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2012年4月30日 (月)

思い出すだけの話

毎日のブログの中には、時にどうしようもなく第三者にとって無意味な話があったりする。「ウェブログ」。日記とは本来人に見せる為に書く物ではない。だからむしろそういった「独り言」の方が、むしろブログの内容には相応しいのかも、知れない。

今日はいつも通りPSO2を起動するもあまりのラグでウンザリさせられたので、おもむろにボーダーランズをプレイ。悪くないと思う一方で、

 ゲーム中かなり怖いところに入っちゃってテンションが下がった

ので、何とはなしにマトリックスレボリューションを見始めた。映画館で見て、DVDが出てから見て、今日のはブルーレイだ。さすがに綺麗だなぁと思う一方で、こんな話だっけという思いが頭にもたげてくる。僕の中のレボリューションは、ズバリ大量の敵が出てきて、ラストはドラゴンボールばりのタイマンで決着が付く。他のパートは全く覚えてない。そういう映画だった。まぁ実際今日見ていてもその記憶に大差はなかったのだが。

今日見たのはレボリューションだが、実はこの1ヶ月ほどの間に、1も2も見ている。そして、その2作を見ている間もずっと、ずーーーーっと、頭に渦巻いていたひとつのこと。

 モーフィアスって何て役者だったっけ。

僕はこの人が好きなのだけど、その理由にさほど思い当たる節はない。ただ漠然と、生理的に、この面構えが好みだということ、配役されたキャラクターが彼の(僕の思い描く)イメージにフィットしていたからなのかも知れないが、見る度に、「ああ僕はこの人のことが好きだなぁ」と思う。

 名前は思い出せなくても。

実際2作目までは、見終えたところまできてなお、「思い出せなかったという事実を忘れてしまっていた」ため、キャストのスタッフロールに目を凝らすことをしなかった。まぁその程度の記憶力。アラフォー全員がそうした記憶障害に悩まされているとは言わないが、まぁ僕の場合はそんなこんなで結構苦労というか、

 悩み多き十代に精神的タイムワープを行ったりする。

ここで余談だが、つい映画を見る直前にアンドロイドでゲットした、「あなたの取扱説明書」というアプリがなかなかに愉快だった。ただYESかNOかの質問に答えていくだけのものなのだが、たかが10問の設問に答えただけで、

 「中学生のままの大人」

という答えが返ってきて、いたく感動した。細かく書かれていた内容に関しても、かなり当たっているというか、なにゆえたかが10問の設問でここまで僕の心の底の方まで見透かすことが出来るのか。いやいや、ホント僕を顕す端的にして明快な答え。「中学生のままの大人」。

いつだって心はティーンネイジャーだぜ!?

閑話休題。

で、今日もレボリューションを見ながら、「彼は何という名前だったかなぁ」と考えていた。四六時中考え続けていたわけではないが、頻度的に言えば5分に1回くらい思い出して考えていた。そしてついに!

 「ロが付く名前だった気がする・・・」

もちろん根拠など何もない。ただ、漠然と、漫然と、「ロ・・・」。

 そしてここから20分、30分。またも5分に1回ほどの頻度で、心の中に「ロ・・・」が渦巻く。「ロ・・・何だっけ?」。

そして僕はあるシーンでふと、

 「ローランド!・・・いや、、、ローランド!ローランド!ローランド、、、何か違う気がする。でも何か合ってる気がする」

思えば彼の名前は僕の人生において、

 何度も何度も思い出したくて思い出せない役者の名前として登場してきた。

そう、サミュエルLジャクソンと、、、えーと、あの、ショーシャンクでレッドをやった、あの、じいさん、名脇役で、しょっちゅう映画に出てた、、

 つか思い出すまで頓挫する気かクリスよ。

っていうかここでもし僕が思い出すまでキーを叩くのをやめたところで、読んでいる人にその「ジレンマ」は伝わるまい。だからといって、「一秒」「二秒」とカウントしていくなどという人生の無駄づかいをするつもりもない。というかこうして打っている間にふと空から名前が降りてこないかなぁなどという夢みたいなことを考えたりもしたが、

 打ちながら思い出せるわけもない。

ちょっとキーを叩くのを止めて考えてみる・・・。なんとか「マン」だった気がするんだよな、、、なんとかマン、、、つかさっきまでのモーフィアスはどうでもよくなったのか?いやいやそれはそれこれはこれだ。

 でた!!!モーガン・フリーマン!!

よかった1分くらいで出て。つか一瞬、ジーン・ハックマンが頭から離れなく「なりかけた」んだけど、ホントよかったわ。マジよかったわ。で、あらためてモーフィアスの話に戻れる。

ローランドが違うということはたぶん間違いない。ローランドと言えば桐島ローランドとローランドエメリッヒくらいしか聞いたことがない。っていうか桐島ローランドは今何となく書いただけで、顔も声も年齢も何をやってる人なのかも思い出せない。

 もしかしたら僕の空想上の人かも・・・

ともかく僕はこの「ローランド」と共にマトリックスレボリューションを

 1時間半くらい見ていた。

5分に一回心の中で「ローランド・・・」とつぶやきながら。素顔にメロディ。それは「輝きながら」。

そしてついに、

 「ローーーーレンス?」

ふむ。ローランドよりローレンス!そっちのがしっくりくる。いや、間違いない。もはや疑う余地はないだろう。これだけ考えて出てきた名前だもの。ローレンス・・・なんちゃら。なんちゃらって何さ。

 僕の流浪の旅は終わらない。

が、映画はあと少しで終わってしまう。既に画面上ではスミスとネオの一騎打ちが始まっている。っていうかモーフィアスの出番はもはやないのでは!?そんな一抹の寂しさすら僕の脳裏をかすめる。が、

 ローレンス、、、

まだ名前が浮かんでこない。

ちなみに人は何かを思い出そうとするとき、、、っていうか「僕は」何かを思い出そうとするとき、「あ、、い、、、う、、、」と五十音を順番に口にしてその口の形から記憶の糸をたぐり寄せようとしたりする。っていうか本気でわからなくなって泣きたいそんな夜は、、

 「ああ、、あい、、あう、、あえ、、」

と五十音をより細分化して思い出そうとしたりする。ただ、これはあくまで「その方が思い出しやすそうだ」と勝手に脳が判断した場合。中学生の脳が。

でも今回はそういう感じじゃなかった。何から始まるのかがわかったわけではないが、「思い出せるとしたら、パッと全体像が思い出せる、そんな名前な気がした」からだ。

 ローレンス、、、

ちなみに世間でローレンスと言えば、誰が何と言っても餓狼伝説のローレンス・ブラッドその人のことを指すだろう。いや、ごく一部においては「アラビアのロレンス」という名前以外は何も知識のないキーワードが頭をもたげるかも知れない。っていうかローレンス・ブラッドの超必殺技のコマンドたるや、ほんとに詐欺みたいだったよな。初めてゲーセンで出た時は、

 左に3回転右に3回転また左に3回転させてABCD同時押しで出た!

みたいな。そんなコマンドだったらどんな必殺技でも出るよ。いや溜めワザは出ないだろ。冷静なツッコミども。

そっから順番に不必要なコマンドを削っていって、友達数人で「たぶんコレじゃね?」ってところまで持って行ったんだよな。懐かしくも熱い思い出。もちろん正解と照らし合わせたときは、

 全然違ってたけどな!

まぁ問題無い。僕らがたどり着いた答えでも、ワザはちゃんと出たんだから。

で何の話だっけ?そうそうイチゴに掛けるのは砂糖入りの牛乳じゃなくて練乳だよなって話だったな。ホント僕もそう思うんだよね。練乳は、

 ミステリアスなほど入れ物がベタベタする未知なる物質だけど。

そしてスミスがどろんこまみれでネオをにらみつけたその瞬間。

 ローレンス・フィッシュバーンだっ!!!

なんだろね。この爽快感。達成感。満足感。それこそPSOで探し続けたレアアイテムを見つけたときににも似た、気持ちよさ。

 ・・・この気持ちよさのために、僕はマトリックス三部作を見たのかも知れないな。

心からそう思った。

 ローレンス・フィッシュバーン・・・きっとまた忘れる。でもまた思い出してやる。モーガン・フリーマンだって思い出せたんだもの。おまえならやれるさ・・・。

ちなみに今回のブログまぁまぁ長いけど時間的には30分くらいで書いてます。途中1、2分思い出す為にキーを止めた以外はほぼずっと叩いてた。気持ちよかったので▲▲▲つけておこう。いい感じにグルーブ感があったぜ。

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