特撮博物館
今日の休みも丸々ドラクエで潰してしまった・・・。そろそろ潮時かなぁと思う一方で、これと言って別に傾注するコンテンツもなく、というところ。
先日軽く触れた特撮博物館についてもう少し深くまで掘り下げてみる。つってもいろんなことを忘れ去っているので、
※だから写真が撮れないとキツいんだけど。
まぁ気楽に、よしなに、、、。
チケットを渡し、中に入ると、入り口でボイスガイドを借りるかどうかの選択となる。ひとりだと500円。二人だと1つの機械から2本のヘッドフォンを挿して800円。
プライベートな旅行で、ヘッドフォンを二つ携行してる人はそれほど多くはないと思うけど、もし持ってたら1人用で借りて2人とも聞けるかも。作品それぞれにある解説横の番号をプッシュすると、1分前後の解説が聞ける。
今日はそのプログラムを元に書いていく。つか標(しるべ)がそれしかないからなんだけど。
1.はじめに
別段なんということはない解説の解説なのだけど、この声(清川元夢さん)を聞いて、最初に浮かんだのは、「ウルトラマンの怪獣の鳴き声のレコード」でナレーションをしていた、石坂浩二さん。似てるというほど似てるわけじゃないんだけど、しゃべり方が似てたというか、
こんなことを書いてもピンと来てくれる人はごくごく一握りだろうな。
2.モスラ、東京タワー
モスラは東宝のカラー怪獣特撮第一号だったらしい。映画館で見た記憶は、リバイバルだったのかも。当時は「東宝マンガ祭り」的な感じで、何本も(4本くらい?)一緒に上映することがままあったんだよね。
この東京タワーは、別段モスラに折られたわけでもなく、かつ、当時の物でもない。ただ、当時と同じ素材、同じメーカーが、同じ行程で再度作った「本物のレプリカ」とのこと。素材は一瞬「紙製」かと思ったけど、解説にはブリキなんだとか。ちょっと凄いけど、今だったらプラ材を使ってこれ以上の物を作っちゃう職人さんがいっぱいいそうだな、とは思った。細部を見ると意外とリベットが大きかったりしたな。まぁ映画だと気付かないんだろうけど。
・・・っていうか序盤からこんなに書いてて大丈夫かオレ。
最悪途中で切っちゃう予定。
3.海底軍艦
僕等の世代には、この「轟天号」よりもむしろ1970年代に放映された「惑星大戦争」の「轟天」の方が馴染みがあるが、当時からいっぱいあった「特撮大図鑑」「特撮大全科」みたいな本のページをめくることで、
脳内には十分過ぎる映像として記憶されてた「元祖ドリル戦艦」。
フォルムはスタイリッシュで、造詣は比較的シンプル。実際に使われたモデルだったかどうかも良く覚えてないのが正直なところだけど、推力を発射するであろう背部を見ることが出来たのはよかった。
まぁ穴が4つ空いてるだけで、何もなかったけどな。
映画ではエフェクトが描き加えられたんだろうな。
ちなみにそれぞれの作品には、(全てではないが)庵野監督のコメントも添えられている。氏がいかに特撮を愛していたか、
ドリルを愛していたか
がよくわかるコメントだった。
4.X星人の銃
あのX星人がまさに持っていた銃なのだが、
なんとトリガーが一体成形で動かない!
いかにも引くようなモーションをしていても、実際は動いて無かったと思うと、ちょっと愉快。
ほとんどが木製で、塗装もメッキというよりタミヤのエナメルカラー、クロムシルバーって感じ。ところどころハゲてるくらいが本物っぽくて良い。っていうかこれも、
本気になればもっとずっとリアルなのを作れる人がいっぱいいそう
だが、そういうことは言っちゃだめなんだろうな。
5.惑星大戦争、地球防衛軍、妖星ゴラス
壁面に大きなポスターが貼られていて(B全判を三つ並べたくらいかなぁ)、なかなかにいい感じ。正直惑星大戦争以外は記憶が「ほぼない」というか、地球防衛軍は、
伊福部昭先生の音楽に尽きる
と思うのだがどうか。ボイスガイドからも流れてきたし。物によっては完全にモデルが消失していて、スチロールボードに型抜きされて貼られただけのものもあったりしたけど、それでも雰囲気は十分伝わってきて、
※レーダー戦車みたいなのとか<メーサー車じゃないです念のため。
なかなかよかった。
6.緯度0大作戦
水中だか水上だかの都市を造るみたいな話だったらしいけど、
全く記憶にない。
僕等が子供の頃というのは、既に東宝映画でいくつもの怪獣作品がリリースされたあとで、特に話題になり、「子供心を掴んだ」のもまた、そういった怪獣物だったため、怪獣が出てこない円谷作品には、
※マイティジャックとかも含め
とんと思い入れがないんだよな。
7.惑星大戦争
当時は違和感なく受け入れていた敵方の「帆船を模した宇宙船」に異常な居心地の悪さを感じつつ、轟天自体は、
今見ても非常に良い。
海底軍艦の轟天号と比べると正直「デブ」だが、銀色の船体はいかにも宇宙船っぽく、リボルバー型の艦載機発射口
※モデルでは再現されてなかった。というかここにあったのは中型で、大型は現存していないのだそう、、、そう、機首のドリル部分以外は!
や、ラストで宇津井健が自刃したドリルの模型があり、
今見ても非常に良い。
ドリルの塗装とかは、結構ラフだなぁとも思ったけど、実際ゴテゴテ造りすぎない方が、いろんな大きさのモデルを造る上で、「撮りやすい」のかな、とも思ったりした。敵方の戦闘機は、どう見ても「タイファイターがモデル」と思ったり、味方の戦闘機は、どう見ても「コスモゼロがモデル」と思ったりもしたが、
商売だもの。しょうがないよな。
って感じ。まぁ当時は全くそんなことを考えもせず、好きだったんだけどね。
8.轟天号、宇宙防衛艦「轟天」、ドリル
前項で語り尽くした。でもこういう「宇宙戦艦物」というのは、どうして「発車シーン」が一番かっこよくなっちゃうんだろうな。アルカディア号、ヤマトも。
9.スピップ号、JX-1隼号ほか
作品は全然記憶になかったけど、JX-1隼号はなかなかスリムでスタイリッシュなロケットという感じで、
サンダーバード1号よりかっこよかった!
10.ドリルメカ、メーサー殺獣光線車ほか
サンダーバード関連はひとつもなかったのだけど、ここには別のドリル車両が2台と、メーサー車が。
メーサー車は時代と共に姿を変えつついくつも造られてきたと思うのだけど、部分的に破損してたり、何作にも渡って登場してたのかな、と思わせたりするものもあり、
悪くない。
ちょうど運転席の横辺りに、トグルスイッチがあり、「スンゲェ入れたくなった」けど、グッと堪えた。文芸員みたいな人がいたら、「このスイッチを入れるとどうなるんですか?」とか聞くところなんだけど、そうもいかず。
ちなみにこのメーサー車のところには、女子高生くらいの女の子がひとり、食い入るように見ていて、
一体何がこの子の頭の中に渦巻いてるんだろ、、、
って思った。メーサー車と女子高生、、、接点が見あたらない。
11.東京タワー、おおくに、あかつき2号
12.日本沈没「わだつみ」
東京タワーはまたも折れてない奴。ちょっと折れてるのが見たいと思ったりもしたけど、まぁ仕方ない。潜水艇は「深海2000」をモデルとしていて、いかにもそれっぽい。これは、近年公開されたリメイク版日本沈没でも似た感じで登場してた気がする。
僕等が子供の頃というと、例えばライダーマンのバイクですら、
普通のバイクに乗ってんじゃねぇよ!
って思ったくらい「かっこいいは正義」だったわけで、いくら「それをモデルに、、、」と言われても、
ぶっちゃけただの潜水艇だし
って感じになっちゃってた気がするな。今見ると悪くないんだけどな。「リアルっぽい」の、「ぽい」の部分が良くて。
13.劇中新聞
よく映画の最中に表示される新聞が4枚ほど貼られていた。作品は明かされず、各自考えてみてください、という体であったが、個人的にはむしろ広告や、その時代を感じさせる文言、マンガ等が凄く興味深かった。
当時は当たり前のこと、普通のことが、時代を超えるだけで、凄く普通じゃなくなる感じ。
それは未来を過去に持って行く
※PSPをファミコン時代に持って行くとか
だけじゃなく、過去から未来へ持ってくることでも感じられるんだなって思った。
14.メカゴジラ2スーツ、人工頭脳
どう考えても目玉のひとつがこのスーツだろう。当時のままのもので、その質感、ウレタンのボロボロさ、MGの文字の丸っこさ、顔つき、背中、尻尾、
※一部リファインしてると思われるところもあったけど。フィンガーミサイルとか
全てが素晴らしい!
あと「背高っ」って思った。これもスゲェ触りたかったけどグッと堪えた<当たり前。つか、メカゴジラのかっこよさは、今でも全く色あせてないことをあらためて感じさせたな。ぶっちゃけ当時は、
ゴジラよりメカゴジラ派
が大勢を占めてたくらいだったしな。
15.怪獣総進撃
クモンガやミニラなどが登場する、ごった煮作品だが、残念ながら紹介はごく一部の車両と、ポスター程度だった気がする。つか子供当時から、
これは詰め込み過ぎだろ
って思ったわけで、行く分僕がすれてるのを間引いても、
モスラやラドンのが良かった気がするな。
16.ジェットジャガー
個人的には非常に嬉しかったリアルマスク。側面の展開するフィン>や、頭頂部の伸びるアンテナなど、
この距離じゃなきゃ全くわからないディティール満載!
割と真正面から見ると、軸線が多少ずれてたりもするのだけど、そういうところも含めて、
ぽくて良い。
っていうか、天才円谷英二、およびその血を受け継ぐ者たちだからして、
意図的にアシンメトリーにしてた可能性もある。
人間の顔だって左右非対称なんだし、完全に型から複製するような作り方はして無い気がしたな。つか、
ジェットジャガー頭デカッ!
17.マグマ大使ロケット
これも感動的な一品。ごくごくシンプルで、ラッカーの金色で塗ったようなベタっとしたロケットなんだけど、
これがマグマ大使のロケットかと思うと、
思わず鳥肌が立つ。つかこういうののストラップとか会場限定で売ってくれれば、普通に買うのにって思った。僕だけかも知れないけど。
18.マイティジャック
ほとんど記憶にない、、のも納得。なぜなら、マイティジャックは、夜8時からの「大人向けSFドラマ」で、子供からすると、「つまらなく見えた」んだよね。つか、サンダーバードでさえ、ジェットモグラと2号機あってのサンダーバードだったわけで、
ただの船が出るだけのマイティジャックに、ワクワクできようはずもなかった
んだよな。せめて変形する車とかほしいよな!?な!
19.小松崎茂ボックスアート
本物のボックスアートというのは、それが馴染みのない作品であっても、しばらく見ていられる。細かい筆致とか、表現方法とか、印刷されたものからは全く消え失せている情報が完全に残っているだけでも、
十分素晴らしいと思う。
出来たら自分が知ってるプラモのボックスアートであってほしかったが。開田裕治のゴジラとか。
20.成田亨マイティジャックのイメージ画
21.成田亨 ウルトラマン、セブンのイメージ画
22.成田亨 科特隊基地、マーク
ウルトラマンの生みの親として有名な成田亨だが、コーナーの最初にはかなり手厳しい最近の作品への苦言が書かれていて、何というか、
ガンコオヤジだっただろ、この人
って感じだった。
もっともだからといってウルトラマンのデザインが悪いわけはなく、むしろ何十年の時を経てなお、
初代を超えられていない
のは、紛れもない事実だとも思うんだよな。
原画もいくつか、設定画や、ラフも公開されていて、特撮の歴史に興味がある人なら、かなりの価値を見いだせるであろうコーナーだった。つか、科特隊基地の断面図みたいなものも、こういった人がデザインしてたのかと思うと、それもまた愉快だったりするんだよな。あとバッジとか。
23.ウルトラマン飛行モデル
マン、新マン、セブンの、実際に使われていた飛行モデル。記憶にある人もいると思うけど、ラスト周辺で空を「ツツーー」って飛んでいった奴。
背中にスイッチがあって、カラータイマーが(たぶん)点滅する仕様
なんかいい感じ。そういうところにグッと来るというか、本物っぽさを感じる。
ウルトラマンでも仮面ライダーでも、究極のリアルフィギュアには、「YKKのファスナー」が付いてるわけで、その是非を問う人もいるかとは思うけど、自分的には、
アリ
だと思う次第です。
24.ウルトラマンたちのマスク、立像
ビラにはこう書いてあるけど、実際あったのはステンレス製の突撃ヒューマンのマスクだったと思う。輝きは今も失われず。かつ重そうで、当たったら痛いだろうなと思うようなとんがり方。つかヒューマンは写真で見るとまさに「メッキ」のようにしか見えないんだけど、現物を見ると思わずそれに納得出来る輝きで、なんだかちょっと嬉しくなった。
立像ってあるけど、1/1じゃあない。なんか出来の良いガレキみたいに見えちゃったな。
25.池谷仙克デザイン画
ごめん、全く記憶にない。
26.ウルトラマンメカ、ジェットビートル、マットアローなど
ジェットビートルは小型モデルのみだったけど、たぶん本物。ウルトラホーク1号は70cmくらいの大型モデルで、こうしてみるとかっこいい。逆に、(たぶん)タロウのマットアローやエースの乗り物は、
今ひとつ理解出来ない美的センス・・・
そんなこと言われてもって思うだろうけどさ。
27.カラータイマー、流星バッジ、ウルトラバッジ、ガン各種
まさに文字通りのもの。かっこいいとかそういう次元で語るものじゃない。
バッジとか銃は、綺麗なベロアの布付きケースに収められていて、なんだか「ここまで貴重品扱いするほどのものかな」と思ったりもしたのだけど、
そういう扱いをしてきたからこそ、今の時代まで残ってるんだろうな
とも思ったな。
28.スカイホエール(ウルトラマンタロウ)
両翼80cmくらいありそうなクソデカイモデル。つかちっともかっこよくないと思ったのは僕だけ?変に未来的というか、、、。
29.バッカスIII世(スターウルフ)
むしろこっちの方が落ち着く。表面のごちゃごちゃしたディティールは、解説でも言ってたけど、明らかにスターウォーズのパクリ。それでもそのパクリを相応に格好いい、見られるところにまで持って行くのが日本人の凄さかな、と。まぁ、
Xウイングが相手じゃ、どこをどうがんばっても「追いつく」ことは出来ないわけだけどね。
30.ボーンフリー号
当時結構値の張るおもちゃを持っていた大好きな作品。よもや時を超え時代を超え、そのリアル版を拝むことが出来る日が来ようとは。
ただ、やっぱりこれは撮影用であっておもちゃじゃない。ワイヤーが伸びたり、キャタピラが回ったりはしないんだろうな。ドアも開かないだろうし、ギミックらしいギミックもきっとない。
良さが分かるにも時を超える必要があったかな、と。
ボーンフリー、もう一回見たいなぁ。
31.特撮ヒーローのマスク1、流星人間ゾーン
あって然るべきではあったが、まさかゾーンの本物を見ることが出来るとは夢にも思わず、
思わずちょっと後ずさりしたほど。
うーむカッコエエ。っていうか音楽を聴かせてほしかったわ。
●流星人間ゾーン
http://www.youtube.com/watch?v=g3YIdOt1DzI
もうかなりボロボロだったけど、このボロボロさでなお保存しようと決断してくれた人に感謝。
32~34.特撮ヒーローのマスク2~4
順不同で、記憶の限り書いてみる。全部で6×3の18個並んでいたはずだが、、、
トリプルファイターが4つ、冒険ロックバット、レッドマン、グリーンマン、ジャンボーグ9、ジャンボーグA、快傑ライオン丸、ファイヤーマン、シルバー仮面、シルバー下面ジャイアント、電人ザボーガー、サンダーマスク、アイアンキング、ミラーマン、、くらいかなぁあと1つ思い出せない。
全部が全部当時の物ではなかったのだけど、リアルに当時のままのものも多く、特に、ライオン丸、ジャンボーグ9、冒険ロックバットの3つは、その汚れ具合も相まって、
最高に最高!
これを見る為だけでも、nori君はいくべきだな。
35.チャメゴン(快獣ブースカより)
残念ながらブースカそのものはなく、操り人形のチャメゴンのみ2体展示。上から木の棒とテグスで操るマリオネット。こんなのが普通にテレビに出てた時代があるんだよな。アニメでも、CGでも、アーマチュアでも、着ぐるみでもない「動く人形」。進化の系譜のひとつとして、結構意味があったかも。
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ここからは怪獣やら巨神兵やらに移っていくのだが、結構ここまででお腹いっぱいになってしまっていて、割と足早に通過してった感じ。ここまでも2時間くらい掛けて見たのだけど、今思えば、ここから先もそのくらい掛けて見ればよかったかな。
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