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2012年10月18日 (木)

エクスペンダブルズ

2じゃなくて1の方。まぁ続編が作られるくらいだから、とさして期待もせずに見始めたのだけど、

 9割方イメージ通りな内容。

「薄い」という感想は公開当初から言われていたし、シュワルツネッガーとブルース・ウィリスが申しわけ程度にしか出てないのも了承済み。
※でもリアルなシュワ先生はやっぱ良かった。CGではやはりダメだ。

割と脳みそ筋肉なマシンガン乱射的展開で、豪華キャストとは言っても実質「活躍」と呼べる見せ場があったのは、スタローンとジェイソン・ステイサム、あと敵方の青いTシャツ着たハゲを倒した人。誰これ。ジェット・リーはなんだか残念な役回り。

「豪華側」のキャストがあまりにも豪華過ぎて、それ以外の脇の2、3人があまりに影が薄すぎるというか、もう少し顔のアップがあっても良かったんじゃないかと思ったり、そもそも監督のスキルや脚本以前に、

 全体的に無駄に暗かった。

誰が何をやってるのかしばらく判別が付かない場面が多くて、みんながみんな銃を使ったり、ナイフを投げたりでキャラ立ても今ひとつ。派手なショットガン連射の人はなかなか良かったけど、あれほどの火力があったら、

 もっと早くなんとかなったんじゃね?

アベンジャーズみたいに、とは行かないまでも、例えばこいつはボクサー、こいつはスナイパー、カンフー、マーシャルアーツ、ナイフ使いとかでよかったんじゃないか、とも思ったり。つか全体的にツッコミどころが多くて、溜飲が下がるような気持ちいいシーンは少なめ。以下見ながら書いたメモより。

○吹き替えが良すぎる

いつものジェイソン・ステイサムであり、スタローンであり、ジェット・リーだった時点で、アベンジャーズの配役が表題作通りだったときのような安心感があった。特にジェイソン・ステイサムはいくつかの声優が演じてた中でも、一番しっくりくる人だったのがとってもよかった。スタローンのささきいさおも、初代ロッキーが初めてテレビ放映された頃の配役だったはず・・・。微妙に聞き取りにくいことも含めてピッタリ。

個人的にはブルース・ウィリスが「故野沢那智」ではなかった点は許せるところ。野沢那智は大好きな声優だけど、ともすれば軽すぎる演技が少々度が過ぎることもあったし。もっとも、もう聞けないと思うと切なくなるけど。

×プロローグが暗くてよく分からない上に長い

あんなにいらない。

△スタローン久々に見たけど、結構見れる。

年齢的には既に還暦も過ぎてるころだと思うけど、結構がんばれてるなぁというか、ザ・ロックの時のショーン・コネリーを思えば、

 もう少しメイクでスッキリとした印象に出来たのでは?

という気もしないでもない。本人的には「ランボーの延長」として捉えてたのかな。

○殺陣はかなり良かった!

全体通して銃撃戦よりも肉弾戦の方がテンポがよく、かつ「明るかった」分わかりやすくてよかった。特に女と一緒に車に乗った兵士とやり合うシーン。

 あんなにたくさん、、、まさか!?

と思ったらそのまさかだった痛快さ。残念なのはこれが前半で、この先ここを超えるシーンがなかったことかな(私見です)。

×爆弾を仕掛けてるシーンで寝そうになった

テンポが悪いし、同じようなシーンが多く、あそこだけで1分はカット出来たと思う。それ以外にも全体的に似たシーンや、冗長なシーンが散見され、「シェイプしようとすればかなり出来た」っぽい。ただ、それの代わりに「ここのエピソードをもっと厚くして欲しい」というところがなかったから、結果「あのままでしょうがない」のかな、とも思ったり。

△大統領役がどっかで見たような・・・

・・・調べてみたら、スカイラインで葉巻を加えたオッサン役で出てた。地味にキライじゃないんだけど、割と残念な役だったな。

××一番気になったところ

 敵方の黒幕が逃げる際、女を連れて行くのだけど、途中で、

  「女が黒幕の手を引いて移動してるシーンがあった!」

なんじゃそりゃ!って感じで、一気にとんちんかんな空気で満たされたというか、そりゃダメでしょというか。監督何を監督してたんだよ、というか。

×ヒロインがあんまし魅力的じゃない

何というか、、、華がないというか、色気がないわけじゃないんだけど、魅力がないというか。まぁスタローンがそもそも結構歳行ってるわけで、ラブシーンがないことに関しての違和感は薄いんだけど、せめてジョン・カーターのお姫様くらいのビジュアルは欲しかったかな、とか。まぁデスレースのヒロインやミーガン・フォックスみたいな「超美人」を使うのが場違いという空気はあったけどさ。

△ドルフ・ラングレンは、あれでいいの!?まぁ名前で売れる人のひとりという気もするし、簡単に殺さないでおくというのは、先に繋げる為の保険にはなるけど・・・。

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クリス評価は★★くらいかな~。別段映画館に行かなくて損したということもなければ、続編はぜひ映画館で、という内容でもなかったな。あのショットガンみたいなクセのある武器があと5倍くらい出てくれて、ジェット・リーにもっと「小柄を活かした活躍の場」を与えつつ、スタローンをもっと精悍なメイクにして、ヒロインをもう少しだけエロくしてくれれば、僕的にもっと評価が高まったかなぁという気はしたけどね。ジェイソン・ステイサムに関してはほとんど文句はありません。浮気相手をのすシーンや、スタローンとのやり取りも全て及第点です。ああでももう少し足技と広背筋を見せて欲しかったという気はしたかも。

あ、ミッキー・ロークはまんまアイアンマン2の彼という感じで、「このままで大丈夫なの?」ってこっちが心配になっちゃったけど、役回りと吹き替え声優にはなんら不満はなく、続編でもしっかり「いい役」で出て欲しいなぁと思った次第です。

全然関係ないけど、今日これを借りてくるときに、ついでにWiiUとNEWマリUを予約してきた。内蔵メモリ8GBの一番安い奴。どっちみちHDD付けることになるだろうから、内蔵は少なくて良いかな、と。8GBと32GBの差が5000円。外付けHDDの2TBが1万円くらいだもんね。あとスタンドも付いてたみたいだけど、ぶっちゃけ接触不良になるのがオチだし。お金ちゃんととっとかないとな。

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コメント

クリスさん、こんにちは。
 エクペンダブルズは映画館で見ましたが、これは映画館で大迫力の音響を楽しみつつ、何も考えないで見る映画だと思っているので、良かったですよ。
 僕としては、オールスターキャストを用意しながら、それぞれにきちんと見せ場を作っていた点を評価したいです。
 良くも悪くも80年代っぽさが出ていたと思います。
それとCGが少なかったのも、◎。
 CGで代用するのと、CGでないと出来ない表現と言うのはやっぱり別物だと思います。
P.S. エックスメンゼロウルヴァリンは観てないので、今度観てみます。

投稿: じあんとー | 2012年10月18日 (木) 09時41分

ちすじあんとーさん、クリスですまいど。地味に映画ネタへのコメントが嬉しかったり(^^。

アベンジャーズの時と同じなのですが、やっぱり「オールスターキャスト」なウリにそれほど左右されない自分がいて、そこでの温度差がそのまま感想に出たのかなぁと思います。

古くはキャノンボール、ちょい前でオーシャンズ11なんかもありましたが、こちらの「ワクワクする期待感」が高ければ高いほど、「オールスターである喜び」が強ければ強いほど、他のアラが気にならなくなる気がします。これは見る側だけじゃなく、作り側にも言えることとして。

>80年代っぽさ

めちゃ出てましたね(^^。コマンドーかランボーもかくや、というシーンが多く、これまた好きな人にはたまらないんだろうな、とも。

ただ、「CGが少なかった」と仰いましたが、自分は、火だるまになるシーン前後の炎のエフェクトが、

 あまりにCG然として興ざめ

でした。これこそ昔ならスタントマンの見せ場とも言えるシーンだったわけで、リアリティのない「熱くない演技」に、「所詮この程度なのか・・・」と思ってしまう自分がいましたね。僕的には「CGとしか考えられない!でもそう見えない」ことの方が、CGを使わないことよりも重要だったりします。バレちゃうのはホントキツイ。技術的にバラさないレベルに仕上げてる作品も少なく無いのに・・・。

ウルヴァリンは、X-MENシリーズが大好きで、「所詮そのスピンオフ」くらいの気持ちで見ると、いい意味で裏切られる丁寧さがあったと思います。逆に「クリスが絶賛してたからナンボのもんじゃい!」と思って見ると、肩すかしを食らってしまうかも知れませんね(^^;。僕は他のみんなが0点付けようとも、大好きな作品に変わりはありませんが。
※とにかくウエポンX(ラスボス)に惚れ抜いてるので。

そうそう、序盤で派手に爆死させるシーンがありましたが、あれってランボー2のオマージュなんですよね?僕は見た瞬間「第9地区のパクリかよ!?」って思いましたが、じあんとーさんの話を読んであらためて思い返しました。まぁクオリティとインパクトに関しては、そのどちらにも及ばなかったとは思いますが。2回やっちゃったし<1回でいいだろ、と。

投稿: クリス | 2012年10月18日 (木) 11時19分

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