BRIMSTONE -AN ACTION RPG
先日紹介した360の体験版の中の1本。「アンアクション」と銘打ってある割に実はアクションRPGで、「シレン+ガントレット」なレトロ然とした風体。インディーズゲーなので一定時間でロックされてしまうのだけど、まぁ120円だしとアンロックしてみたところ、、、
存外楽しかった!
とりあえず評価は★★★☆まで上げておくけど、正直楽しめる人は、僕のブログの読者様の中でもそれほど多くはおりますまい。クセがあるというわけじゃないのだけど、
割とシンプル。そして全部英語。でもって日本語の攻略サイトとか無いっぽい。
要するにやってる人が極めて少ない感じなんだよね。
でも★★★☆付けるくらいですから、僕的には十分。
2D俯瞰視点で、背景や地形の雰囲気はシレンで、キャラはガントレット。種類は多くなく、エリアも全部で8階層くらいかな、そんなに多くない。部屋はシレンと違ってテレビ画面の中にキレイに配置されるわけじゃなく、もう少し広いエリアにランダム配置。登りの階段も消えず、1プレイ中は、モンスターの無限沸きもない。
※ゲームメイクし直すとマップともども刷新される。
攻撃は剣による単体近接攻撃か、弾数無限の飛び道具、近距離(剣よりは長い)だけど(たぶん)複数の敵にヒットする魔法。
初期状態からどの攻撃方法も使うことが出来るが、レベルアップごとのパラメータ割り振りで個性付けされていく。まぁありがちっちゃありがちなシステム。
STRが高ければ近接攻撃が上がり、DEXが高ければ飛び道具が上がり、MAGが高ければ魔法攻撃が上がる。あとはTAHだったかな、体力が上がるパラメータ(タフさ)があるだけで、一旦割り振ったパラメータをリセットすることは出来ない。
装備は、レベル依存でアンロックされるアミュレットを除いて、全てそれぞれのパラメータ依存。STRがいくつで装備出来るとか、そういうの。
STRは近接攻撃のダメージと「物理防御力、魔法防御力が上がる装備」を装備するのに必要で、DEXは飛び道具攻撃と、「物理防御力がまぁまぁ、回避率がかなり上がる装備」に必要。そして命中率にも影響する。MAGは魔法攻撃力が上がる装備に必要と、割り振りは任意でも、実質方向性を固めないと、強い武器は装備出来ないようになっている。
わずか8階層ほどのマップだけど、基本的に敵は1体ずつしか倒せないし、無限沸きではないものの、数自体はそれなりにいるので、
フロア全ての敵を全滅させてから階下へ降りるスタイルだとかなり時間が掛かる。
ちなみに食料の概念はなく、武器を成長させたり合成させたりというのもないが、レア度の概念はあり、付加されるパラメータ(魔法防御+とか、マジックスピード+とか。わかりにくいパラメータに「Rgn」というのがあるけど、これはHPリジェネ)が一つ付く物が緑文字、二つ付く物が青文字、ボスクラスの敵を倒すと手に入る装備が赤文字となっている。赤文字の装備は、低レベルでもパラメータが高いが、手に入る絶対数が少ないので、このために何度も周回するには、モチベに乏しい気がした。
※全く同じ物も出てしまうし。
所持可能なアイテムは52個までで、その中にはダンジョンの入り口(ショップがある)にジャンプするスクロール、呪いの装備を解呪するスクロール、
※解呪したあとの装備がどうなるかは未確認。呪われてるのわかっていて装備しないし。ちなみに呪いは、体力マイナスとか防御力マイナスとかそういうの。
未鑑定のアイテムを鑑定するスクロールと、各種回復薬も含まれる。回復薬はその時のHPの減り具合に合わせて自動でちょうどいいものが使われるが、瞬時回復ではないので、油断は禁物。ただ、クールタイムはないので、基本がぶ飲み可能なチューンだと言える。
地味な特徴として、装備するのに必要なパラメータを満たして装備した武具は、そのパラメータを「割ってしまっても」ステータスが下がらないということがある。「STR+6」の効果のあるヘルムを使って、ギリ条件をクリア出来る鎧を装備したあと、ヘルムを他の装備に変えても、パラメータ上のデメリットは発生しないというわけだ。
※少なくとも見た目上は。
敵の攻撃も、近接、飛び道具、魔法飛び道具があり、それぞれ回避率、物理防御力と魔法防御力が重要になる。特に飛び道具のダメージが異常にキツいゲームなので、
※こちらはパッドで遠距離の敵をターゲッティングするので誤射が多いが、あいつらは100%ミスなく狙い撃ってくるので<マウスが使いたくなる
物理防御はアーチャーでも必要だし、DEXがないと近接攻撃も当たらないので、完全にSTRオンリーというわけにはいかない。
※飛び道具は命中率100%なので回避率は意味がない。
※ちなみにラスボスは魔法をかなり撃ってくる、、、が基本弱い。
なので、勢いキャラはDEXをメインで強化しつつ、装備の付加効果にマジックレジが付いているものなどを選んでいく感じになる。
その流れが、「かなりよくできている」
こういうゲームはとにもかくにもバランスが重要で、ある程度気持ちよく強い装備が手に入り、経験値が稼げて、徐々に手応えが増していくのがBESTだと思うが、ブリムストーンは、その辺りがかなりよいわけだ。
解呪やリターンは使わなくても、ほとんど死にそうになる場面はないし、死んでもお金が減るだけ。そのお金は入り口のショップでしか使えず、かつそう大した物が並んでいるわけじゃないので、実質デスペナルティは「スタートに戻る」くらいしかない。薬も相当数手に入るし、ある程度雑なプレイでも概ね大丈夫。終盤、ラスボス前のフロアだけ「雑魚の猛攻」があるので慎重になるくらいで、
※それも運がよければすぐ階段だし。でも運が悪いと大量のアーチャーとメイジに焼かれることになる。
とてもヌルい。ある意味スマホゲーみたい。
それでも強い武器の効果はしっかり体感できるし、上手くやりくりしてキャラが強くなっていくのは、やっぱり楽しい。ノーマル、ハード、ベリハ、アルチ<名称は全然違う。でもまぁ概ねそんな感じの4つの難度は、それぞれ「適正レベル1(実際は表記無し)」「18」「36」「60」だったかな、設定はされているものの、
ボスを倒したりしなくても普通に高難度のゲームにチャレンジできてしまう。
これが実は非常に気持ちよく、かつこのゲームにある唯一の失策だったりする。
このゲームは敵のレベルがこちらより高ければ高いほど、貰える経験値が増える。それ自体はそう珍しいシステムではないのだが、
その落差が異常に激しい。
こちらのレベルが24の時に、アルチ60の敵を倒せてしまったりする。
※命中が高ければ当たるし、HPは倍くらいになるが、防御力が高くないので、普通にちょっとがんばれば倒せてしまう。
そこまでのレベル差があると、
雑魚1匹倒すだけでレベルが1上がってしまったりする。
普通にレベル24の敵を相手にしてるときは100匹倒してようやっと上がる程度の経験値なのに。
メチャ気持ちいいが、まるで麻薬のような後ろめたさを感じる。
一気に強くなりすぎてしまうのだ。
だから、もしこれを読んで、「120円だし、ハクスラは嫌いじゃないし、ガントレットも好きだし、洋ゲーの耐性はあるし、英語も多少がんばれるし、、、あ、360持ってないや。今すぐ買ってこよう!」という人は、
次の難度へは、今の難度をクリアしてから進む
という枷を自分に課した方がいいと本気で思う。そうじゃないと、せっかくのバランスが崩れすぎてしまう。つか作った人も最初はそうしたんじゃないかとも思うんだけど、、、なんでこうなってるんだか。
レベル24くらいまでじっくりどっしり腰を据えて上げてきたのに、瞬く間に41になっている僕の分身。何か凄くもったいないことをしてしまったような気もしつつ、一度は駆け上がっちゃったアルチから一歩引いて、ベリハのラスボスを倒したり、ハードのラスボスで装備を稼いだりしつつ、もう少し遊ぼうかなって感じになってる今日この頃です。
プレイ中の密度が高いので、結構やったなーって思っても意外とまだ3時前とかでした。※体感的にはそろそろ明るくなってくるんじゃないかってヒヤヒヤしてたんだけど。
たかが120円のゲームで、ここまで楽しませて貰えれば十分。「シレンの緊張感とかもういいからっ!」という人にこそオススメしたい、「安価なダラゲー」ですよ(^^。
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