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2012年4月19日 (木)

エンターテイメントの話

大仰なタイトルを付けたけど、中身は割と下世話な話。みなさんはエロビデオ見ます?っていうか見るよな?普通は見ます。ええもうそれこそ毎日見ていて普通。え?それって普通じゃないの?またまたぁ~みんな、

 自分を偽るなよ!

でもですね、そんなエロビデオを見てると、たまに思うわけです。

 妙に燃えないな、と。

女の子が好みで、シチュエーションも悪くなく、こちらの体調も万全であっても、何か物足りないというか、不完全燃焼な時がある。なぜなのか。何が障害として立ちはだかっているのか。僕は気付きました。

 カメラワークであると。

こないだモテキを見ていて、、、この作品はオッパイも出ないし、キスで舌も入れない出さないのですが、凄くメンタルに訴求するエロがある。でもそれはただ超絶カワイイ長澤まさみが出てるからだけじゃないと思ったわけです。

 寄って欲しい時にアップになり、動いて欲しい時に動いて欲しい場所へカメラが移る。

よく映画の中にある濡れ場が、エロビデオよりも魅力的に映ることがあるわけですが、例えば世界ランキング№1の濡れ場として君臨するリッチモンドハイのフィービーケイツなんかでも、やってることそのものはそれほどエロいことをしてるワケじゃないと思うんです。でもあのスローモーションと、水着の赤、プールの水、妄想らしい妄想が全てミックスされて、至高のエロが結実する。

 要はプロの仕事が、そのベクトルを思いっきりブーストさせる。

最近遊んだ某アダルトじゃないゲームでも似たような感覚を得ました。冒頭の世界観やストーリーの解説が、

 あまりに冗長に感じ、ゲームに入る前に眠くなった。

テキストで淡々と、それも固有名詞バリバリの説明文。ところどころに「笑うところ」があるんだろうな、と思いつつそれがリアルな笑いにまで昇華されず、文章量にすれば原稿用紙1枚にも満たないところで飽きてしまう。

 それって「いらないこと」だって気付かないのかな、と。

もちろん僕の好みが絶対であるとは毛頭思わないので、プレイヤーにとってはそれが不可欠であり、楽しさのメインである可能性はあるわけですが、

 果たして最良であると言い切れるのか

に関しては、疑問を挟む余地があると思うわけです。

こないだ今度は某アダルトなゲームの続編をプレイしたわけです。こちらは前作からスクリプトが非常に面白く、その上主人公以外フルボイス。声優のスキルと完成度の高いスクリプトは、前述のただ淡々と説明されるテキストとは比べ物にならないほどの「引き」を感じさせたりもしました。が、

 それでも眠くなる。

魅力的であるはずのキャラが、ソツのないスクリプトを、そこそこハイクオリティな声優で紡ぐ。それでも眠くなってしまうのはなぜか。

 単なる寝不足の可能性は否定しない。

が、

 続編であることも要因のひとつかも知れない。

一作目は出てくるキャラが全て新登場であり、鮮度と共にある程度の集中力を持って接する。往路と復路では復路の方がより早く短く感じられるのと同様に、一旦擦り込まれているキャラの方が、セリフに鮮度がないのは自明の理。そしてそのジャンルが、プレイヤーの介在する余地がほぼないアドベンチャー。いくらスクリプトが良く、声優が良く、キャラクターデザインに抵抗がなくとも、

 動きのないアニメという点でパーツがひとつ欠けてしまう。

もちろん「だったら小説はどうなんだ」ってことになる。声もなければ絵もない。当然動きもなければ効果音もない。でも面白い物は面白いだろう、と。

 だが逆に、読み手に求めるものも大きい。

求められる想像力と集中力は、少なくともアニメよりは大きいと思う。もちろん向き不向きはあるだろうが、少なくとも受動的というよりは能動的なアプローチだと思う。

 それはある意味プレイヤーの介在ではないのか。

確かに。モテキを見てたとき、「僕には耐えられない」というシチュエーションがあったのだけど、これがもしマンガであったなら、僕は数ページ単位で流し読みをしてしまったかも知れない。小説でもそれは出来る。ほんの数ミリ指先を動かして、好みではないパートをワープ出来る。

・・・

その昔究極のゲームはアクションRPGだと考えた頃があった。物語、世界観、アクションによる達成感や緊張感、双方向のゲーム性、アドベンチャーと違い、謎に詰まっても逃げ道があったり、敵の強さを時間でカバーできる難度調整。

今でもジャンルとしてのアクションRPGが究極であるという持論に変わりはない。が、今後もっともっと、もっと「究極の最高」を求めていくとしたら、きっとその構成するパーツごとに、その道のエキスパートが不可欠になっていくんじゃないか。ラブシーンを撮るなら、ラブストーリーを撮れる監督とカメラマンが、声をあてるのもトップクラスの人材になるだろうし、映画監督がせっかく撮ったフィルムをバッサリとカットするようなブラッシュアップをする。

全てのエンターテイメントがひとつに集束するとは思わないし、その必要もないけど、例えばモテキの監督がエロビデオを撮ったらどうだろうとか、西尾維新がエロゲーのスクリプトを担当したらだうだろうって思う。ファイナルファンタジーのムービーパートをジョージ・ルーカスが、音楽をジョン・ウィリアムスがやったら、、、。

ふと思い出した。当時天才と称されたプログラマー、世界最高のキャラクター、ハードにも詳しいコンポーザー、そして紡がれる物語は素晴らしい、堀井雄二。

 ドラクエがヒットしたのは当たり前の話だったんだよな。

・・・

ハクスラは楽しい。でもモンスターがポケモン並に多くて、鳥山明先生デザインで、音楽が、例えば田中公平先生で、ワルシャワフィルで、河下水希先生のラブコメ要素や、タカヒロ、西尾維新のストーリーテリングにフルボイスをかぶせつつ、ダークソウルのようなロードを感じさせない工夫と、少々のエロがあれば、

 なおいいだろうなって思った。

でもって気楽に稼げる相手と、協力しあって倒したくなるほどの強大なボス戦はモンハンライク、、、とか。でも経験値稼いで何とかなって欲しいとも思うし、、、。全てを立てるのは無理だろうけど、

 ソーシャルゲーと違う、「大物」ってそういうタイトルじゃないかなって思う。

個人的には桜井さんに代わってトップクリエイターに君臨した天才山名学氏にお金が集まって欲しい
※つか任天堂が氏をもっとバックアップして欲しい
って思った。氏が、「みんなが納得するような9800円のソフト」を出してくれたら、それが一番プレイしてみたい。ドラクエXでもディアブロIIIでもドラゴンズドグマでもなく、一番だ。

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