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2012年10月16日 (火)

レースゲームの歴史

横目で見た「F1 2012」の画面写真が、随分キレイだなぁ、キレイになったんだなぁと感慨深かったので、ちょっと「そこまでの課程」を振り返ってみたくなった。ただ、探してみると結構イイ感じの写真は少なく、精度としてはイマイチになっちゃったかも知れないけど、
※要は間違いが多いかも知れないけど
結構楽しかったので気にせずアップする。

●1973 SPACE RACE

Atari_spacerace_s2 アップライト筐体に2本のレバー。当然モノクロ画面で、ゲーム性は(想像だけど)自機を左右に動かして障害物を避けていくタイプ。左右二人で競争して、どちらがより遠くまで移動できたかを競う「対戦型」だったのは、コンピュータゲームの祖である「ポン」がそうであったからだと思う。

テレビべーダーを知ってる自分からすると、ドット思いの外細かく見えるが、これは初期の頃のゲームがベクタースキャンで作られていたためかも。
※ポンは違ってたと思うから、「初期の頃」という表現には語弊があるかな。

僕はポンもそのパチモンでしか見たことがないし、この実機も当然見たことはないのだけど、もし何もないところにそれこそ、「ポンっと」こんなのが現れたら、たぶんきっと間違いなくテンションが上がったに違いないと思う。なぜなら、

 今でもそのパチモンのポンをやった記憶が鮮明に残っているから。

●1978 TV-JACK アドオン5000「ロードレース」

Img_9818 何を隠そう僕が買って貰った最初のゲーム機であり、当時から「カセットで別のゲームに出来る」システムを搭載していたのだけど、ご覧戴いてるとおりその画面はチープの極みで、正直な話当時ゲームセンターにあった、

 ハンドルで左右に車の絵の描かれたプラモを動かしながらベルトコンベアーのようにスクロールする「絵」の障害物を避けていくエレメカ

と大して変わらなかった。たとえがわかりにくい人は、「ミニテトリンに入っていたミニゲームのひとつ」と言うとピンと来るかも。

これで「レースゲーム」とは片腹痛いと思われるかも知れないが、僕からしてみれば、周囲に誰もゲーム機と呼べるような機械を持っていなかった時代であり、かつ、その「最初期」を通過することが出来たという稀有な体験が出来たことは、ホントにラッキーだったと思う次第だ。

●1979 モナコGP

Monaco1 わずか1年の間にここまでグラフィックが進化するのかと思われそうだが、当時はこれほどまでに家庭用と業務用(アーケード)には落差があった。というか、

 ファミコンがそもそも奇跡的な商品だった

というのは、覚えておいていいかも。今でこそPCやPS3がアーケードゲームレベルを凌駕するまでになっているが、当時はそれこそアドオン5000や、カセットビジョン、セガSG1000が「普通」だったのだ。

ちなみに、同じようなゲーム性のタイトル自体は他にもいくつもあって、「ジッピーレース」や「ロードファイター」、PCでの「アメリカントラック」や、F1物として一時代を築いた「ファミリーサーキット」もこの系譜だと思う。
※コースを回転させられるようになると、また印象がガラッと変わるんだけどね。

シンプル故にアンドロイドやiPhoneのアプリにも、同類が散見される。先のアドオン5000ライクなアーケードゲームもあったはずだが、パッとタイトルが思い出せず、なんだか中途半端な系譜になってるのが残念だけど、

 ゲームにも歴史あり

って感じだ。

●1984 F1レース

F1race01 そしてこれがファミコンのF1。この辺り僕の記憶が曖昧なのだけど、僕はこのF1レースも画面を見て、別段衝撃を受けなかったんだよね。ということは、このタイトル以前にラスタースクロールを利用してコースを再現したタイトルが、アーケードにあったってことだと思うのだけど、、、

 ポールポジションか!

調べてみたら1982年で時系列も合う。ひとり合点がいったよ。

ともかく、僕的にはさほどピンと来ることもなく、普通にスルーしてしまった1本。たぶんゲーセンで遊んだポールポジションが、そのハイ、ローのギアチェンジや、ちょっとした接触での爆発、上手く操作出来ないもどかしさなどから、

 あんまし楽しくなかったんだろうな

と。

ここはF1レースじゃなく、ポールポジションを持ってくるべきだったかな。

●1989 スーパーモナコGP

10402 思えばレースゲームの歴史はセガとナムコの歴史だったのかも、とも思える作品。ラスタースクロールレースゲー晩期の傑作にして、アウトランと共に非常に長い間ゲーセンに置いてあったタイトル。

正直最初は何が面白いのかよくわからなかったのだけど、家庭用でリリースされたときは、友達と夜通しタイムアタックしちゃったりもしたんだよな。

 目に見えないバランスチューンが良くできていたんだと思う。

アウトランでもそんなにやり込まなかったのに。

ちなみに今回取り上げているレースゲームは、「主にF1ライクなもの」を中心にしてるので、F-ZEROやワイプアウトはスルーしてます。きっかけがF1ゲーだったからね。

●1992 バーチャレーシング

Vr3 正確にはポリゴンレースゲーの祖は、ナムコのウイニングランになるのかなぁとも思うのだけど、僕の地元では全くと言っていいほど見かけなかったし、家庭用に移植もされなかったしで、より多くのロケーションに普及し、メガドラ版も(個人的に)遊んだこちらをピックアップ。

ポリゴンの出始めは、まだまだ描画できる物量が少なく、そのオブジェクトはカクカクで、
※タイヤとか8角形だったと思うし。
当然のようにベタ塗り。それでも「逆走出来る」「そこにある」という存在感、自由度、箱庭感は、新鮮で、結構な話題作となった。

つかまぁ僕はこの頃はまだゲーセン=シューティングという時代だったので、家庭用が出るまでろくにプレイもしてないんだよね。メガドラ版も絵は究極にシンプルだったけど、スピード感とか雰囲気は良くできていて、

 これが未来、、、なのかな

なんて思いつつ、それでも結局「スーパーモナコGPのが面白いかも」って遊んでた気がするな。

●1994 リッジレーサー2

Ridgeracer2 バーチャレーシングからわずか1年ほどで、ポリゴンにはテクスチャが貼られるようになり、ディティールが根底から塗り替えられるほど印象を変えることになったが、

 僕的にはさほどでもなかった(これはマジ)

ソリッドのノンテクスチャポリゴンは、言ってしまえばベクタースキャンのシンプルな描画を彷彿とさせ、スターウォーズやアステロイドに懐かしさとある種の憧れを抱いていた僕には、

 とても美しく見えた

のだけど、出始めのテクスチャは、その解像度も荒く、どこか、

 古くさく思えた。

まるで子供の頃作った牛乳パックに絵を描いて作った怪獣のような、「とりあえず感」があったんだよね。

 まぁそんなこと言っても世界はそっちへ流れていくわけだけど。

それは他のジャンルでも感じていて、ゼロディバイドやサイバースレッド、スターブレードのシンプルな感じが好きだったりしたんだよな。
※ゼロディバイドはテクスチャアリだったけど、方向性がシンプルだった。

●2004 グランツーリスモ4

Gran20turismo20320aspec202 GTは1も2も相応に綺麗さというか、「実車ならではのかっこよさ」を感じさせてくれたのだけど、やっぱりまだどこか「テクスチャのかっこわるさ」が拭い切れてなくて、どちらかというと「動かして気持ちいいゲーム」という感じだったのだけど、

 4は明らかにキレイになった。
※ホントは3で十分綺麗だったはずなんだけど、「綺麗な写真」がなかった。

ハードが変わってスペックアップしたことが、これほど露骨に感じたジャンルは少なく、確実に「実写に近づいた」作品だったと思う。

事実リッジ2との絵的なギャップも大きく、
※年数が経ってるんだから当然とも思うけど。
解像度の上昇がそのまま情報量の多さに繋がっている。

ただ、その分「見て楽しむ」度合いが増した感じがして、ゲームとしては、(買いはしたけど)ろくに遊ばなかった記憶があるんだよな。

●2012 F1 2012

L_506ac89139447 そしてこちらが今回冒頭で僕が見て軽い衝撃を受けた一枚。まぁ前項のGT4から8年経ってるし、そもそも数年前に出たGT5の方がキレイじゃないかという声もあるとは思うんだけど、

 こんなのは主観やしね。

ただ、F1ゲーの例に漏れず、そのハードルの高さもぐんぐん上がっていき、2012どころかファミリーサーキット91以来、ろくにF1ゲームは遊んでなかったりするのもまた、クリス的事実だったりは、するんだよな。

どう考えてもゲームとしては面倒だもの。タイヤマネジメントとか、ギアチェンジとか、ダウンフォースとか、、、。

・・・・・

SS付きで振り返るのはここまでなのだけど、レースゲームってのはFPSと違って、「基本人間を描かなくていい」分、リアルに寄せやすい気はしたね。360のフォルツァやPGRシリーズとか、今回は触れなかったけど、確実に2001から2012までの間を埋める「進化の系譜」だったと思うし。

 まぁ面白いかどうかが重要で、それはかなり個人の嗜好に依存するんだけどさ。

ただ、どうもマリオカートの方向性「人のジャマをして自分が上に行く」という発想だけは、未だに好きになれない。敵がジャマするのはともかく。というか、

 他のレースゲーでも、ほとんどシングルのタイムアタックくらいしかやり込んでないんだよな。実際のところ。

コンピュータなんてしょせん作り手がいくらでもズルく、強く出来ちゃうわけで、自分と同じ土俵で戦ってくれるとは思ってないんだよな。

 だから「ゴースト」システムの発明は、ホント凄いと思った。

友達が作ったゴーストを本気で倒しに行ける。ライン取りやアクセルワークに集中出来る・・。

 まぁそれもこれも若いときの話なんだけどね。歳取ると割と勝つことにこだわりが無くなるというか、「負けるマイナス」のが「勝つプラス」よりずっと大きくなるんだよな。
僕だけかも知れないけど。

つかレースゲーム、よくまだ続いてるよな。シューティング同様廃れてもおかしくないと思うんだけど、やっぱり「ゲームファン」ではなく「車ファン」のニーズが大きいってことなのかもな~。

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コメント

いま一番心待ちにしているのが「Project C.A.R.S.」と云うゲームです。。

http://doope.jp/?s=project+cars

これが出たらもうレースゲームはいらないかもと思わせてくれますよ(^^)

投稿: バブシカ | 2012年10月16日 (火) 00時51分

ちすバブシカさん、クリスです。

拝見しましたが、一見して「難しそう」「面倒そう」
なオーラが出まくりな感じですかねぇ(^^;。

もぅ僕は「スピードメーターのあるレースゲーム」
はやれそうにありません・・・。

個人的には「カービィのエアライド」の続編がやりたい
くらいなんですよね。ハンドル以外1ボタンしかない・・・。

投稿: クリス | 2012年10月16日 (火) 02時02分

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