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2013年5月 5日 (日)

BRAVE HEARTS 海猿

※ネタバレがあるので見てない人は要注意。クリスの評価は★★★☆です。

 普通に面白かった。

今までみたいに極限状態からの脱出的シチュエーションではなく、純度の高い海難救助ストーリーという感じで、原作とは違った展開でありつつも、

 あの終わりで僕的には満足。

今までのヒロイン加藤あいが、今回は仲里依紗ちゃんにシフトした感じで、それに伴って伊藤英明中心の話から、佐藤隆太や、その他みんなのがんばりが割と広く浅くカバーされて、やや主役がブレる感じはありつつも、「救助はひとりで出来るもんじゃない」感が伝わってきてよかった。
※特に一般の船舶や、その他大勢的なエキストラが「がんばって救出しようとしてる」引きの演技がよかった。

正直着水直前のめちゃ時間がないところで、伊藤英明と佐藤隆太が、

 のんびり手を止めて話をしているところだけは許せなかったが、

それ以外は本当の緊急時のように無駄がなく、決断が早く、行動に迷いがなく、状況判断も的確で、

 見ていて素直にがんばれって思えた。

嫌なヤツはいなかったし、無駄に場を荒らす役もなく、ある意味乗客を含め全員が「イイ子ちゃん」な感はあったけど、既に原作を離れ、強引とも言える奇跡を演出する上で、「そんな遊びを差し込むヒマがない展開」に持って行こうとした努力は伝わってきたし、物語としての厚みとか、カップルムービーとかの揶揄を恐れず受け入れつつ、バカ正直にハッピーエンドに結実させたのは、

 ホント僕好みでよかったと思う。

ただまぁやっぱり人によっては面白くないって言いそうだな、とは思ったけど。

アクションシーンのウェイトは低かったけど、
※特に前半の「台風のさなかでの救助、、、」の割にヘリが普通に飛んでたり
嶋さんが仙崎に同意するシーンは、

 超かっこよかった!

あと地味にかっこよかったのは、

 特別救助隊のヘリ。

なんだろ、あのディティール。リベットというかペイントというかワイヤーというか何というか、

 ちょっと大友克洋っぽいニオイすら感じた。

まぁ仲里依紗ちゃんと佐藤隆太のキスシーンのひとつも挿してよかったんじゃないか、というかもう少し濡れ場があってもよかったんじゃないか、とは思ったけど、これもカップルで見に来る人が多いことを考えた結果のマーチャンダイジングなんだろうな、と今ならわかる。彼氏が里依紗ちゃんのことばっか見ちゃったら、そりゃバツが悪いもんな。つか、

 彼女、超カワイイし。

相変わらず時任三郎は対策本部でうなってるだけではあったけど、ちゃっかり蛍雪次郎が美味しい役で出てきてたり、オチを知らずに見ていた分、最後の最後まで素直にドキドキ出来たのはよかったな。

 つか加藤あいの劣化が切なかった・・・

エンディングロールに出てきた過去シリーズ作のカットに登場する彼女のかわいいこと。伊藤英明に関してはむしろ本作の面構えの方が好きなくらいだったけど、
※つかこの人ってどっかバカ臭がすると思うんだけど、、、僕の気のせい?まぁだからこそ原作でもバカ臭丸出しの仙崎役が適任になったのかも知れないけど<タッパがあるにも関わらず。

 もうちょっと加藤あいもがんばって欲しかったな。
※つか里依紗ちゃんの引き立て役にわざとしてたのか!?

原作を読んでる方が楽しめるかどうかはなんとも言えない。設定を持ってきてはいるけど、違いも多いし、結末も全然違うし。あっちを期待しちゃうと裏切られちゃうけど、あっちに(悪い意味で)切なく苦しい気持ちになった人は、映画の結末がむしろ嬉しかったりするはず。つか僕がそうだったって話なんだけどさ。

冒頭に書いたけどクリスの評価は7点。見る前は8点くらいを期待していたので、少し裏切られた感もなくはないけど、
※個人的にはもう少しあと1割くらいアクション要素が高い方がよかったかな、と。着水シーンとかももう少しがんばって欲しかったな、みたいな。ニッキーの「ノウイング」のジャンボが落ちるシーンの方が迫力があったし。まぁあれは大勢死んじゃう墜落だったけど。
「アルマゲドン」より「アポロ13」寄りの仕上げと思えば別段納得出来なくもない。

まぁ期待過剰じゃなきゃ、普通に楽しめる作品だったと思いますです。つか、

 やっぱラブシーンが欲しかったな!

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