おおかみこどもの雨と雪
娘のテンションが高かったので二人でレイトショーに行ってきた。時間に余裕を持っていったこともあり、
今回も一番乗り。
つっても公開時間には20人くらいかな、入ってきたけど。
※ちなみに昨日の初日は40人くらいの入りだったそう>レイトショー。
予告は、、、何だっけな。あ、エヴァQの予告やってたな。今年の11月17日公開なんだとか。楽しみだし、その日なら普通に休めそうなので、結構気合い入れて席を取りたい感じ。つかこれってどうやって取ればいいのん?
※映像そのものはずっとCGで描かれたピアノの鍵盤が動いてるだけのもので、こないだのトトロのあとにもやってたらしい>娘情報。
他には、、、仮面ライダーフォーゼとNARUTOの予告やってたな。まぁアニメだし、3Dじゃないから、意外と選択肢が狭まったのかも。
ちなみにこの映画に関して全く知識のない方に、超かいつまんで説明すると、
細田監督の劇場用長編アニメ第三弾。主人公の「花」が、狼男の彼と恋をして、二人の子供を授かり、彼らの成長を共に綴る話。
メインが「子供の成長を見守る母」のエピソードであり、それまでの流れはマッハで過ぎる。エッセンスとして「狼と人間の混血」というのがもちろんキーになっていて、それによって話が組み立てられているのは言うまでもないのだけど、基本は「子供を見守る母」。なので、
マジメな母親が見ると、結構いい感じに見えるはず。
でも、
子育てに不真面目な母親が見ると、結構愚痴られるかも。
男目線からすると、
こういう女性と結婚したいかも
って思わせるくらい良く出来た母親像って感じで、名無しさんにコメントされたけど、僕的には別段既婚者が見ればグッと来るという感じでもなかった。というか、見終わった後の感想こそさわやかな「ひとつの物語」って感じだけど、見てる最中の印象は、
スゲェジブリっぽい。
細田節で言うところのタイムパラドックスとかネットみたいなハイテクは一切登場せず、
※ただし女の子の涙は結構頻繁に出る。相変わらずビー玉のような涙が。
ただただマジメに子育ての大変さや、嬉しさみたいなものを描いてるような感じ。オマージュなのかたまたまなのか、とにかく「どこかで見たような・・・」と思えるシチュエーションや絵面が多く、良い悪いではない既視感に終始晒されてる感じはした。
※具体的に言うと、「彼」の雰囲気はどことなく侘介のようだったり、田舎の田んぼや家屋、雰囲気はトトロに通じるものであったり、自炊や農作業は鉄腕ダッシュだったり、雪(娘の方)の言動や行動がめいに思えて仕方なかったり。
だから、居心地そのものは悪くない世界でも、新鮮さや興奮という感覚とはほど遠い気持ちになってしまって、CMで言うところの「泣けるらしい」というのも、僕にはほとんどまったくと言っていいほど「来なかった」。言っちゃなんだけど、
僕ほど簡単に泣く大人はいないんじゃないかってくらい泣き虫な僕がほとんど泣けなかった
くらいだから、まぁ人によって全くと言っていいほど感動もしない気がする。もちろん人によっては、だけど。
※ちなみに娘も全然泣いてなかったし。
ただ、そんな「見たことがあるような世界」であっても、魅力的な登場人物を描くことは出来るわけで、主人公の母親、二人の子供以外にも、田舎のご近所さんや、一見ガンコなおじいさん(農業指導)、雪のクラスメートの男の子、もちろん彼も、
いい人ばっかり!
もう悪い人とかは一切なし!でもって悲しい場面とかもほとんどなし!ちょっとピリリとするところはあるけど、総じて穏やかで、イライラはしない。その点は見ていてとても優しい気持ちになれたし、実際ピュアな人ならピュアなほど評価は高くなるかも知れない。
途中で話が見えてしまったりもしたけど、それを踏まえてなお終わり方は穏やかでさわやか。正直何度も見たくなるような映画ではなかったし、映像的なクオリティも相変わらず単色ベタ塗りを多用した細田キャラと、ところどころで散見される程度のCG演出。ある意味古くさい、ある意味懐かしい感じのする作品だったと思う。僕的には全然興味がなくてほとんど見たことはないんだけど、「おもひでぽろぽろ」とかにも、もしかしたら通じるかも知れない。
評価的には★★くらいかな~。ちょっと厳しいと思われるかも知れないけど、やっぱそんなところ。まぁ好みかどうかで言われたら好みの映画じゃあなかったかな、と。サマーウォーズには、少なくとも僕の中では全く及ばなかったって感じですかね。手に汗握るシーンもなかったし、良くも悪くも絵本のような物語だった気がする。子供達はかわいいし、彼氏はかっこいいんだけどね。僕の好きな「安っぽいけどお金は掛かってます」みたいな演出には欠けてたと思うし。
ただ、「見て損した」とは思わなかった。まぁDVDが出たらその時に借りて見るくらいでもいいかな、とも思うけど、細田作品が好きなら、見ておいてもいいとは思いましたよ。
つかやっぱり試写会の感想コメントは、いらなかったな。あのうさんくささが大きく視聴時のテンションを下げさせた気がする。っていうか見た人の感想を流すCMって、これまで一度だって良かった物なんてないのに、なんであんなことするんだよって気がするわ。
以下ちょっとだけネタバレ反転。
「とにかく草平(雪のクラスメートにしてボーイフレンドにしてたぶん将来の旦那さん)がかっこよすぎ。雪も美人だし、この超絶イケメンなボーイフレンドのクライマックスでのセリフが、個人的には一番良かった。つかあれほどのイケメンなら、たとえ小学生でも転校前に彼女がいないとかありえないだろうなってちょっと思ったけど、まぁ雪も美少女だからバランスは取れてるのか。
あと、お母さん=花が歳取らなすぎ。開始時から14年くらい経過してると思うけど、全く変わってない。ヘアスタイルも変わってない気がする。意図的なものだとは思うけど、何かこう、、、違和感みたいなのは残ったかな。まぁみんな幸せでよかったです。彼氏も草葉の陰から笑ってると思うな。韮崎のじいさんも死ななくて良かった。ちょっとヒヤヒヤしながら見てたよ(笑」
見に行くつもりはないけど、メリダの方が僕好みだった可能性は、極めて高そうだな。まぁトイストーリー3を撮った監督ってことで、見に行く気は全然なかったわけだけど。
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コメント
今日観てきました。
観終わった後に誰かと感想を語り合いたくなるような気分にならず、すぐ現実世界の出来事に関心が移るような(誉め言葉)映画だったなー、って感じでした。面白かったけど、人には絶対勧めない系ですね。
ネタバレ部分の人物紹介について、やっぱりそう思う人が大半なんですかねー? どことなくあの子も狼なのかなと思ったりもしていて、父親の姿を彷彿とさせる演出だったのかなぁ、と。
しかしよく監督は前2作の後にこの映画を作ったな~と感心してしまいますね。エンターテイメント性は明らかに下がってると思うのですけど、次作に影響がないかと心配しちゃいますわ……。
投稿: nyaru | 2012年8月 1日 (水) 16時37分
ちすnyaruさん、クリスです。コメントどもです。ドラクエに入っちゃったので、遅れがちなってしまってすみません。
面白かったけど人に勧められないというのは、なかなか微妙な感想ですね。自分的にはまぁぶっちゃけ、
あんまり面白くなかったんだろうな
って感じです。期待も低かったですが、予告を見た時からさして面白そうでもなく、展開が読めまくりというほどでないにしても、いい意味での裏切りもなかった感じです。既に自分がどう感想を書いたのかも完全に忘れ去っていますが、
どちらかと言うなら、「河童のクゥと夏休み」の方がオススメしやすい。
とは思いましたね。絵的にも内容的にも、終わり方に関しても。
ただ確かにこんな作品を作っちゃって、次作に関してちょっと心配になっちゃうってのはあるかも。数字的にどの程度売れたのかわかりませんが、見た瞬間に「DVD絶対買おう!」って感じでもありませんし、二次利用されるような内容でもないし、、、。
なかなか宮崎駿御大のレベルにまで到達するのは、容易じゃないですよね。次作も娘が熱望しない限り行かなそうかな、自分は。
投稿: クリス | 2012年8月 5日 (日) 03時04分