AGNI'S PHILOSOPHY-FINAL FANTASY REALTIME TECH DEMO
E3で発表されてたネタを、何を今さらと思われるかも知れないけど、しょうがない僕が知ったのが今日だったのだもの。4gamerにアップされてたを見つけたのが今日だったのだもの。
タイトルの動画は、6月にあったE3でスクエニが発表した、次世代のFFっぽいデモ動画。タイトルを見ればわかるとおり、この動画は、これまでのPS3タイトルなどに多く使われていた「プリレンダリング」=あらかじめ大型コンピュータなどで作ったものを垂れ流す動画ではなく、「リアルタイム」に育成したものだという。
スペックはPS3ではないだろうし、実際に次のFFに使われるどころか、そもそもゲーム用ですらない動画ではあるが、そのクオリティは、
まさに目ウロコ。
プリレンダと見まごうばかり、と言うと言い過ぎかも知れないが、「プレイ中の映像」としてみると、その精度は「別格」で、たかがヒゲなのに、思わず魅入ってしまうほど。
そもそもスクエニ、スクウェアはプリレンダの動画に関してはFF7の昔からかなりの実力があり、技術を蓄えてきていた。が、昨今のタイトルに関しては、FF13にしても14にしても、海外のビッグバジェットタイトルと比べ、プレイ中の映像密度が低く、
※特にFF13-2とか、、、テンションが上がらなかったのは内容だけでなくビジュアルの印象も(個人的にはだけど)強い。
一歩も二歩も置いて行かれたきらいがある。
「2位じゃダメなんですか?」
というスタンスで、大きく水をあけられた格好だ。
でも、それも時代であり、致し方ないことなのかな、とも思っていた。会社を回していく上で、コストも規模も大きなタイトルはリスクも大きい。実際以前ほどのネームバリューがなくなったFFに、それだけの力をかけ続けるのは難しいだろうとすら思っていた。
FFはもう終わってしまったんだろうって思ってた。
でも、この動画を見てその気持ちが(100%でないにしても)かなりふっとんだ。
これなら戦える。これなら十分だ。
昨今ゲームのビジュアルに期待を寄せなくなってきて久しい。360やPS3のスペックで十分だなんて思ってないし、PC上のより高密度なグラフィックを見ても、さして美しさに息をのむこともなくなったが、
まだまだ綺麗になって欲しいという思いは失せてない。
先日何かの映画を見ていた時、「これって、、、CGなのかな」って思ったシーンがあった。主人公の視点で、屋根の上に昇り、逃走していく場面。
当然のように光源の処理がされ、デコボコはデコボコに見えるように演出されていたが、
どこか不自然な「なめらかさ」があった。
こんなによどみなく移動できるものだろうか、と。見た目はごまかせても、動きまでは難しいかったのかな、と。
まぁそれが本当にCGなのかどうかはわからないが。
でも、見た目に関するクオリティは確かに「本物っぽく」て、今の最新ゲームと比べても、一枚も二枚も上のようにも見えた。
あのレベルで昇華できれば、ゲームのリアリティってもっと「凄み」を増すんじゃないか。
プリレンダはどこまで行ってもプリレンダだ。動画デモがいくら綺麗でも、それはデモでしかない。「視聴者は第三者でしかない」。だが、プレイ中の自分にある「リアリティ濃度」が上がれば、それは全く別の意味を持つ。「自分がリアルになる」感覚は、たぶんきっと間違いなく「感情移入度」を高めるに違いないと思う。
ゲームはどこまで言ってもゲームで、映画じゃないかも知れないけど、技術の進歩は、情熱と根性で、いくらでも伸びていけると僕は思う。今は見た目で海外の大型タイトルに押されてるけど、今一度FFが、スクウェアが本気になれば、きっとまた僕を、僕らを惹きつけるビジュアルを構築してくれると思う。そう信じたい。
アグニデモを見ながら、このクオリティで、これ以上のクオリティでゲームが遊べる未来が来ますようにって普通に祈ってしまったよ。つか、
アドベントチルドレンレベルってなかなか難しいんだな。
2年とか3年で実現するかと思ったら、とてもとてもムリみたいだもんな。つかそれ言い出したらFF8のデモシーンレベルに今のリアルタイムプレイが結実してるかって言ったら、正直まだまだだなって思うんだけどさ。まぁそれは「結実させる方向性」の問題なのかも知れまいけど。
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