アンドロイドアプリゲー~その3~
いまさらの大前提なのだけど、ともすれば見失いがちな点についてあらためて言及しておく。スマホがいくらハイスペックになったとは言え、本家のゲームメーカーがリリースしているハード、ソフトと比べて、特に優れている、面白いゲームというのは稀だ。だから、基本は、「(スマホゲーとしては)」という注釈が付いている物として考えた方がいいわけで、特にアプリゲットをはじめとする紹介サイトや、マーケットプレイス等で★5が付いていようと、そこはある程度差し引いて考える必要が、「本来は」ある。
だが先にも書いたように、「稀」ではあるものの、「皆無」ではない。ミニゲームが数十本集まった「メイドインワリオ」や「有野の挑戦状」のようなタイトルに収録されたゲームの全てが、アプリのワンボタンゲーより面白いということはないし、パッケージソフトとしてリリースするにはあまりにボリューム不足で、商品として成立しないものでも、例えばその面白さが、ゲーメストの年間大賞に選ばれないという保証もない。
※テトリスはもし今リリースされていたとしたら、間違いなくフリーソフトだったと思う。
だから、あえて言う。僕が「面白い」と言い、★4前後の評価をしているアプリゲーは、たとそれがフリーソフトであろうとも、3DSやPS3のそれと、何ら変わりがない楽しさを僕に提供してくれている(いた)、と言える。こないだ挙げたサードブレイドも、8点は僕のブログ内で非常に高得点だが、無料であることを差し引いた7点という評価は、タッチインターフェイスの遊びづらさや、使い回しているグラフィックや、ボケ気味のドット絵を考慮した上で、「そのくらい面白かった」ということだ。というか、
以前はそのジャッジが(僕の得られる情報から)出来なかった。
いくら誰かが面白いと言っても、その人が僕と同じくらい家庭用ゲームをプレイしているとは限らないし、もっと言えば僕の嗜好を理解しているわけでもない。絶対的に「スマホゲーとしては」がついて回ってでの「面白い」だったわけで、ことさら僕があらためて熱弁を振るうこともなく、「下に見られて当然」というニュアンスがあった。
だが、
実際数十万本とリリースされているアプリの中には、当然玉もあれば、石もある。その世界のトップであれば、他の世界の上位と渡り合えてもなんら不思議はない。あらためて言うが、
面白いアプリは面白い。
●サードブレイド~その3~
非常に残念ながら、「ほぼ終わってしまった」。この辺りが逆にアプリゲーの宿命であり弱さなのかも知れないが、ノーマル、ハード、ヘルと難度があっても、そこで手に入るお金にさしたる差がなく、何よりもレベルがカンストしてしまい(30で最高)、それ以上の強化がアイテムによってでしか出来なくなってしまった。
一周6分で6000ほどの実入りのあるマップを周回するか、リアルマネーでゲーム内通過を買うかしか強化の術が無くなり、かつ、武器に関しても、5万円の太刀をもって、最上位の武器であったことが発覚してしまった。
※5万貯めるのはなかなかに大変なのだけど、まぁせっかくだからということで買ってみたら、SOLD OUTの表示が。
3種ある武器ごとにスキルが6種あり、それぞれを入手、育成させることや、ポーションの効果、基本パラメータのアップ、太刀以外の武器と防具など、「お金の使い道」はまだまだ腐るほどあるが、経験値も貰えない、貰えるお金も少ないというハード、ヘルには、クリアのモチベーションを得ることは出来ない。
結局ノーマルをクリアして最強の太刀と最強の太刀用スキルを買っておしまいになっちゃったって感じかな。
※ラスボスはラスボスらしくてよかった。それまでのよりどころだった体力回復スキルがほぼ封じられて、相当量のルーンと回復薬を使わせられたのは否めないけど。
続編があるならぜひまたやりたい。まぁ攻撃がそもそも気持ちいいから、消さずにのんびり他の武器も強化していくかもしれないけど。
●カボチャVSモンスター
以前さほどでもないコメントをしたけど、継続してある程度進めたら、結構厳しいウェーブが出てきて、
ようやっとニンマリ(^^
つかこのゲームは、任意で敵の進軍速度を上げられるようにするだけで、面白さが激変すると思うんだよな。「緩急」と言えば聞こえはいいけど、実際は「緩」の部分が長すぎて、今一つエンドレスの出来が悪い。
加速度的、とは言わないまでも、もっとアグレッシブに難度やテンポが上がってもよかったんじゃないかと思った。ただ、そうなってくると、タッチの移動もよりハイテンポでこなせるようにチューンして欲しくはなるけどね。
今は無きハドソン辺りがフィニッシュワークしてくれてれば、もっとずっと面白くなったタイプのゲームだと思った。
余談だけど、ハドソンがなくなっちゃったことで桃鉄が出なくなるのは当然としても、マリオパーティもなくなっちゃうのかね。まぁウチの子も大きくなって遊ぶ機会は激減していくとは思うけど、シリーズとしてはなかなか悪くなかったって思うんだけどな。
●A TILT 3D LABYRINTH FREE
これは人を選ぶかも知れないけど、僕的には予想以上に楽しめたので紹介する。
アラフォーならば覚えているかも知れない「ポケットメイト」にもあった、本体を傾けつつボールをゴールまで運ぶ「球転がしゲー」。非常にシンプルで、スクロールもなく、ギミックも回転したり振れたりするバーと落とし穴があるくらいで(あともちろん壁ね)、あらためてスマホでやるほどのことか!?と思う人もいるかも知れないが、
実はかなり相性がよい。
まず、面数が非常に多い。しっかり数えてないが、「数百面」くらいあった気がする。
※少なくとも100面はあった。
ポケットメイトに限らず、リアルな板と角材で造ったコースではあり得ない面数は、次から次へクリアするグルーブ感を演出してくれる。そして、
リスタートが速い。
マッハ、とは言わないが、穴に落としてしまっても1秒ほどで再スタートしてくれる。この手のゲームはわずかな傾きが勝負であり、その微妙なフィーリングは間をおけばおくほど両手から失われてしまう。だが、このわずかな時間のリスタート、リアルコースではないことによる、「ひっくり返してボールをスタートに持って行く手間」がないことが、とても相性よく世界に没頭させる手助けとなっている。
これも地味に重要だが、「絵がシンプル」。木製のフィールドと鉄製のボール。物理演算という感じはしないが、クセが手に馴染んでくればかなり思い通りになっていく摩擦係数。
※フィールドはツルツルではない。
下手にゴムとか氷とかの派手なアプローチをせず、純粋に転がすだけに特化しているのが逆にいい。割と歳食った人でも、この見た目なら楽しめるかも知れないと思う。
そんなこんなで何面かクリアしたわけだけど、ぶっちゃけ面白いのは「困難」レベル。それも1面が強烈に難しく、ここだけでたぶん30分以上両手に汗をびっしょりかきながらクリアした。普段食傷気味なまでにゲームに触れている僕みたいな人間でも、ここまで熱くなれてしまう。シンプルなゲームの魅力、侮れぬ。★★★。
●レトロイドシューティング
アンドロイドのイメージキャラであるドロイドくんをフィーチャーしたシューティング。一見シンプルで古くささすら感じる画面写真だが、いざ起動してみるとそのテンポの良さ、迫力のある展開、心地よい効果音と、
アプリシューティングの中でもかなり上質
まだそれほどやり込んでいないのでのちのち評価は変わるかも知れないが、プレイフィール的にはギャラガよりタイガーヘリに近いかな。キャラが大きいってだけで、こうも爽快感が変わるのかって好例。固定画面だけど。暫定★★☆。
●CeramicDestroyer
これもシンプルながらなかなか面白いアクションパズル。似たゲームが思い浮かばないので、文字でそのまま表現すると、
固定画面の画面中央最下部から、時計の針のように砲身の角度を変えて球を撃ち出し、ブロック崩しのように上部に描かれた(たぶん)瀬戸物のグラフィックを破壊すれば面クリア。
撃ち出す球数は制限があり、中にはタッチで分裂するもの、移動中にボムを設置するもの、こすることでわずかながら軌道を修正出来る物などがあり、マップ内からも球が発生するなどのフィーチャーがある。
絵的には洋ゲーらしいバタくささがあるが、破壊時の効果音がまさしく瀬戸物を割るそれに近く、90%以上の破壊で次の面という足かせも、どこかヴォルフィードを思わせて悪くない。
達成率に応じて☆を取得し、その数によってアンロックされるマップは合計で300面以上。途中で絶対飽きるだろうと思うが、見た目と音の良さで、地味に楽しめる。★★☆。
●レーザーハエたたき
面白くない・・・かと思いきや、ルールがわかったら存外ハマり、結局最後まで遊びきってしまったミニゲー。
画面をフリックすることでレーザーを出し、うろちょろするハエを攻撃、倒す。ハエにはそれぞれHPがあり、Pアイテム(これまたHPがある)を5個破壊するごとに強化されるレーザーをガンガン撃ちまくって倒す。
全部で12面ほどしかないが、最終面には(大きさは他のハエとなんら変わらないのだが)ラスボスがいて、莫大な体力と防御力を突き崩すためには、それまでの育成がモノを言う。
強化されていくレーザーの見た目がなかなかに爽快感を演出し、「高速でフリックした方が強い」などのルールがこれまた真剣さを煽る。
くだらないミニゲームのようでいて、その実結構真剣になってしまう。スマホらしいタイトル。ラスボスはある意味スターブレードのコマンダーを思い出したぜ!?
●Cordy
フリーでは4面までしか遊べない横スクロールジャンプアクション。グラフィックが素晴らしく、プレイフィールも心地よく、マップ構造も良く出来ているが、
冷静に考えると、「スマホゲーとしては」と付けてしまいたくなる内容。
家庭用ゲーム機でリリースされている同カテゴリーのゲームには、このコーディよりもつまらないゲームが腐るほどある。それは事実だし、このゲームがスマホ内同ジャンルの最高レベルに位置するクオリティであるのもまた、間違いないと思うのだが、
じゃあスーパーマリオ3Dより面白いか、
じゃあソニックジェネレーションズより気持ちいいか、
じゃあリトルビッグプラネットより凝ったギミックか、
を問うと、それはどうしてもNOとなってしまう。
サードブレイドが似て非なるフォーマットでスマホなのにのめり込める楽しさを構築したのに対し、コーディは同じ土俵でガチンコ勝負を挑んだ結果、逆にその差が露呈してしまった感じ。4面まで飽きずに遊んだことを考えれば悪いゲームではないと思うし、150円も安いとは思うが、どこかに惜しい感じが残ってしまったのは否めないかな。
●アハ体験
ちょっと面白い。以上。
●Copter 3D
難度上昇がパネェ。以上。
●カット&スライス ●みんなのしらす ●パイスラ ●海パズル ●ゼビウス3D(正式名じゃない) ●パックマン10(これも正式名じゃない)
これらはみな思ったより面白くない。
●Cartoon Wars Episode GUNNER
飛び道具版サードブレイドみたいな感じで、ちょっと触っていい感じだったのだけど、同じマップを繰り返しプレイできない=経験値稼ぎが出来ない分、ハードルが極めて高くなり、何もわからぬままにお金を使っていたら詰んだ。
武器を買ったり強化したりせずに、敵からの取得金を強化すべきだったようなので、最初からやりなおしてみる予定。面白そうなニオイはしているのだよ。いや、マジで。つかラムダが強すぎだけど。
●ちょこっとRPG2
1もあるんだけど、そっちはプレイ中に一定時間何も出来ない時間が来るので2メインでプレイ。例えて言うなら「バンククエスト」に近い仕上がりなんだけど、一体どれほどの読者様がバンクエを知ってるのか、甚だ怪しいものなので、別の例えをするとするなら、
一切の脇道のない3DダンジョンRPGみたいなもの。
ただまっすぐ上へ上へ上っていくだけ。敵が出ることもあれば宝箱があることもあり、体力回復の泉があることもある。
体力と魔力は時間でも回復し、死んだら数十階戻される。敵はパーティで現れることもあり、こちらもサポートキャラをひとり用意可能。アイテムは40個まで所持出来、装備は戦闘中でも持ち替え可能。属性の効果はダメージ特攻で倍になり、アイテムドロップ率だけでなく、エゴモンスターと呼ばれる、良質なアイテムを落としやすい敵との会敵率を上げるパラメータも存在する。
説明だけを続けるなら、もっともっと言いたいことはたくさんあるのだけど、いかんせん僕はまださほどこのゲームをやり込んでいない。
まだ250階くらいまでしか到達していない。
「え?それでまだまだなの?」と思うかも知れないが、ネットで軽く調べたところ、
2000階まである上に、キャラの転生を繰り返さないとボスは倒せないんだと。
どこが「ちょこっと」やねんと言いたくなるボリューム感である。テンポも良く、グラフィックもいい意味で普通で、とてもスマホらしいRPG。紹介の文章は短いが、オススメ度は★★★と結構高い。ぶっちゃけ攻略本が欲しくなるというか、あった方がたぶん楽しいタイプのゲームだと思ったな。
ちなみにサイトなしで唯一わからなかったシステムが「スキル」。パッシブはわかるが、他のはいったいどうやって発動するのか。これは、
普通にたたかうやまほうを選んでれば、適当に発動するらしい。
そんなのわかるかっ!と言いたくもなったが、まぁそれも含めてスマホらしいRPGと言えるかも知れないな。
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こうして結構書いてなおまだやってないソフトもあるという。まぁあと2、3日すればパルテナが出るからね。それまでかな。
・・・つかこんなこと書いておいてなんだけど、パルテナの感想のが先にアップすることになるかもな~。
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コメント
ちょうど私も先週の金曜にスマホ(アンドロイド)にしたところですが、タッチパネルでやれる(操作感に満足できる)ゲームのジャンルって限られちゃいますよね。
以前、iOSのスト4やりましたが画面が指で隠れちゃうのが我慢ならなくて。
反面、ZOOKEEPERのようないわゆるマッチパズル系とはかなり相性いいですよね。あーメテオスみたいなの、アンドロイドで無いのかな?
(DSでやれ、というのは無しの方向で)
投稿: ねぎとろ | 2012年3月24日 (土) 00時01分
どもですねぎとろさん、クリスですまいど。
ほぼ同時期にスマホへシフトする人が多いということは、やっぱり「そろそろか!?」と感じさせる何かがあったのかも知れませんね。つっても僕の場合はまだ買ってWi-Fiで使ってるだけで、完全にシフトするかどうかも怪しいんですけど(^^;。
タッチで満足できるうんぬんは確かにそうですが、何て言うか、今はまだアナログデバイスが出始めたばかりの頃みたいなもので、それに合うゲームそのものがまだほとんどないのかなぁと思ったりもします。長男がやってるユービートなんかは、タッチであることが押し込む深さゼロで成立する分より高速なレスポンスで遊べてる、みたいな気がしますし、まだまだ過渡期なんじゃないかと思いますね。ユーザーの層の厚さも含めて。
メテオスはないですよね。僕も以前探したりそれについて触れたりもしましたが、結局静電容量方式だと、先の細いタッチペンは使えないんですよね。反応がすこぶる悪くなっちゃって。だからせいぜい近い着地点は、カボチャVSモンスターみたいなところなのかなぁと思ったりします。メテオスとは「テトリスとコラムスくらい違います」けどね(^^;。
投稿: クリス | 2012年3月25日 (日) 02時00分