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2013年1月23日 (水)

インディーズゲームの小部屋より

割とコンスタントにチェックしている4gamerのコラム。中にはフルプライスの物もあるが、体験版が用意されている物も多く、今の僕みたいに「ネタに飢えてる」人には割とうってつけだったりする。
※ちなみにグリムロックは今日5Fでちょっと折れた・・・。もう完全にメモが必要というか、マッピングして攻めないと辛い様相に。面白くないわけじゃないんだけど、何つか、「若い頃だったら絶対やってた」感のある後味に。同意して貰えるかどうかはわからないけど。

ということで、

●夜行蛾5
●Moldita Castilla

という二つのタイトルをチェックしてみた。実際は夜行蛾からやったのだけど、まずは後者から。

●Moldita Castilla
http://www.4gamer.net/games/040/G004096/20121218060/

スペイン語らしいので読み方が分からない。こういうのは凄く座りが悪いのだけど、4gamerで言うところの「呪われた城」と呼ぶのも何だかなぁという感じなので、見たまんまの、

 リスペクト魔界村。略してリスペクト村。もっと略してリス村ということにする。

このリス村は、出だしから使い古されたブラウン管をイメージする「枠」が表示され、ドット絵最高!と音声合成で再生されるほどの80年代アーケードゲームリスペクトぶり。もちろん音声合成は僕の脳内補完なので、「聞こえねぇぞ!」とか言わないでね。

4gamerで書かれていることを繰り返すのもカッコ悪いが、ボタンはショットとジャンプのみ。十字キーで移動上押しながらで上撃ち、下押すとしゃがみ。魔法はなく、代わりに盾やオプション的に装備される妖精などの枠が、武器とは別にある。まぁ、

 死ぬとナイフだけになるのだが。
 ※ほかの武器を取って死んでもナイフに戻るのは良心的。

パンツいっちょになることはなく、鎧が気持ちヘボくなったり、アイテムで少し強化されたりするが、基本戻し復活で、フリーコンティニューなので、

 がんばる人がクリア出来るシステム

と言っていいと思う。

4gamerのスクショを見る限り、「しょぼい魔界村=しょぼ村」の様相を呈しているが、操作感がとても心地よく、それほど敵が出てこないので、
※魔界村ライクではあるけど、難度はかなり抑えられてるっぽい。初代や極マカはもとより、超魔界村よりも簡単。
真面目にやれば冗談抜きで僕でもクリアさせてくれそうな気配はしたが、まぁウチのパッドが認識してくれなかったので2面中盤でトンズラ。これもグリムロックとは別の意味で、

 学生時代に遊べてたら狂喜乱舞だっただろうな

ってちょっと感慨深くなったな。そのくらい良く出来てる丁寧なジャンプアクション。まぁドット絵はさすがに本家には劣るけど。評価は★★★。

●夜行蛾5
http://www.4gamer.net/games/040/G004096/20130115071/

賢明にして聡明な読者様の中には、もしかしたら気付かれる方がいる「かも」知れないが、このタイトルは「1作目」ではない。僕の勘では、2作目か3作目か、、、はたまた4作目かも知れないと睨んでいるのだが、まぁどうだろう。

そんなわけでソフトハウスのページにお邪魔すると、他にいくつかのタイトルも並んでいる、

 が、どれも一癖フタクセ。

例えばこの「夜行蛾」シリーズで言えば、
※うろ覚えなので違ってたら失礼。
1作目は横シュー、2作目はアドベンチャー、3作目はサイドビューアクションRPGで、4作目が縦シュー。そしてこの5作目が横シューといった案配。

共通するのは、

 どれもエログロだということ。

正直「エロ」はともかく「グロ」はやや苦手だったりもするのだが、まぁ作品次第。R-TYPEやパルスター、エイリアンのようなグロならむしろ歓迎。でもって、

 パッと見この夜行蛾を見る限り、その方向性が強い様子。

昔は何でもかんでもシューティングならやりたくてやりたくて嗚呼やりたくてなクリスだったが、最近は猫杓弾幕バンザイなご時世で、世知辛さを感じたりもしつつスルーも少なく無くなってた。

 が、これはどうもそうじゃないらしい。

溜め撃ちの「溜め」時に発生する青い球体が敵弾を吸収し、
※吸収すると小さくなるが、押しっぱなしでそれなりの量までは「押し勝てる」
放せば結構強力な弾となる。ショットボタン二つで右と左を撃ち分けることが可能で、プレイ中のパワーアップがない代わりに、ゲーム内通貨を使って自機
※体力やショットパワーなど。
を強化出来るというシステムが載っている。

 ただちょっと面白いというかジレンマを煽るのは、

 この通貨で得たパワーアップを装備すると、敵から貰える通貨が極端に少なくなるというチューン。

がんばるヤツにはたくさんお駄賃をやるが、親のすねをかじってるようなヤツには、大した施しはしねぇよ、というわけである。

 だが、当然クリアはしやすい。

各面の復活ポイントのどこからでもスタートできるシステムなので、とりあえずクリアを目指すために強化をし、クリア出来たら装備をハズしてお金を稼ぐ、みたいな感じに着地しているというわけ。

 ふむ。悪くないと思う。

で、実際敵のグラフィックはかなり「こなれていて」、確かにエログロではあるが、ヘタクソではない。ストーリーモードが闇雲に長いのもデフォルトでカットになっていたり、体験版で遊べる2面エンドまでもそこそこボリュームがある。
※ちなみに製品版はamazonでも買える1890円。全6面かな。

溜め撃ちのシステムも練られていて、ノーマルショットでなければ壊れない「殻」を持った敵や、体力がマックスの状態の方がお金が出やすく、体力が減ってる時は「100個くらい取ると1ダメ分回復するハート」が出たりするというのも、ありそうでなかった仕様。劇的に良くはないにしても、インディーズタイトルでは、十分だと思うし、もっと言えば、

 プレステ時代のシンプル1500とかで出てたら、そこそこ話題になったんじゃないか、という出来でもある。

ただ、いかんせん2つの大きなマイナス点も感じた。ひとつは、

 とにかくフォントが異様に読みにくい

もうこの読みにくさは、これだけでやる気が80%くらい減額されるレベルで、なんでこんなに読みにくいフォントを使ってるんだろうと疑問が永遠に沸き続けるほど。
※ちなみにココの他のタイトルも、かなり読みにくい字を使ってる。
そして、

 ショットの撃ち心地が今ひとつ。

最初なんでこんなに面白みのあるシステムで、なおかつ僕好みの敵デザインなのに、今ひとつ面白くないんだろうと思ったのだけど、

 敵にヒットした感じがスカスカしてる。

これは敵がやられるときのアニメパターンによるものなのか、ヒットチェックのタイミングによるものなのか、純粋に効果音によるものなのかはわからないが、

 「倒してる」という感じが薄く「このくらい撃ったことで倒せた」という経験で敵を倒す手触りになっている。

わかりにくいかも知れないけど、

 コレがなんともプロっぽくない。

いろんなプラスがあるので評価は★★★あるんだけど、前述のリス村とは真逆の加点要素で同点になってるというのがクリス的な評価になるかな。あ、でも、

 地形に当たり判定がない、でも障害物判定がある

のは凄くイイと思った。最近は地形障害物のあるシューティングがそもそも見かけなくなっちゃったからね。あと音楽も結構イイです。

で、

勢いで他の(この会社の)タイトルもやってみたので、続けてレビュる。
※アドレスは公式サイト。

●夜行蛾4
http://akiragoya.sakura.ne.jp/game/yakouga_04/

縦シューでこれも2面ボスまで遊ばせて貰えるのだけど、BAZZあり、弾幕あり、弾幕を消す手段もあり、ボスのグラフィックは1941レベルでよく描けている上に途中で女の子になり、徐々に服がはだけていって最後「下着」になるというのも、

 まぁこの会社のタイトルとしてはらしい。

難度はかなり抑えられていて、エフェクトも派手だし、

 「怒首領蜂を安っぽくした」
 ※褒め言葉です。

感じで、僕みたいなヘタレでもかなり遊べるように仕上げてくれている。何つか、

 ありがとう。

って感じ。ただ、簡単さの中に面白さが薄いというか、例えばパワーアップで装備される複数のオプションの弾があまりに貧弱で、「全く強くなった気がしない」とか、爆風が派手過ぎて敵がほとんど見えないとか、惜しい点も少なくない感じ。遊んでいて楽しいのは「5」の方なんだよね。
※僕が横シューの方が好きってのもあるけど。

ここの人の実力なら、イメージファイトみたいなテクニカルな縦シューも作れそうな気がするので、長い目で今後に期待って感じかな。まぁニーズはないだろうけど、、、。クリス評価は★★☆かな。

●Galshell2
http://akiragoya.sakura.ne.jp/game/galshell_02/

最初始めた直後カタパルトを上昇していく自機が異常にデカくて、「まさかこの大きさでプレイするわけじゃなかろうな、、、」とビクビクしていたら、

 まさかのそのまま。

そうさなぁ、例えて言うなら、

 アンドアジェネシスくらいの自機。

当然のように被弾して死んじゃったわけだけど、これにも割とオリジナリティのあるシステムが載っていて、

 敵を倒して出現する「フォゾン」みたいなヤツを取ると、一定時間バリアが発生する。敵弾は防ぎ、中型機を「多少押す」程度のディフェンス力がある。

ふむ。ちなみにたくさん取ると効果は累積するが、言っても1コで0.05秒とかだった気がするので、あんまし長持ちはしない。大きいのを取ると0.3秒とかだったかも。

 ・・・とにかく敵につっこんでいきたくなる。

「押せる」というのがなんとも曖昧な表現なわけで、ついつい自機で特攻したくなってしまうのである。自機の周りに配置されたオプションはショットとは別のボタンを押しっぱなしにすることでその方向を固定出来るのだが、

 これまたか細い弾なため、正面に集めて一カ所の火力を上げたくなってしまう

結果ツッコミたくなる欲求が爆発し、それとともに自機も爆発。まぁうまいこと言ってる気になってます。

そんな感じで他のタイトルは少なくともボスまでたどり着けたのに、これだけは雑魚で全滅。気持ちよく全滅。それでもまぁいいかなって感じになっちゃうんだよな。評価は★★。

●Hellbound
http://akiragoya.sakura.ne.jp/game/hellbound_01/

「ノーマルでは最終面に行けません」ではありつつも、フリーで全面遊ぶことが出来、かつ、

 ノーマルの最後まではクリア出来た!

ので、勢い評価も上がろうというもの。
※作者曰く「イージーとノーマルはスゲェ簡単」らしいですが。

ショット1ボタンの横スクロールシューで、押しっぱなしで連射、放した瞬間に敵弾を跳ね返すエフェクトが自機の周囲に発生、みたいなそんな感じ。

地味に点が上がっていくアイテムがたまに流れてきたり、100万点で1UPが僕でも意識したくなる程度の点効率だったり、とにかく前述の反射フィールドが、

 ギガウイングの10倍くらい気軽に撃てる

のがデカい。

撃ち心地は夜行蛾5よりはあるけど、まぁホーミングショットの子が使いやすいからあんまし意識するほどでもなく、とにかく(ノーマルに関しては)敵がボスを含め柔らかいのがありがたい。何度かゲームオーバーになりつつも「コンティニューしたい」という気にさせた点を大きく評価する感じ。クリス評価★★★☆。

自機の移動がショットを出してるときも出してない時も変わらず遅めで、
※弾幕を避けるタイプのゲーム性ではないはずなのだけど。
点数アイテムを一瞬の油断で取り逃しやすいのがちょっぴり残念。でもまぁ所詮点数アイテムだし、コンティニューすれば0からになるわけで、

 そんないつもなら気にしないような点数アイテムを「取りたい」という気にさせる点も良く出来てる

と思う。グラフィックは正直同社の他作品よりやや落ちるかなぁとは思うけど、

 2005年にこんな良く出来たフリー横シューがあったなんて、全然知らなかった

ってのが一番の感想かな。
※基本エロカテゴリーだから見つけられなかったのかも・・・。

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久々に同人系のゲームをいくつか遊んだけど、いやいやどうして、

 悪くないです。

特に最初の2本、リス村と夜行蛾5はかなり良く出来てると思う。夜行蛾はマジ買っちゃおうか思案中って感じだし。

ともかく、体験版はタダなので、みなさんももしよければプレイしてみてください。要求スペックもさほど高くないと思うし。

 「まぁグロだけど」。

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