ワルキューレの栄光
全く問題無し。
非常に楽しめつつクリアまでプレイした。
ワルキューレの栄光(以下栄光)は、アンドロイドアプリではあるが、その見た目はスーファミライクで、タイトル画面など一部で高解像度を感じさせる場面もあるが、
※ちなみにNEXUSの1280*720ドットでもボヤけたりはしない。
基本は全てドット絵のサイドビュー。過去のシリーズの中では「サンドラの大冒険」に近いゲーム性だが、あれほどアクション性は高くなく、かつ経験値でレベルが上がったり、いつでも使える回復魔法の使用回数をどんどんお金で増やしていけるので、
操作性の悪さを間引いてもまずエンディングまで到達できる。
ここは大いに評価したいところで、やはりタッチスクリーンでのキャラクター操作というのは、「基本やりにくい」。だからある程度はそこからの歩み寄りが不可欠だと思う。その点栄光は、
プレイ画面外にタッチパッドやボタンを配置し、
経験値要素を織り込むことで力押しに対応し、
アクション要素を抑えることでヘタレもフォローしてくれている。
でもそれじゃあ何を楽しむの?ほぼ一本道みたいな、難度の低い幼児向けのアクションゲームなの?という向きもあるかも知れないが、
実はそうでもない。
難度が低く、子供でもクリアまでプレイ出来ることは否定しないが、やはりこのゲームを最も楽しめるのは、
ワルキューレ作品の洗礼を受けている僕らくらいの年代。
ファミコンでリリースされた初代ワルキューレ(ワルキューレの冒険 時の鍵伝説)は、パッケージのキャラとは似ても似つかぬシンプルかつ不出来なドット絵で、脳内変換を余儀なくさせた。
続くアーケード版「ワルキューレの伝説」では、幕間に差し込まれる紙芝居ライクなデモと、大きなキャラクターに生き生きとした演技。システムIIの拡大縮小回転をいかんなく発揮したビジュアルインパクトと、その曲は同年のゲーメストVGM大賞に選ばれるほど。作品自体もゲーメストムック「ザ・ベストゲーム」で一位に選ばれた。つか個人的には音楽は死ぬほど好きなのだけど、ゲームは一回クリアすると結構お腹いっぱいになる感じかな。東映アニメっぽい冒険譚として好みの世界観ではあるけれど。
そして僕的に最も思い入れ深いのが「サンドラの大冒険」。主人公に出来るアクションが多く、それ以上にドット絵のリアクションも超かわいくてメチャ豊富。終盤これでもかと心を折ってくる展開を乗り越えてクリアする喜びを十二分に味わわせてくれた。傑作アクションゲーム。PCエンジン版伝説の挿絵がモザイク並みに低解像度になってしまった悲しい記憶を払拭する美麗な紙芝居と、スーファミの音源の良さと曲の良さをしっかり聴かせてくれた音楽。過去ブログでも取り上げたけどね。
他にも「ワルキューレの冒険」を「伝説のシステム」で焼き直したプレステ版ナムコアンソロジーにも収録されたりしたが、こちらは正直さほど記憶に残ってないんだよね。確実にやってるし、たぶんクリアはしてるんだけど。
・・・要するに、栄光は、「サンドラの大冒険」やワルキューレの音楽が好きな人で、今さらさほど根を詰めてアクションゲームをプレイするのに抵抗があるような、
僕が一番楽しめるゲーム。
そう明言してよいのではないかというタイトル。
世界観はまさにワルキューレのそれで、音楽も、最高とは言わないまでもなかなかよく出来ている。ほとんどのボスが異常なほど弱いのは、この際許すし、少しずつパラメータだけじゃないキャラの強化が進んでいく感じも、
大好き。
※ちなみに今回の栄光には、「4段ジャンプ+空中浮遊」まである。スライディングに下突き、魔法も10種類(僕が見つけ損なってるのがなければ)。クリア後にはダメージが倍になってレベル引き継ぎ、ある程度アイテムも引き継ぎの2周目もあるし、クリアタイムも記録される。
ちなみに、先ほど「タッチスクリーンでの操作はしづらい」みたいなことを書いたには書いたが、
正直、今まで遊んだアプリの中では、最も操作しやすかった。
サードブレイドもかなり遊びやすかったが、栄光のそれは、
まさに普通のスーファミソフトのようなレベルで動かせる。
まぁ「スーマリレベル」とまでは行かないが、動かしていてストレスになるようなことは、
バグがなければ、まずなかった。
そうなのである。僕がプレイしていた中で、一時的(と言っても1時間半くらい)に、
マルチタッチが効かなくなってしまったことがあった。
マルチタッチが効かないとどうなるかというと、
ジャンプで足場を移動するのが極端に難しくなる。
具体的に言うと、「レバーを入れながらジャンプ出来なくなる」ので、「垂直ジャンプ」「レバー右」「2段ジャンプ」「レバー右」・・・を繰り返して跳んでいくハメになってしまった。
泣きそうではあったが、ゲーム自体が普通に面白かったし、そういう場面以外はさほど苦もなくプレイ出来たので、結局継続して遊んだけど。
っていうか、
それほどの足かせが発生してなおプレイを続けられるくらい、優しく、かつ易しい。
ちなみにその「マルチタッチバグ」が発生していた頃は、なめこの音楽が鳴らなかったり、電卓の効果音が鳴らなかったりと言った他のアプリでのバグもあったので、もしかしたら、、、いや、もしかしなくても、僕のNEXUSに原因があるのかも知れない。
ともかく、僕の評価は★★★☆。音楽にもう一声メインテーマとして耳馴染みのある曲が使われていたらなぁという気持ちと、もう少しだけボリュームがあってもよかったかなぁという気持ち。ただ、450円のアプリとしては、十二分に価格分楽しませて貰ったので、
※たぶん7時間くらいやったと思う。
そう言う意味では不満はないです。
ちなみに、2Dのドット絵ゲーではあるけど、
電池の減りは死ぬほど早い。
つか、過去プレイしたどのゲームよりも早く、かつ、
かなり本体も熱くなる。
※もしかしたらやり過ぎによる熱暴走の一種だったのかも、と今なら思う。
フレームスキップに関する設定もあるので、設定次第でそこそこ遊べるとは思う。
つか俯瞰してみると、新パルテナやグラヴィティデイズとかとは比べものにならないほどシンプルなグラフィックなんだけど、やっぱり面白いと感じるかどうかは、それだけじゃないってことを痛感させられる。サードブレイドも栄光も、
やっていて面白いって思ったんだよな。
パルテナのバトルで負けまくってた時は全く感じなかった感情。GDのロードまみれでイライラしてた時はすっかり薄れてた感情。
全員が全員楽しめるとは言わないけど、15分以内なら払い戻しも出来るわけだし、試しに遊んでみるのいいかも知れないと思ったりする次第です。
ちなみに2周目もボチボチプレイ。全て知ってる楽しさがあるね(^^。
・・・
あとからウィキペ見たら、これって2007年のiアプリの移植だったんだね。2009年には続編のフィールドタイプアクションRPG「ワルキューレの栄光2」もリリースされてたようだし、なんかちょっと古いソフトをいまさらのように紹介してしまった感もあったかも。
※アンドロイドアプリとしては出たばかりだったのだけど。
ともあれ、5年前だろうと20年前だろうと、今遊んで面白いソフトを「今面白い」と紹介している事実に変わりはない。続編のリリースも心待ちにしたいと思う。
余談だけど、、、僕の携帯は未だにノキアなのだけど、この3年前の携帯は海外製と言うこともあってか、ろくなゲームが動かない。その頃と言えばこのワルキューレも既にリリースされてかなり経っていた時期で、スペックだけで言えば0円携帯でも動いたのだろうことは想像に難くないのだけど、iアプリの料金が基本電話代と一緒に請求される=店の経費として計上される以上、ゲームを買うという行為に著しい抵抗があったんだよね。
でもこうしてスマホになったことで、ゲームに関わらず、アプリは全てクレジットカードから購入出来るようになり、あまつさえスマホ代含め完全にプライベートメインで使ってる=経費計上してる部分が一切ないことも手伝って、有料ソフトであっても割と気軽に購入したり試したり出来るようになった。
まぁ以前からそうではあったけど、ゲーム関連のウェブサイトでも、スマホのゲームは据え置き機以上にアピールされていたりもするわけで、「ゲーム好き」という自分からしてみたら、今のこの流れは、至って自然でありむしろ当然と言っても過言ではなかったかなぁと思ったりする次第です。
つかかなり長期にわたって「遊んでおくべきiアプリゲーム」をスルーしてきたことを、少なからず後悔、、、いや、やはり後悔はない!スペック的にもインターフェイス的にも、iアプリのゲームが僕の琴線をかき鳴らしたことは、ついぞなかった・・・ハズ。っていうかそう思いたいだけ?
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