんあの「なさけない爪」にあったんじゃないかと、いまさらながら分析する。ズゴックやゴッグの爪とは一線を画すあの「古くさいどんくさい爪」。あんな形じゃ刺さらねぇだろ。ええもちろん僕の主観ですけど?
・・・いや、ちょっと待てよ。記憶が甦ってきたぞ。そうゾックは、いや、ゾックを初めて見たのは、確かいつも行く3件となりのおもちゃ屋ではなく、自転車で20~30分先にある「1割引」の店だった!いつもは2割引で買ってた上に重くのしかかる定価600円。初めて見たゾック。でもその価格はあまりにもイクスペンスィブで、小一時間手に持ったまま悩みに悩んで止めたんだった。もう鮮明にその店のその棚割が思い出された。
僕には手が届かなかったんだった、、、ゾック。
まぁそれでもあの爪がダサイのは変わらないけどね。
モビルアーマーも、微妙とかっこいいの境目をウロウロしてるキットが多かった。ビグロは電飾して口の部分が光るようにし、悦に入ったけど、グラブロはなかなか買えなかったこともあって、買えた頃には逆にあのシンプルすぎるキット構成にフニャっとなった気がする。
ザクレロの奇抜さも印象深いが、アイツは爪がかっこよかったからな。許す。今だったら絶対先っぽが丸くなってるよな。法律め。
意外なところでは、アッザムの足をメタルテープで巻いただけで、
神々しいまでのかっこよさが生まれた!
と思ったり、ブラウブロの、どう考えても子供受けするとは思えない合体システムでも、ワイヤーでビットを配置出来る楽しさはプレイバリューがあり、地味に満足してた記憶がある。かっこよくはなかったが。断じて。
そして登場したのが、
100分の1 ゴッグ。
これに関しては、今なら最も適切な表現がある。
予想の斜め上を行く。
ズングリしたプロポーションは確かにゴッグの魅力であり特徴であったが、いくらなんでもこれはどうなんだろう。爪がしまえるギミックや、モノアイを(一応)動かせる設計も面白いとは思ったけど、
果たしてあれはかっこよかったのか?
このゴッグに関してだけは、時を経る過程で何度も「かっこいい、かっこわるい」を行ったり来たりしてる気がする。かっこよく見えるときはとことんそう見えるんだけど。
でも、今のガンプラはほとんどがかっこいいというか、「カトキライン」で仕上げられていて、そんな「かっこわるい、、、かなぁ」というボーダーライン上のキットはほぼ存在しない。むしろそれは喜ばしいことなのかも知れないが、見方を変えれば、
時々出て来るあり得ないかっこよさを持ったキットの存在が希薄になる。
ジオングのかっこよさは異常だった。ビグザムの小ささも異常だった。ボールの地味な出来の良さも忘れられないし、MSVは総じて「パッケージ写真より作った実物の方が遙かにかっこよかった」気がする。そう、
昔のパッケージ横の完成写真は「わざとかよ!?」ってくらいかっこ悪かったんだよね。
かっこわるいと言えば、ゾゴックも大概かっこわるかった。元のデザインからしてキツいものがあったけど、立体になったそれも、、、まぁ好みはありますけどね。他の3体と比べると群を抜いてかっこわるかったというか、
なんかドロンパみたいじゃね?
まぁ読者様の何名が「ドロンパ」をイメージ出来るかって話ですけどね。
ちなみにMSVシリーズでは、当初誌面に載ったさい、
こいつはかっこわるいだろ、いくらなんでも。
と思ったザクキャノンが、いざ買って作ってみると、、、
超かっこええ!
ザクタンクも超かっこええ!あれはホント立体と誌面のギャップが一番激しかったキットだったと思いますよ。ええもちろん主観ですけどね!
あ~なんかちょっとプラモ作りたくなってきたな~。色塗るにしてもこの季節が一番いい気がするよな~。虫も少ないし、寒すぎないし。でもどうせ作るなら4つもあるPG作れよって話だよな~。動かすだけでも楽しいし、色塗らなくても莫大な満足感と達成感が得られるし。問題は環境だよな~。無数のランナーを管理しつつ組み上げられるスペースがないとな~。つか作るならガンダム、ザク、Zと、、、あれなんだっけ?細いヤツ。ストライクだっけ?もう忘れたわ。でも気楽なのはそいつだろうな~。つか結局アストレイのPG買いそびれちゃったな~。かっこよかったけどサイフの都合が付かなかったんだよな~。かっこよかったけどな~。な~。・・・こんなこと書いてると結局作らないんだけどな~。マークIIで20時間以上掛かった気がするもんな~。ゲーム1本分並だよな~でもお気楽さがない分同じ20時間でも密度が全然違うよな~。つかナイフがなくてもニッパーだけでガンプラって作れるんだよな~。途中で投げちゃうのだけは絶対したくないよな~。「な~」ウザイな。マジで。
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コメント
「模型情報」ですね。
現在のようにネットなどない時代でしたから、みんな情報に飢えていましたね。¥100の小冊子を何度読み返した事か。それだけに1:100ギャリアの発売中止はショックだったなあ。
自分もそろそろプラモを作りたくなって来ています。エルガイムあたりの旧キットでも軽く作ろうかなと画策中です。
投稿: バブシカ | 2012年3月30日 (金) 06時40分
そうそう模型情報!バブシカさんなら絶対覚えてらっしゃると思いました(^^。あれ、一冊でも多く持ってるのがステータス、みたいなところありませんでした?ホントボロボロになるくらい穴が開くくらい見まくりましたね。MSVとか、
止めどないワクワクをどうしてくれようかっ!
って感じでしたし。
ギャリアの名前を挙げられましたが、自分はこの「ザブングル、ダンバイン、エルガイム」の三連作は、当時からホント神がかってるなぁって思っていました。三作とも作風や世界観が全然違うし、メカも方向性が全く違うのに、どれも凄く新しくて、バンダイとサンライズがノリにノってたって覚えがありますね。
ちなみにザブングルプラモで好きなのは、、、ひとつ挙げようと思ったら意外とどんどん浮かんできて決められませんでした(^^;。プロメウスもカプリコもガラパゴスもオストリッチもセンチピードも好きですし、クラブ、ギャロップ、トラッド11も好きですし。むしろザブングル意外みんな好きですね(^^;。
ダンバインは間違いなくバストールが一番好き。他のがみんなプロポーション・・・だったのに、バストールだけはかっこよかった気がします。
エルガイムは、、、この頃から積みが増えてったんだよな~。いくつか作りましたが、オージェはパッケージの写真より全然実物のがかっこいいと思いましたね。っていうかモーターヘッドはどれも立体映えしますよねぇ。
懐かしいですなぁ(^^。
投稿: クリス | 2012年3月30日 (金) 21時51分