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2013年7月 2日 (火)

戦闘中ほか

映画とかドラマと違ってバラエティ番組の感想を書いても、それを「だったら見よう」とはなかなか出来ないのが辛いところではあるのだけど、

 久々に見て感心したので触れてみる。

「戦闘中」は「逃走中」のスピンオフで、16人ほどの出演者が、お互いにボールをぶつけ合い、相手を倒したら相手の持っている所持金が自分のものに。最終的に「時間内に自分ひとりだけ生き残れば、その賞金が貰える」というもの。

逃走中でもそうだったのだけど、要所要所でミッションが発動され、ただ漫然と戦うだけではなく、戦闘が有利になるアイテムが手に入ったり、逆に不利になるのを避けるためにリスクを負ってスイッチを押したりといった展開もある。

正直以前は、(特に逃走中の)「やらせ感」がどうにも好きになれず、追いかけっこやボールの当てっこをするのに、付きそうカメラマンがその存在を明らかにしてしまったり、連絡のメールでお互いの居場所が発覚してしまうのが気に入らなかったりしたのだけど、

 どうもそれを楽しむ番組じゃないということに、昨日今更ながらに気付いた。

賞金が貰えるのはたぶん間違いないと思うし、要所要所で、「やらせではない流れ」があるのも感じたりはするのだけど、重要なのは、もっとも番組として重視されるのは、

 展開が面白く、視聴率が取れるかどうか、チャンネルを変えさせないでいられるかどうか。

回を重ね、スピンオフも作られ、昨夜の戦闘中はまさにその集大成を感じさせる出来になっていた。

まず、逃走中でありがちな「無駄なサイドストーリー」がない。物語に厚みを持たせるという意味で織り込まれていったが、実際に見ていて楽しいのは見つからないようにすること、リスクを負ってミッションにアタックしていくところなど。正直アレが蛇足でしかないことに気付いたのかな、と。

そして、役割分担が非常に練られていること。昔はギャラの安い芸人を集めて適当にやらせてた感がアリアリとあったが、今回はもう面白いほど「デコボコしてる」。思い出せる範囲で書いていくなら、

・高田延彦 マッチョ担当。でもピュアで人を信じやすく、いい人。

・鈴木拓 スネ夫担当。ずる賢さと小物感は、まさに適役。最後しっかりやられて視聴者も大満足。実はキーパーソンのひとり。

・オードリー春日 傲慢にして根拠のない自信とセリフがとても戦闘中向き。アメフト経験はその球筋の力強さにも出てくるし、要所要所で冷静にジャッジするセコさもまた視聴者の共感を呼ぶ。

・篠崎愛 グラビア担当。普通にかわいいが巨乳をアピール出来る場面がないのが残念。絵的に美味しいのでなるべく最初の方ではやられないような配慮がなされる。

ちなみに以前とも~みが出たとき、序盤で倒されちゃったのだけど、そのとき倒した相手が(たぶん清原だったと思う)、「AKBをやっちゃったか、、、」みたいな?開幕当初に「やっちゃいけなかったであろうこと」を踏んでしまったようなリアクションだったのを思い出した。

 いくつかの隠しルールがある。

当然と言ってしまえばそれまでなのだけど、たとえば今回でも、「双竜の鍵」を二つ手に入れたあととか、ミッションをクリアした直後は、カメラがピンで映してるので、

 絶対に手を出してはならない。

あと、ショップに入ったときとかも、

 出入り口で待ち構えてはならない。

 カメラマンに気付いても気付かないフリをしなければならない。

 他のメンバーのメールの着信音に気付いてはならない

見ているこちらが楽しめるような展開とは何だという、非常に当たり前の、テレビ番組を作る上で必要不可欠な演出をしっかりとこなすようになってた。

・大久保佳代子 ブサイク女子担当。サポートキャラである忍にアピール。同様に眞鍋かをりやAmiなんかも、「かっこいい忍に惹かれる女子」という立ち位置がイイ感じ。

逆に水沢アリーとピーターアーツは半外人枠。よりバラエティに富んだ雰囲気を出すために、こういうところも必要。特に水沢アリーの「ピーターアーツくん」「高田延彦くん」呼びは、空気を微妙に濁らせて愉快。

・アンガールズ田中、フジワラ藤本、狩野英孝の芸人枠は、この番組をよくわかってるリアクションがなかなか秀逸。敗者復活が掛かるスイッチの近くまで来て無駄に煽ってズラかる>リスクだけ言えば全くやる必要がない。や、姑息ではありつつも冷静な試合運びは経験者ならでは。

今回はそんなバランスの取れたメンツだけでなく、ミッションもなかなか面白く、「制限時間内に自分以外の誰かの腕にある認証コードを入力しないと、所持金が1万円になる」など、女性同士のヒリヒリとした交換、でももしここで裏切ったら今後の仕事に影響するだろうなと思わせる演出や、「裏切るべくして裏切る鈴木」「裏切られるべくして裏切られる高田」など、

 まさにその流れはプロレスライク。

正直僕は逃走中には飽きてしまっているし、戦闘中もそれほど興味はなくなっていたのだけど、

 ついつい続けて見させてしまう流れの巧さと、演出のおかげで、結局最後まで楽しんでしまった。

特に重要だったのは、

 女子が消えない。

何だかんだ言って眞鍋かをりもかわいいのだ。篠崎愛は当然かわいいし、潮田玲子も十分かわいいのだ。

 あんまし早々全員いなくなっちゃ、ディレクターとしては失格なのだ。

リアルかリアルでないかで言えば、きっとリアルじゃない。破れた者たちのリアクションが元気すぎたり、指紋認証後5分捕まらなければエスケープ出来る状況でみんなに見つかりやすい場所で待機する鈴木もおかしい。

 でもそういうのもひっくるめて楽しもうとすれば、結果十分楽しめる作りになっている。

今回初めて導入された巨大なチェーン付き鉄球(でも中身は発泡スチロール)を持つ「ビッグバトルボール忍」と、これまた抜群のディフェンス力を感じさせる「大盾忍」なんかも、地味に勝ちに行くならさほど魅力はないはず。なぜなら、

 どのくらいの性能があるのかわからないから。

それでもプレイヤーはそれを買い、僕らにその勇姿を見せてくれる。ビッグバトルボール忍の強さと、大盾忍の頼りがいを見せてくれる。

最終的に「なんか忍に買ってあげたい!」とまるで貢ぐ女の子のような気持ちになった眞鍋かをりの判断が奏功し、小さいながらも強力な盾を使うことで相手の攻撃をしのぎ、その隙に勝利を納めることが出来た。

 出来過ぎだと思えるラストファイト。

「事実は小説よりも奇なり」という言葉があるが、僕個人としてはそうは思わない。やっぱり「演出があるからドラマになる」わけで、「ドラマチック」という形容詞は、現実以上に盛り上がるからドラマチックなわけで。

全然余談だけど、僕はエロビデオでも演出がある方が楽しいと思う。マグロの女の子と絡んでるのなんて、人形と絡んでるのと変わらねぇんじゃねぇの?って思う。戦闘中にはもっともっとこの「様式美」を突き詰めていってもらいたいなぁと思いましたよ。

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あと、たまたま久々に見たスマスマが面白かったのでそれにもちょっと触れる。

美女を呼んでお題に答えるみたいな、まぁさんま御殿のような感じだったのだけど、その出演者が豪華すぎてビックリ。

・香里奈
・広末涼子
・江角マキコ
・長谷川京子
・小池栄子

これだけでも十分過ぎるくらい豪華なのに、

・戸田恵梨香

ついこないだデスノートを見たばかりの自分としては、むしろこの子が出てるだけでテンションダブルUP。何がどうダブルなのかはわからないが。

まぁ要はこの夏の連ドラの番宣だったわけだけど、

 しみじみ広末涼子が魅力的でビックリ。

年齢的には結構行ってるんだけど、いちいちリアクションが大きくてカワイイ。若さという武器がなくなってなおここまでキュートなリアクションが出来るってのは、

 腐っても広末

逆に戸田恵梨香の方は、年齢相応、、、よりちょっと老けちゃったかなって感じ。でもやっぱ笑顔は普通にかわいい。

 思わず今度始まるドラマの予約を入れちゃったりして。

つか山Pはスゲェかっこいいとは思うんだけど、なんだろ、どっかイマイチ好きになれないとこがあるんだよな。プロポーズ大作戦の時も、役的に美味しいと思ったし、長澤まさみの相手役として必要十分と思ってたのに、いざ見てみると、

 なんか、、、好きになれない。

まぁ春のドラマは十分楽しませてもらったので、その勢いでいくつかは見てみようかなって感じですね。もうすぐEDFが発売されるので、そのでき次第で、ではありますが。

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