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2013年1月 8日 (火)

猫物語-黒-

リアルタイムでは見られなかったが、ネットには無事アップされ見ることが出来た
http://www.dailymotion.com/video/xwgrna_yyy-y-y01y-yyyyyyyy-yyy-1280x720_shortfilms?search_algo=2

感想を一言で言うのは難しいが、まずは、

 「長っ」

いつも30分単位でエンディングとオープニングが挟まり、ある種ひとつのサイクルが出来上がっていた化物語シリーズなだけに、

 1時間40分というのはあまりに長尺。

そのクオリティはヱヴァにも迫ろうかというほど圧倒的で、もはやテレビシリーズのそれを軽々と凌駕するレベル。

 故に長尺でヘトヘトになる。

ひとつひとつの描写がいちいち濃密で、刻々と変わる主人公アララギくんの顔を脳内で彼だと補正し続けるのは、たぶん凄くメンタルパワーを消耗させていたと思われる。

 そのくらい疲れた。

でも、だからといってつまらなかったとか、後悔したということはない。単純に物語としても十分な面白さがあり、いくつかの場面それぞれに見せ場があった。妹との絡みも、アララギくんの平常運転な変態さも、グロまっしぐらな戦闘シーンや、久々登場の忍野の言葉も、

 どれもがワクワクを伴い、どれもが懐かしく、面白かった。

ただ、これもだからと言ってなのだけど、クリスの評価が満点になるというわけではない。★★★くらいかな。面白かったとは思うけど、どこか前のめりにならない感じはずっとあって、声に出して「面白い!」と言ったこともなければ、手に汗握ったわけでもなく、涙がとうとうと流れたわけでもなければ、中腰になって小さな画面に向けて拍手をしたわけでもない。

 面白いが、突き抜けてたわけじゃない。

これはまぁ僕の好みにも依存するかも。やっぱり僕の中のヒロインはひたぎさんであり、羽川つばさ、通称ばさ姉はどうも好きになれない。劇中でもそう描かれているが、やはり彼女の中には魅力以上に怖さとか「イレギュラーさ」を感じてしまう。普通じゃないのだ。普通じゃなさ過ぎるのだ。

 なんだか口調まで作中のものに近づいてしまう不思議。これを「藤子不二雄現象」という。民明書房的。

シリーズにはレギュラーと呼べるヒロインが何人も登場するが、タイムスタンプで言えば2作目、
※一つ目は傷物語で、忍ちゃんとのなれそめの話。
アララギくんとの接触で言えば二人目になる彼女が、彼の価値観や精神に、
※「肉体」には一人目の忍ちゃんが
結構な影響を与えたのであろうことは、作品を見て十分感じることは出来た。

 こんな女の子とこんな接触をしていたからこそ、後のヒロインたちに対して、あそこまで献身的かつ前向きにアプローチしたんだろうな、とわかった。

だから、

 凄くスッキリはした。

でもやっぱり結局のところ、スッキリするのと、

 ヒロインに惚れちゃうのとは違う

って感じかな、と。

やっぱり星空を二人で眺めるあのシーンが、僕の中では一番好きで、その相手であるひたぎさんが一番魅力的な気がしちゃうんだよな。

・・・

OPはミディアムバラードで、これまでの作品とはちょっと方向性が違う感じ。羽川の心の闇、まさに「黒」を感じさせる曲だったな。

代わりに、というわけでもないんだろうけどEDはアップテンポな「らしい」チューンで、ある意味テレビシリーズの方向性に近く、居心地も良い感じ。こっちのが好きかな。↓音が悪いけど、消されてない「消えるdaydream」
http://www.youtube.com/watch?v=dt6cMbdsGuA

↓デイリーモーション4話こっちの尻尾を見た方がいいかな。
http://www.dailymotion.com/video/xwgrob_yyy-y-y04y-yyyyyyyy-yyy-1280x720_shortfilms

ちなみに曲作ってる神前暁(こうさきさとると読むらしい)さんは、化物語シリーズの主な楽曲を担当しつつ、アイドルマスターの「GO MY WAY!」の人でもある。ちょっといい感じだと思ったんだよな。

・・・

実は原作は最初の数十ページを読んで、そこで頓挫してたのだけど、アニメを見てその「原作との間の詰め方」が絶妙過ぎて、あらためて感心させられた。あたりまえだけど小説には絵が(表紙くらいしか)なく、描写は全て文字によるものだけなのだけど、

 ここまで上手くテンポや空気やジョークを具現化するとは、、、

まさしく天才の所業というか、ここには西尾維新本人の「手入れ」もかなり入ってるっぽいな、とも思ったな。でなければここまで彼の世界観が再現され得ないと思う<勝手に思ってるだけだけど。

ともかく、原作が好きな人でも十分楽しめる仕上がりになってたは思いますヨ。

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つかそれにつけてもこのクオリティの高さだよな。なんで劇場公開にしなかったのか不思議ってくらい「やっつけ感がない」。もうガチな大作って感じで、アイキャッチ的に「猫物語」の文字が表示されなければ、そのまま映画でも全然信じちゃうし、許せるだけの仕上がりになってたと思う。まぁそれでも結局はファンしか見に行かない=結果赤字になってしまうのかなぁと判断されたってことなのかも知れないけど。そもそも出てくるヒロインが事実上ばさ姉と忍ちゃんだけだし。
→フィギュアとかのトイ関連で回収出来ないし。

まぁ今のままなら次回作に何が回ってきても、安心して楽しみに出来そうって感じかな。白が来るのか傷が来るのか、はたまた全く別の花や恋になるのかはわからないけどさ。

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