« 前田敦子卒業公演 | トップページ | ドラゴンクエストX~その20~ »

2012年9月 3日 (月)

特撮博物館~その2~

前回の続き。でも前も書いたように、この辺りから疲れちゃって集中力も切れてるので、軽く。

36.平成ガメラミニチュア

 やっぱりかっこいい平成ガメラ。人間が入るレベルの大きなモデルもあったけど、あれは着ぐるみだったのかな。「死ぬほど重そう」。ガメラ3のガメラは甲羅がピカピカのツヤありだったり、意外と「飛沫のような塗装」がラフだったり、「本物見ないとわからない」発見がいくつもあって愉快。表面とかでも、プラモやガレキのイメージだと、何色も使って汚れやグラデを「再現」してたはずなのに、実際のモデルは「単色」で、ちっとも「再現じゃなかったり」。

ちょっと残念なのは、レギオンやギャオス、イリス関連のミニチュアやモデルがひとつもなかったこと。CGも多かったんだろうけど(特にイリス)、ギャオスの死骸とか、見たかったな。

37.日本沈没ほかミニチュア

町並みや飛行機と言った、潜水艦以外の「大きな小物」の展示。何つか建物のミニチュアとかは、ここからエフェクトで雰囲気を加味していくので、平成特撮のモデルは、正直そのままだと質感が弱いんだよね。昔のものだとまたきっと違ったんだろうけど。

38.巨神兵ラフ原画

この巨神兵は、「現る版」ではなく、ナウシカに使われた物。横に宮崎駿監督から若き庵野秀明に対する、

 「寝すぎ」「仕事しろ」

というイラスト付きのメモが置かれていて、むしろそっちの方が目玉だったかも。

巨神兵のシーンは、当時まだアニメージュの連載が追いついてなくて、僕らは映画館で初めてその「勇姿?」を拝むことになったんだけど、正直、

 こんなだったのかなぁ

って感じだった。ある意味駿っぽくないというか。まぁ実際駿じゃなかったわけだけどね。

39.庵野秀明ラフコンテ
40.樋口真嗣画コンテ
41.巨神兵設定デザイン

この辺りは「現る版」のもの。もう疲れ切っていてほとんどスルー。

そうそう、触れ忘れてたけど、当然ショートムービーも見ましたよ。完全に時間で区切るのではなく、立ち見もありのフリーシートで、いつ見始めてもいいし、いつ抜けてもいいという、なんかちょっと懐かしい感じのシステム。何なら一番いい席で10回見続けてもいい。

たぶん林原めぐみのナレーションで、東京に突如現れた巨神兵が、都市を焼き尽くす10分程度の特撮。とにかくミニチュアワークや、往年の様々な技法を「現代の技術を使わずに」見せるという感じで、ところどころ安っぽさを感じるところ、情けなさを感じるところもありつつ、軽い感じで見せてくれた。

ただ、このショートムービーは、実はこの映画のあとで、様々な「ネタばらし」をしてくれる。ここはこうやって撮ったとか、ここにはこんなものが使われているとか。

なので、時間と体力と根性に余裕がある方は、ぜひ一通り見たあとで、再度ご覧になることをオススメしたい。僕はそれらにゆとりがなかったので、

 2回見ただけだったけど、

ネタがわかってからもう一回見ると、たぶんまた違って見えたんだろうなって思った。

42.巨神兵ひな形・雲・背景画

「ひな型」と言っても人間大の大型モデルから、「え?これって売り物?」という大きさまで様々な物があり、ぶっちゃけ10分の作品にここまでいらなかったんちゃう?と思ったりもしたが、まぁ良い。

巨神兵はそのフォルムを見てわかるとおり、着ぐるみではないのだが、CGでもないし、アーマチュアでもない、実は、

 操り人形だったりする。

青いフレームと青い服を着た人間が、一緒に移動しながら動かすという、まことにレトロでホントに好きな人がやってるという手法で動いている。こういったネタばらしは、人によっては事前に知りたくないのかも知れないけど、

 僕的にはむしろ知ってから見たかったかな、

とも思ったんだよね。っていうか、そもそも特撮博物館に陳列してある物全てが、

 あの時の空想の現実を楽しむ

コンセプトだったんだろうと思うし。

43.尾上克郎氏インタビュー

ゴメン全然覚えてない。

44.倉庫入り口
45.ヘリコプター
46.戦車
47.蒸気機関車ほか

ここからはまさしく特撮に使われた様々な小道具やミニチュアが、押し込められた倉庫のような薄暗い中に展示。ヘリコプターは意外と時代性があって使い回ししづらいけど、劇中の「戦時中のシーン」で使われるB-29なんかは、いくつもの作品に使われ、今後も出番があるだろうとか、戦車も砲台部分だけをすげ替えて別物に見せてるとか、なかなか面白いガイドだった。

面白いガイドと言えば、前回書き忘れたけど、レッドマンのマスクのところで、「罪もない怪獣たちを出会ったその場で斬殺するその様から、『赤い通り魔』の異名を持っていた」という解説は、なかなか愉快だったな。レッドマンそんなだったのかよ!みたいな。

48.サイボットゴジラほか
49.ゴジラ頭部骨格

サイボットゴジラと言えば、メカゴジラの逆襲のあと、一旦怪獣特撮から撤退した東宝が、1984年久々に送り出した「NEWゴジラ」。当時かなりワクワクして、雑誌を買い漁ったりした記憶がある。当時14歳。アニメやプラモが大好きな頃であり、ある意味初代ゴジラのような、「新たな一ページの始まり」を期待したりもしたが、

 まぁ出来は普通。

着ぐるみとは別に、コンピュータ制御で各部を動かす「サイボットゴジラ」も作られ、明らかにこちらの方がイケメンゴジラだったのだけど、今こうして骨格やモデルを見ると、

 意外と鼻先が長かったんだな

って思った。各パーツは古く汚れてはいるが、サビまみれ、ホコリまみれということはない。
※多少このイベントが始まってからのホコリは付いてるけど。
庵野監督や、個人蔵の品物の多くが、大切に、大切にしまわれて、こうして今日まで現存してるんだなぁと思ったな。まぁ84年は特撮史の中では思いっきり最近なんだけどさ。

50.船舶・潜水艦
51.ローレライ

ローレライはこの特撮博物館の副館長でもある樋口監督の作品から。全長6mほどもある巨大なモデルがガラスケースの中に展示されていたのだけど、

 ぶっちゃけかっこよくはない。

この辺り自分が今でもガキなのかなぁと思うが、濃緑色単色で塗装され、コレと言ったとんでも兵器があるわけでもない潜水艦のミニチュアというのは、ちっともスパルタンでもマーベラスでもアバンギャルドでもないんだよな。せめてドリルがあれば、、、ってそれじゃ映画が変わっちゃうのか。

52.キングギドラ・モスラ

金子修介監督の平成ゴジラに使われた「善玉ギドラ」の着ぐるみ。ぶっちゃけスゲェデカくて、大迫力なのだけど、
※ちなみにモスラも近年の作品のもの。

 顔がキュートでホント善玉ギドラだなって思った。

翼がある「キング」ギドラタイプだったけど、劇中の大きくて派手な印象とは裏腹に、狭い倉庫にぎゅっと押し込められた「箱の鳥」といった感じで、その愛くるしい顔と相まって、ちょっぴりかわいそうでもあったな。

53.特撮の父円谷英二

解説ボード中心の展示だったけど、やはり庵野監督には「偉大過ぎる父」だったんだろうなって思った。庵野監督とは10歳違い、樋口監督とは5歳違いの僕との年齢差が、この熱量の差に出たのかな、と。ちょっと羨ましかったけど、たぶんこの差が、ガンプラへの熱量の差にも繋がったかな、とも思うので、

 まぁそれはそれって感じで。

54.オキシジェンデストロイヤー

復元モデルではなく、リアルなオキシジェンデストロイヤー(以下OD)だったと思う。

ゴジラはご存じの通りモノクロ作品だったから、このODにも色を使う必要はなかったのかな、とも思うけど、作品がモノクロでも雑誌にはカラーで載ってたのか、とも思ったり。金属と木が使われてるのは想像に難くないんだけど、あの透明部分がプラではなく、ガラスというのが時代を感じさせた。今だったら絶対プラで作るよね。

オークションに掛けたらいくらくらいいくんだろ、これ。ギドラの着ぐるみとかデカ過ぎて飾れないけど、このくらいなら普通に持っていたい人も多そうだよね。だって、

 初代ゴジラを殺した武器

だもんな。ちょっとトリハダだ。

55.特撮美術監督井上泰幸氏、三池敏夫氏
56.特撮美術デザイナー大澤哲三
57.東宝特美3代目造形技師小林知巳の工房

記憶が曖昧だけど、とりあえず覚えてるのは、「ゴジラ対デストロイヤー」のゴジラの着ぐるみがあったこと。デスゴジは個人的には初代モスゴジに次いで、

 全体のバランスがかっこいいゴジラ

という記憶がある。全体的に尖ってて、デブでもガリでもない。

残念ながら光ってる状態じゃなかったけど、これが本物かと思うと(まぁ何度も何度も思いまくったわけだけど)やっぱり感慨深い。他に何があったかなぁ、、、全然覚えてないや。

58.造形師たちの仕事
59.機電の技
60.木工の技
61.板金の技

ここも覚えているのはひとつだけ。

 ウルトラセブン、ウルトラマンの「目の部分」を作った木型とプラ(たぶん当時は塩ビ板だったと思う)、使われた豆電球や、その箱など。

こういう小物は油断するとすぐ紛失しちゃうタイプのものだと思うのだけど、しっかり取ってあって凄いなぁと思った。ウルトラマンの目の中のデコボコが、木と彫刻刀でラフに作られていたのかとか、

 ある意味僕らでも同じようにして作れたのかも

と胸が膨らむ工房。そりゃそうだよね。今みたいにいろんな種類のポリパテや工具が簡単に手に入る時代じゃなかったんだから、それこそ道具から作ってたわけで。カメラにスゲェ納めたかったところでもあるな。

62.巨神兵東京に現わる、三池敏夫インタビュー
63.ビル壊し技術解説
64.巨神兵ロッドパペット、きのこ雲

劇中で使われたビル破壊シーンが、CGではなく、

 背後からテグスで「再構築可能な」モデル

で作られていたのには結構ビックリ。まるでブロックのように組み立てて、火薬の煙や効果音、光源エフェクトで、粉々に爆発させる。

素人考えだと、一発撮りでやるものとばかり思っていたのだけど、意外と何度も繰り返し「粉々に出来る」ように作られてるんだよね。

 っていうかそれも彼らのこだわりだったのかも知れないけど。

65.ミニチュアワーク強遠近法

ある一点から見ると、奥行きのあるミニチュアだけど、実際は奥へ行くにしたがって、どんどん小さく作られているという、まぁある意味食玩のヴィネットにもありがちなミニチュア。

昔は車も全部作ってたらしいけど、最近ではミニカーで代用してるんだとか。へーって感じ。

66.キャメラワーク零戦の飛行

天井のディスプレイで、背景には地表が描かれ、雲と共に零戦が釣られている。要するに、

 吊り下げられたワイヤーがわかりにくくなるように、天地逆に撮影する技法。

これも円谷英二が発案したものだったと記憶していて、キングギドラの首なんかも、こうして「逆さに」撮影されていたような気がするけど、こうしてホントに逆さまなのを見ると、

 ちょっと感覚がおかしくなる。

なんかトリックアートみたいかな。

67.合成ワークオプチカル合成

「現る」に使われた、モデルと背景を反射板などを使って、ひとつのシーンにまとめる仕組み。ひとりずつしか見られないので、行列になっていて、
※と言ってもただ見るだけなのでそんな時間は掛からない
まぁ、こういう撮り方もするよな、って感じ。

わざわざ並ぶほどのことはないと思いつつ、並ばないと見られないから「見ざるをえない」って感じのものだった。つか、もっと具体的な仕組みが知りたかったな。これだと「ふーん」で終わっちゃうから。

68.庵野秀明館長からの感謝

最後には6mほどのショーケースの中に、これでもかというくらい大量のヒーローフィギュアたちが押し込められているブース。中にはメディコムの物とかの既製品も多いんだろうけど、それぞれのクオリティが高くて、

 ただの好事家が集めたレベルを軽々凌駕してる。

地味にXボンバーのロボットとかあってニヤリ。でも疲れ果ててるから、全然じっくり見てこなかったんだよね。ちょっともったいないことした。っていうか、

 これ、入り口にあってもよくね?

って思ったな。ああでも実際それやっちゃうと、

 入り口で動脈硬化なのか・・・

最後だからこそみんなサクサク流れるんだな。納得。

69.フォトロケ うちびきセット
70.フォトロケ 大ジオラマ

実際に「現る」に使われたジオラマの中に入って撮影出来るブースだが、結構行列で、疲れ果てていたので、外からちょこちょこっと撮っておしまい。本物のジオラマなので、価値はかなり高いんだろうと思う一方で、ライティングが普通の蛍光灯なので、どうしても安っぽく見えちゃったりもするんだよな。

一枚だけ撮った写真は、僕以外にも既視感がある人もいるかと思うけど、「空飛ぶゆうれい船」で、ビルの谷間に現れた「ゴーレム」のシーンを彷彿とさせた。僕もラクガキ王国で作ったからよく覚えてるのだ。

ちなみにここのボイスガイドは、68番で「まだあるからね」と言われたにもかかわらず、番号を見つけることが出来ず、その場にいたスタッフに聞いてもわからなかったために、聞きそびれてしまった。もし行く人は、この番号を覚えておいた方がいいかもね。

・・・

以上で陳列はおしまい。最後に物販があり、「ちょっと欲しいけどどう見ても重そうなのでスルーかな」とスルーしてしまった今回の解説本2700円や、各種特撮DVD、Tシャツ、ソフビなど盛りだくさん。ここだけでも結構楽しめる感じだったけど、

 ここも再入場不可な場所。

物販くらいいいじゃねぇかとも思うのだけど、まぁ「不可でも十分混雑してたし、レジまでのレーンもクソ長く用意されてた」から、これが正解なんだろう。

120901kyosinhei 自分はガシャを2回やって終了。一回500円で、3種類の塗装版と、無塗装の蓄光版の全6種類。ポーズは立ち、ビーム、登場時で、立ちのみ竹谷原型だったので、それがまぁ当たりなのかと思いつつ、

 一回目に蓄光立ち、二回目に塗装立ちが出たので、

まぁいいかと。どうせ作ってもすぐほこりまみれになっちゃうだけだしね。転売する気もないし。

・・・

博物館を出ると、1時近くになっていて、タオルで巻いた冷凍ソルティライチもかなり溶けてた。バス停でnoriくんと友人Tに電話をし、軽くオススメする。

 AKBの東京ドームと一緒に見に来てよかった。

もしこれが家族と一緒だったら、絶対こんな風にゆっくり、「疲れ果てるまで」見られなかったと思う。でも、

 出来たら同好の友人と来たかった

とも思ったな。友人Tにも言ったけど、拝観料1400円だが、交通費込みで2万ほどになる。中では食事もトイレも出来ないから、勢い割ける時間には限りがあるが、

 2回分お金払って、途中で飯を食い、再度見るのはアリかも知れない。

1400円が2800円になると思うと高いけど、2万が2万1400円になるのは、それほど高くないもんね。

 まぁ3回目って人の気持ちもわかるって話ですよ。

もしこれから行く人は、本、やっぱ買ってきた方がいいと思います。いかにも重そうで、ついやめちゃったけど、今思うと買ってくればよかったってちょっとだけ後悔してますから。っていうか、一番最初入ってすぐにマップが貰えるはずなんだけど、そこで物販の場所を確認し、

 先に買って、本を片手に見て回るというのもアリだったかも。

まぁクソ重いからメチャ疲れるだろうとは思うけど、印刷物という馴染みのある媒体と、リアルな造形を交互に見るというのは、むしろそうそうあるチャンスじゃないからね。

特撮博物館、クリス評価は★★★★。実は東京ドームより上というね(^^;。一番良かったのはジェットジャガーのマスクかな。つかちっとも軽くなかったな。

|

« 前田敦子卒業公演 | トップページ | ドラゴンクエストX~その20~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119981/55557649

この記事へのトラックバック一覧です: 特撮博物館~その2~:

« 前田敦子卒業公演 | トップページ | ドラゴンクエストX~その20~ »