エアフォースワン
面白かった記憶。ラストシーンの記憶だけが鮮烈に残っていた15年前(1997年)の作品。
今見ても十分過ぎるくらい面白かった!
テンポが良く、展開が飽きさせない。フライトアクションなので、どうしても対象は女性より男性がメインの映画というきらいはあるが、いやいやどうして、
こんなに抜群なエンターテイメントだったとは
って感じ。監督のウォルフガング・ペーターゼンは初めて聞く名だったが、調べてみたらなんと、
ネバーエンディングストーリー!
アウトブレイク!
ほか、Uボート、パーフェクトストーム、トロイとなかなかの佳作を撮っていた人で、ハリソンのかっこよさだけでない、「監督の手腕」も十分だったようだ。
15年も前の作品、それもアクション映画ともなると、その演出には今ほどCGが使われていなかったのではないかと思われたが、調べてみるとターミネーター2が1991年で本作より6年も前に作られている。もしかしたら僕が気付かないところでこっそりCGが使われまくっていたのかも知れない。
※まぁF15絡みのシーンはCGっぽかったけど。
しかし、そんな技術面での「旧時代」を全く感じさせないほどに展開の密度は濃く、導入もサクサクで、緩急のバランスもとても僕好み。そりゃ大きな音を立てても気付かれないとか、いくらかのご都合主義はあったし、
どこをどう切り出しても、アメリカ大統領のプロパガンダ映画
という側面は否めないかも知れないが、
とにもかくにもやってるのはハリソン・フォードなのである。
「かっこいいは正義」
かっこいい男、ヒーローが悪者をつぎつぎとのしていく、絶体絶命の危機を回避していく様というのは、もうそれだけで多くのマイナスをカバーできてしまう。というか、
そういうヒーローが僕は大好きなのだ。
映画を見ながら何度も何度も「かっこいい!」「大統領強ぇぇ!」「イカしすぎる!」と声が出てしまったし、こないだ見た「カウボーイ&エイリアン」のおじいちゃんハリソンとは違った、
まだまだ十分な強さを見せるハリソンの良さたるや、、
いくら褒めても褒めきれないほどだった。
ただ、逆に言えば、彼に対してそうした憧憬のない世代が見ると、正直それほどでもないと感じてしまうかも知れない。一度見て、「よかったという記憶」があるからこそ、今見ても十分以上に楽しめたのかも知れない。でも、
んなこたぁどうでもいいのである。
2時間という時間を、十二分に手に汗を握り、
※汗をかきすぎて思わず振り回して渇かしてしまったほど!
ワクワクし、ニヤニヤして楽しませてくれた。
それで十分なのだ。
もしまだ見ていない人がいたら、そして僕のブログを読んでいて価値観がそう乖離してない方であるなら、ぜひとも借りてきて見て欲しいと思う。セルラーや、エントラップメントもよかったけど、古めの作品にもまだまだ「今でも十分以上に楽しめる」傑作が残っていると思うよ。
今見たエアフォースワン、クリス評価★★★★!
ちなみに本作で唯一子役(12歳設定)で出ている女の子がいるのだけど、その子の顔がどうみても「見たことある」感じで、いったい彼女は誰だったんだろうと思い続けていたのだけど、
最後の最後で疑問が氷解した。
彼女は、、、
中山エミリそっくりだった!
もちろん当人ではないので、他人のそら似ではあるのだけど、もし見る機会があったら、そんなこともあたまに入れながら見て欲しいなぁと思ったり思わなかったりです。
・・・
以下蛇足
登場人物の多くが当然のように他の作品にも出ているのだけど、奇しくも最後まで大統領と共にする初老のSPは、セルラーでも美味しい役だったウィリアム・H・メイシーで、「あ、あの時より若い」って思ったり、
大統領の奥さん役が、「あれ、この人他の作品でも主人公の奥さんだったような・・・」と思っていたら、僕の大好きなデイアフタートゥモローの奥さん役だったり、
見ていた時は気付かなかったけど、悪役のゲイリー・オールドマンがハリー・ポッターのシリウスブラックだとか、
裏切り者SP役の人が、リッジモントハイでフィービーのオッパイを想像しながら抜いてた&ビバリーヒルズコップのジャッジ・ラインホルドかと思ったら違ってたり、、、つか似てはいるけど、冷静に考えたら本作の頃にはもっと老けてたのかも。
細かな配役を知るのもなかなかに楽しいですよね(^^。
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