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2012年7月 1日 (日)

スパイダーソリティア

その昔、読者様の中でもリアルタイムでご経験された方はほぼいないのではないかという、「Windows3.1」の頃。パソコンを買い、MSDOSからWindowsをインストールし立ち上げた際、誰もが誰も遊んだであろう「ソリティア」と「マインスイーパ」。今のWindows7にも(たぶん)入ってるこの2本だが、ぶっちゃけ今の目で見て「スゲェ楽しい」ということは、まぁない。

実際当時でも、「タダだから」という理由で起動はしたものの、それほど入れ込むこともなく(特にソリティア)、イマイチ技術や経験で何とかなる、上手くなるような要素は見つけられなかった。上海にも言えることだけど、「僕にとっては運ゲー」だった。

それから数十年の歳月を経たある日、いつものように週刊アスキーをたらたらと読んでいたら、総編集長のコラムに「スパイダーソリティア」なるタイトルに関する記述があった。そこにはこう書かれていた・・・

 悪魔のゲームである、と。

時間を止めどなく食い尽くす、恐怖のゲーム。WindowsMEにプリインストールされ、現在はiPhoneにも無料でクローンがアップされている、と。

正直これを読んだ直後は、「しょせんはソリティアだしな・・・」と思った。カードを重ねていくだけのゲーム。判断を求められても、正解が見えづらく、1ゲームが結構長いから気楽さも薄い。枠のサイズが変えられるマインスイーパの方が、どちらかと言えばスピーディに決着を求められる分、僕向きだとも思っていた。

 が、あまりにもその文章は、魅惑のニオイが強かった。

まぁどうせタダだし、と思って今度アプリで探してみよう、誌面ではiPhoneで紹介されていたけど、アンドロイドでもあるだろうと。

 数日後、ふと思い出してXPの「ゲーム」を覗いてみたら、普通に見つかった。

 「スパイダソリティア(以下Sソリティア)」

ルールはむしろ普通のソリティアよりもわかりやすい。というか、今日久々にソリティアを起動したら、

 遊び方を完全に忘れ去っていた。

Sソリティアは、トランプを二組を使う。

特別デジタルな仕組みはないので、普通に二組のリアルなトランプでもプレイは可能。
※まぁさすがに同じ型の方がいいとは思うが。

良くシャッフルしたあと、10枚の組を6つ作り、残りをカードを裏向きにして10列に分けて並べる。
※52×2=104枚-60=44÷10=4枚の列が6列と5枚の列が4列出来上がる。

先に作った10枚組の一つを、表向きにそれぞれの列の上に重ねていき、並べ終えたら準備完了。

なんで(みんなPCもしくはスマホを持っているであろうに)こんな回りくどいリアルカードを例に出して説明したかと言えば、

 ちょっと自分でやってみたくなったから

ただそれだけ。あんましPCで出来るゲームをコンピュータなしでも普通に出来るものってないじゃん?今日日スゴロクすらスマホを使う時代だし。
※それはそれでスゲェ面白そうだったけど。つか一緒に遊んでくれる人がいないのが超残念だから買わないけど>スマホボードゲーム。

・・・

あとは数字が順番に若くなるように、カードを移動させつつ、その下のカードをオープンにしていくだけ。移動させられるのは連番のものだけで、例えば下から987432と並んでいたら、432、32、2のカードは移動出来るけど、7から上は無理。どれも移動出来るカードがない、もしくは見つけられない、もしくは移動したくない場合は、別に作った組札をそれぞれの列に表を向けて並べる。この場合、「必ず10列オープンにした状態の上に重ねる」こと。ゲームが進んで行くと、それぞれの列が揃っていて、かつ列が開いているという状況になることがあるが、その場合でも、「揃った列をバラして、10列埋めないと、組札を乗せてはならない」ルールがある。まぁ細かいけど一応。

13から1まで並べることが出来たカードは取り除くことが出来、全てを揃えたらクリア。ここが非常に重要なところなのだけど、

 Windows版は、カードが揃うと「バラバラバラ・・・」という非常に心地よい効果音と共に、カードが取り除かれる。

 これが中毒性を煽るとの記述があった。

が、

 アンドロイド版にはこれがないっ!

操作性はマウスより指の方が若干やりやすいかなぁと思うし、アプリによってはタッチするだけで自動的に「置かれるであろう場所」へカードが移動するなど、遊びやすくするための工夫があるが、この音に関してだけは、いかんともしがたい。実際、

 結構いい感じの音だし。

そんなわけで、ちょこちょこ遊んだりもしているのだけど、
※さすがに悪魔のゲームと言うほどハマってるわけではない。やってるのはアンドロイド版で音もないし。
僕がこのゲームをソリティアより面白い、素晴らしいと感じたのは、ひとえに、

 簡単なところ。

ほとんど迷うことがない。番号を探すことはあるけど、基本は動かしていくだけ。言ってしまえば作業的で、ドラマは起こりにくい。でも、

 クリア出来る。

二組104枚ものカードが綺麗サッパリなくなる感覚は、ソリティアや上海が好きな人なら理解して戴けるのではないかとも思うが、少なくとも中一の娘ですら遊べるわかりやすさと、ささやかながら確実にある達成感は、あながち悪くもないよな、と思うのだ。

ただ、ちょっと残念というか、悔しいのは、手数やスコアの算出法が今一つわからず、向上心が刺激されにくい点。ソリティアより簡単でクリアしやすい反面、そこから上へ向かうモチベーターに欠けてしまっている。よく考えて咀嚼すればわかるのかも知れないが、
※スコアの付け方が。
現時点ではダラダラと動かしてクリアするだけって感じなんだよな。

評価は★★★。シンプルなゲームで、1ゲーム10分ほど。カップラーメンを作るには長すぎるが、風呂のお湯張りをするにはちょうどいい時間だ。

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