ゲームの話~その4~
ささやかなゲームの話。書いてるのは5月14日月曜日。つか昨日は体調を崩して早退&早寝。なんか凄く僕好みの痛快冒険活劇系の夢を見たような気がするけど、全く覚えてない。起きていても忘れっぽいのだから、夢など覚えていようはずもないのだが。
●360体験版
デッピィ以外は全く買ってないのだが、あれから数本ダウンロードしたりはした。しみじみ思ったことだが、
360のインディーズゲームレーベルって凄く良い。
昔は「120円候」なゲームばかりで、正直さほどでもなかったが、最近の作品は、まず80MSPで作る。そこそこ売れたら技術も磨いてクオリティもアップし、ベンダーとしてユーザーからの信頼も得られる等もあって、240MSP、400MSPとランクアップしていき、最後はパッケージレベルの、「XBOX ライブアーケード」へと進出する。そうなれば、価格は2980円クラスにまで上がり、売れれば、※←これが重要ではあるが
アメリカンドリーム。
まぁマインクラフトやアングリーバードみたいなのはそうそうないだろうけど。
アンドロイドのゲームも数百本(たぶん250本くらい)遊んでみて思ったことだけど、ゲームって別にグラフィックでもボリュームでも操作方法でもない。重要なのは、いつどこでどうやって遊ぶかというシチュエーションと、どんなゲームが求められているかというニーズ。GREEやモバゲーは結局僕的には「入りきれなかった」のだけど、やはり急成長してる会社ってのは、それだけ強力なコンテンツを集めやすくなるし、システム的にも高速で洗練されていく。だから、いろんな「発明」があるし、ユーザーの開拓もある。
360のインディーズゲーは、言ってみればアンドロイドやiPhoneのアプリの据え置きハード版だ。体験版を触ってからレジスト出来るシステムもそうだし、基本的には低価格であり、DLC(追加コンテンツ)で課金を促すケースもある。作るのに予算が掛かる物は少ないが、その分自分が磨きたいところ、得意としてるところをアピールしやすい。だから、その訴求対象に自分がヒットしたときの爆発力は、価格とは不釣り合いなほど大きな物になり得る。
それと、地味に感じたのは、(当然ではあるが)操作しやすいこと。バッテリーを気にしなくて良いこと。グラフィックが綺麗で見やすいことなどの、「ゲームハードの優位性」だ。アンドロイドも、そのスペックだけで言えば十分PS2クラスの「まともなゲーム」を動かすに足るものを持っているが、やはりそれは汎用性の上になりたつ「も」出来るであり、「が」出来るのとは違う。
その昔携帯でゲームをやる人に対し、冷めた視線を送っていた自分。いざプレイしてみて、中には十分楽しめるものがあることを知った自分。でも一周してやはりゲームはゲームハードの方が(トータルして考えると)優れた物を「生み出しうる」のかもなぁと、今回40本ほどプレイしてあらためて思った。
もっとも、現状アンドロイドのアプリであっても、市場の動向次第では十分家庭用ハードに移植されるという逆転現象が起こることだって考えられる。中華系のパチモンVitaみたいに、双方の良いところを昇華して生まれるハイブリッドなハード&ソフトも増えていくかも知れないし、
まだまだゲームは面白くなる余地を残してるな、と
思った次第だよ。つかデッピィマジ面白いから。いやホント。
●FF14
10日から21日までウェルカムバックキャンペーンとして、課金してないユーザーも(キャラを削除してない限り)遊べるようになっているのだが、さすがに半年以上ほったらかしにしていた僕みたいなユーザーは、
パッチのダウンロード・・・タイムアウト
を何度も経験し、初日はあっさり心が折れた。
翌日深夜、、、っていうか早朝3時頃試したら無事ダウンロード完了。でもってインストールも猛烈待たされ、4時過ぎにようやく開始。いやいや久々のエオルゼア。
もちろんこの日も仕事。
まぁ30分ほど覗いただけだったけど、相変わらず街中ではカクカクするなぁと。雑魚の倒し方とかスッカリ忘れてたから、何が変わったのか全くわからないなぁと。でも以前は貰えなかったような激雑魚からも経験値貰えるようになったなぁ。修練値以外のキャラ経験値はなくなっちゃったのかなぁ。
それにしても人が全然いないなぁ・・・グリダニア
早朝とはいえ、ここまで過疎化が進んでるとは思わなかった。途中モンスターみたいなキャラを動かしてる人とかいて、
あんな服が手に入るようになったのか・・・
とか。
もう遊び方のイロハを完全に忘れ去っていたので、ボタンガチャ押しでしか戦えなかったのだけど、正直ここまで変わってる、、、というか間を開けちゃうと、いろんなことがわからなすぎて、むしろ別のキャラを作って最初からやった方が良いんじゃないかとすら思った。
で、後日友人Tに電話したら、今でもちょこちょこ遊んでいて、他にどんなことが変わったのかも聞いた。詳しくは避けるが、要はいろんなシステムが簡略化され、同時に軽量化も進んでいること、リテイナーと呼ばれる個人店のアイテムをサーチして買うことが出来るようになったこと。ウルダハには人がいるが、他の、特にグリダニアの過疎はひどいことなどを聞き、
いよいよ別のゲームか
って感じになったな。ただ、もしこのキャラデータが永遠に失われる日が来ようとも、再びFF14を本気で遊ぶとするなら、全く別のキャラでやるかもな、とは思った。あと、あまりにも他に魅力的なタイトルがない頃に、のんびり遊ぶ分には、この過疎さ加減は悪くないかも、とも思ったな。まぁ「4時半だから」だったのかも知れないけど。
30分で二人しかプレイヤーキャラに会わなかったからな。最初「この世界はオフラインなんじゃないか」って思ったくらいだよ。
●ディアブロIII
いよいよ本日深夜0時からインストールが解禁され、明日の日本時間16時からプレイが開始出来る。
そんなにワクワクしてるつもりはなかったのだけど、そうは言っても他にやるゲームがない現状ではありがたい。
英語だし、パッドも使えないし、わからないことの方がわかることよりも多いけど、あまり気負わずに始めたいと思う。期待度は★★★くらいかな~。
●タイニーファーム
アンドロイドの農場系アプリなのだけど、プレイヤー登録をしたらいきなり遊べなくなったので、残念ながら削除した。地味に交配を繰り返しつつお金を貯めていく作業は、なかなかに楽しく、見た目もよかっただけに残念。com2usのソフトはサードブレイドもそうだけど、結構僕と相性が良い。っていうか、ここ以外はさほどでもないって感じかな。
●なめこ栽培
昨日体調を崩し、最後1匹だけだった
「シーズン全種別なめ栽培プロジェクト」
にミソが付いた(2匹が腐ってしまった)。
泣けるかと思いきやむしろ清々した。
だってこの2週間くらいずっとラスト1匹
だけを削り続けてたから。
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ノーマルなめこの方は2回目の全種別
を達成し、まぁ満足したのでトップページ
から削除。随分長い間楽しませてもらい
ました。ありがとうございました。
一定時間の経過で地味に変化するタイプ
のゲームは、常時持ち歩くのが当たり前
のスマホや携帯と相性が良い。それほど
負担が大きくない一方で、確実に成長して
いく自分の庭。課金や有料コンテンツとし
て成立させるのは難しいかも知れないけ
ど、もし他に何か似たゲームがあるなら、
ぜひやってみたいなぁと思う。
●安いゲームって
まだインターネットがそれほど普及してなかった頃、僕はシューティングゲームと名の付く物が大好きで、家庭用はもちろん、安価な1000円~1500円前後のパソコンシューティングとかも買っていた。
「バロックシューティング」もその中の一つ。もともとはドリームキャストかセガサターン辺りのRPGで、まぁセピア調の渋い色調が特徴の世界観を構築し、いくつかのジャンルのスピンオフタイトルがリリースされていた。
システムや細かな要素で覚えていることは皆無だが、ひとつだけ記憶にあるのは、
キャラクターが小さかったこと。
自キャラだけでなく、敵キャラもボスも小さく、背景も使い回しの垂れ流し。スクロールシューティングで5面程度のボリュームだったと記憶しているが、1、2度プレイして止めてしまった。まぁその当時はそんなちょっとしか遊ばないようなゲームでも、集めることに意義を見いだして、楽しんでいたんだけどね。
さて、ゲームの価格に関するお話。みなさんは、「このゲームは高かった」と感じることがあるだろうか。「この内容に割には高かった」と、
面白さよりも先に、コストパフォーマンスの悪さに苦言を抱くことはあるだろうか。
「安かった」と感じることはある。前述のデッドピクセルズもそうだし、トライアルHDや、電波人間のRPGに、「値段分以上十分に楽しめた」と感じた経験は多い。だが、「高かった」というのは、正直さほどない。なぜなら、
「つまらなかった」ことの方がずっと強く印象を残すから。
あれほど酷評した白騎士物語も、数少ない僕が店売りしたトライエースのヴァルキリープロファイルも、いくらで買ったとかそれが高かったとか安かったとかの記憶がない。とにかく「つまらなかった」「腹が立った」記憶だけで、そのゲームをこき下ろしてた。
もちろん買う前の段階では、その価格は大きくのしかかってくる。お財布の都合もあるし、もし遊ばなかったらもったいないとも思う。でも、買ってしまったら基本売らない僕にとってその価格に関してとやかく言う意味は薄い。安かったらみんなに勧めて買ってもらいやすいと思うし、いかに自分が賢い買い物をしたかをアピール出来るが、
※ちなみにそのアピールが届いているかどうかは別問題ね。
高かった場合は、とにかくどこが気に入らないかが最重要で、値段は二の次三の次になる。
こんな話運びをすると、もしかしたらクリスは「ゲームは高くてもいいんじゃないの?」という論調に持って行くつもりなのかと思われるかも知れないが、別にそういうわけじゃない。重要なのは、
いかにして買わせるか
じゃないかなって話だ。
今後ダウンロードで無料体験、よければ課金、もしくはアイテム課金というビジネスモデルはどんどん増えていくと思う。前述のインディーズゲームもそうだし、モバイルアプリもより進化洗練されていくはず。
相変わらず「正規版をダウンロードして下さい」のメッセージは消えないと思うが、それ以上に、「どこでそれを表示するか」とか、「どのくらいの規模のゲームでそれを成立させうるか」ということが、もっと煮詰まっていく気がする。8990円のFF13クラスのタイトルがある一方で、アンドロイドアプリにある課金アイテムにも99ドルのものも平気で存在する。みんながそれを買うわけではないが、欲しいと思わせるトリガーを作る技術やノウハウは、とても価値があるものになっていく気がする。
ちょっとアリかな、と思うのは「2段階課金」だ。こないだ紹介した360のクリムゾンなんとかってRPGでは、3人いるキャラの一人だけをアンロックするのに800MSP。3人一緒なら2000MSP。ゲーム内通貨をごっそり買うのにもキャッシュを使うことが出来た。
サービスが開始されるディアブロIIIにもその気配がある。ユーザー同士のリアルマネートレードをシステム化し、ブリザード側が手数料を徴収する。武器や防具で1ドル。スタック可能なアイテムで15%だったかがブリザードに入るが、逆に言えば100ドルの武器を売れば99ドルの儲けが出る。
※高額品は1ドルじゃなかったかも。
コンプガチャが禁止されたのも記憶に新しいが、お金は使う前は抵抗があるが、使ったあとは結構忘れちゃうもんだ。次から次へとお金を吸い取るシステムには(少なくとも僕は)大きな抵抗があるが、例えば、キャラひとり増やすのにいくら必要とか、あらかじめ20レベルまでは無料だけど、そこからはお金がいるよ、とか。あと、毎月1500円だけど、7800円払ってくれたら無制限でいつまででも遊べるよ、ってなったら、それもひとつの売りになり得る。額が大きすぎてピンとこないなら、
たとえば「なめこ1シーズン30円」だったらどうか。
僕は100%課金する。
30円だって10万人いれば300万円だ。アングリーバードもこのタイプでビッグになったと思う。
※マインクラフトも正規リリース前の方が安いという一種の株式投資みたいな売り方で資金を集めてたよね。
僕は体験版が大好きだ。その理由は、当たり前のことながら「買わなくて良いソフトを買わずに済むから」ってのが大きいが、一方で、「気楽に多くのゲームに触れることが出来、本来ならば気付くことが出来なかった作品に触れるチャンスを得られる」というのも大きい。アンドロイドも360も本当にそう思う。
ゲームがあまり売れなくなっているのは、やっぱり対価に合わない「かも知れない」という買う前のハードルが大きくなっているからだろうと思う。モンハンやドラクエなどの一部の「優良株」はともかく、一方で(たとえそれがシンプルなアプリであっても)無料で遊べるゲームがいくつもある現状で、なかなかフルプライスのブランニュータイトルを買わせるのは、今後どんどん厳しくなるはず。もう1500円でバロックシューティングを買う時代じゃない。
多くのゲームに体験版が用意され、単位時間当たりの「魅力アピール」が増す。昔のアーケードゲームがそうだったように、「もう100円入れてもらう」勝負が、また始まるかも知れない。
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コメント
面白ければ売れる、っていう時代じゃないですもんね。まず手にとってもらうところが大事っていう話はとてもよく分かります。
パッケージソフトって、基本的に発売週の売り上げがほぼ全てになってしまう現在のシステムが非常に厳しいのだと思います。仮に体験版で面白いと思って購入を考えても、市場では既に中古があふれていたら、やっぱりみんなそっちを買っちゃいますもんね。
しかし一番思っていることは、現在のフルプライスゲームって、体験版だけでは魅力を伝えきれないほどのものがあって、体験版を出すことで逆に損してるものが多い気がするんですよねー。
「実際のゲームを遊ぶこと」が最もよくゲームをプロモーションできるハズなのに、自分の首をしめているというか。
全部が全部にあてはまるものじゃないんですけども、「あー、こんなもんかぁ」って思って買わないソフトばかりなんですよねぇ
投稿: nyaru | 2012年5月16日 (水) 18時39分
ちすnyaruさん、クリスですまいど。今日は仕事でもマウスを使いまくりすぎて、肩が悲鳴を上げています。ええもちろん比喩です。肩は鳴き声とか出しません。出すのは口です。「いてぇ」とか言います。オチはありません。
中古と新品の問題は確かにありますよね。ダウンロードオンリーゲームの美味しいのはまさにそこで、値崩れしないってことですよね。特に電波人間のRPGが800円になったのも、値崩れしないならこのくらいの安さでって戦略もあったと聞きましたし。
ただ、nyaruさんのおっしゃる「体験版だけで魅力を伝えきれないほどのもの」って言うのは、正直ピンと来ませんでした。確かにモンハンの体験版に関しては、トライもトライGも、
全く面白さが伝わってこなかった
ですが、これらは、
伝える必要がない
とも言えますし、FFの体験版も同様に、どんな体験版でも最初から買うと決めてる人が、多少失望する程度のものであれば、むしろ製品版に対する印象がよくなっていいのかな、とか。だから結局「体験版で買うか買わないかをジャッジさせつつ体験版がイマイチと感じてしまうもの」は、製品版も期待出来ないというカラは破れないんじゃないかなぁとか。nyaruさんが何の体験版に対して「伝え切れてない」って思われたのかにもよりますが。
以前ブログでも触れましたが、全く知らなかったゲームでも、体験版をプレイして製品版を買った物もいくつかあります。中には当然発売中だったものもありますし、海外からの通販サイトで買った物もありますから、やっぱり体験版は面白いに越したことはないって、僕は思いますね。もし「この体験版では伝え切れてない」というのであれば、それはその体験版のボリューム不足か、見せ方不足じゃないかなぁって。
※ちなみに体験版で印象が良く、購入してなお加速した物は、「スタントマンイグニッション」「ジオメトリーウォーズ※360で好きになってDS版を購入」「バーンアウトパラダイス」などで、逆に体験版の方がむしろ面白かったのは「スケート」「ロストプラネット」ですかね。体験版の方が面白かったタイトルってのは、本編も買ってる、買わせてるわけだから、本編プレイ後の印象はイマイチでも、体験版としては十分な成果を上げたと言える気がしますね。逆に「買うつもりだったけど体験版やって買うのを止めた」ものは極めて少なくて、360のドラキュラくらいですかね。メトロイドタイプかと思ったら全然違ってたからレジストするのをやめた、みたいな。それと、体験版があまりにも面白かったけど、製品版にレジストすると「5分モードがなくなる」ということで、レジストしなかったのは最初のジオメトリーウォーズエボルブド。体験版で出来ることは、製品版でも全て出来て欲しいって思いますからねぇ。
投稿: クリス | 2012年5月21日 (月) 22時05分
どうもこんばんは。自分のコメントについて補足しますね。
まず初めに、ゲームって別に全てが面白くなくていいと思うのですよ。
「このRPGはシナリオが本当によくわからねーけど、戦闘は常に緊張感が続くバランスでよかった」とかですね。言い方をかえれば、完成度が高いとか良作といった評価に当てはまらなくても十分アリなんじゃないかと。
ここからは補足ですが「体験版だけで魅力を伝えきれないほどのもの」という表現について。
「核となる面白さ」という意味ではなく、単純に要素やボリュームという意味で使ってました。紛らわしいですね、これ。
いやそんなの分かってるよって声が聞こえそうなのですが、パッケージゲームって複合的な遊びがいくつも用意されて、それらが絡み合って一つの作品として販売されているものが大半じゃないですか。
箱庭ゲームを連想してもらうと分かりやすいと思うのですが、人によって面白さを感じる要素が豊富かつバラバラなわけです。
しかし、体験版は全ての要素を出し切れないので、一定層は確実に面白くないと思って製品版を買わなくなる。さらに、複雑化した昨今のゲームはその数が多いんじゃないかな、と。
ご指摘の通り、これは作り手の見せ方が悪いの一言で済む話ですね。
「ネタは豊富だけど、今日はこれを食べて欲しいな。これがダメなら今日は店じまいだ」くらいに思ってる寿司職人みたいな、勢いを感じるゲームが多ければなぁ……。
ここまで書いてなんですが、体験版にどこまで要求するのかって話な気もしますねw
これは余談ですが、最近ボードゲームやカードゲームをよくプレイするのですが、大抵が「やれば面白い、理解できる」という導線しかないのが非常にもぞもぞしてます。確かにそうなんですけど、複雑なルールを理解して流れを掴むというハードルが異常に高いんですよねぇ
投稿: nyaru | 2012年5月21日 (月) 23時57分
なんたる遅い返事。スミマセン。腹と心がたるんでました。
※ついでに仕事もプライベートもいろいろ失速してました。
ちすnyaruさん、クリスです。
「ゲームは全てが面白くなくていい」というのは、全部つまらなくても大丈夫という意味ではなく、100のうち30くらい面白いところがあれば許せる、という意味ですかね。体験版だとその30が見えなかったりして、逆に残念な印象だけが残ってしまうこともある、みたいな。
ふむ。
正直わかりません。
※それで良いかどうか。
ただ、自分はやっぱり「面白くないところ」が「面白いところ」を食ってしまうレベルではダメだと思いますね。個人差はもちろんあるんですが、「これのどこをどう楽しめばいいの?」ってタイトルは、正直今後どれほど楽しい部分が出てきても、そのマイナスを拭いきれない気がします。せめて、「面白くなりそうだ」と思わせないと。
何度も書いてる話で恐縮ですが、PC-FXをハドソンがリリースした際、「今後面白いタイトルが出そうだ」という期待感でハードを買って貰えないものかな、って作った人間は思ったらしいんですが、やっぱり手にしたソフトが全て、遊んだ部分が全てじゃないですか。
ちょっと話は違うかも知れませんが、体験版が「良すぎて」本編の売上が芳しくなかったタイトルって実は「全くない」気がします。エースコンバット、ゴッドイーター、PSポータブル2(古くは天外魔境2もかな)、、、電波人間や360ライブアーケードのヒット作にも言えますが(あとスケートとか、バーンアウトパラダイスとか)、「一部がダメで全てを計られるのがいや」なら、もっとドーンとタップリボリュームの体験版にしちゃえばいいと思います。
それでダメなら、もうそのソフトそのものがダメなんですよ。ぶっちゃけ。
もっと言うと、「自信があるところがない」から、ごく一部の体験版にする、「卑怯な」マーケティングをしてるってことなんだって思います。自分が商売しているから思うのかも知れませんが、全ての商品にはマイナスとプラスが(その大小はあれ)あるものです。見せる気があるなら、本気で見せてもらわないと。
>複雑なルールの把握
これはホント重要ですよね。アメリカがFPSだけになっちゃったのは、
※これは極論。レースゲームもあるし、スポーツゲームもストラテジーもある。ホントは。
「覚えるのが面倒」だからじゃないかと思います。スマホのライトゲーが受けてるのも根底は同じ。結局のところみんなが「無精」になっちゃってるんですよね。シミュレーションRPG(タクティクスオウガとか)とか今だとホント厳しいなぁって思いますもの。僕が歳行ってるのを抜きにしても。
もし本当に自信があって、面白くて、対象も広い、、、でもわかりづらいゲームを「売れるようにしたい」なら、その間口をいかに広く出来るか、「本当に面白くなるところまでの導入部」をどれだけ丁寧に、「面白そうに」作れるか。そして、
あとは強運
ですかね。今だったら鳥山明先生やワンピースの作者(尾田なんとかさんだっけ?)にキャラデザインをさせ、何百億と宣伝させ、芸能人やコロコロコミックで大々的に取り上げてもらって、、、。
ステルスマーケティングって言葉がありますが、結局のところ、「どのくらいの人数の誰が面白いと感じたか」が重要なんですよね。もっとも昔みたいにクラスの誰もがゲームをやってるわけじゃないから、「カリスマのある誰か」がそもそも不在というのが、実は閉塞感を高める最大のポイントなのかも知れませんけど。
投稿: クリス | 2012年6月12日 (火) 21時34分