アンダーサスピション
※本日二つ目。というかささやかな感想。
オススメされた洋画のひとつ。主人公はジーン・ハックマン&モーガン・フリーマン。脇にはモニカ・ベルッチ。このモニカって娘は名前くらいしか知らなかったけど、
こういう役をやらせたらピッタリはまり役だな。
正直見終わった直後は何を言いたいのか、何が見せたかったのかよくわからなかったけど、軽く僕なりに整理してみると、
美人で若い妻は凄く嫉妬深いということを知れ
ってことなのかな、と。
話は、12歳の女の子二人が殺害された事件の犯人として、地元の名士であり弁護士のジーンが友人であり警察署長のモーガンに呼び出されるところから始まり、その調べの中でジーンが若い奥さんであるモニカと不仲であることや、小さな姪を溺愛していたこと(これが原因でモニカはジーンと寝室を分け、長い廊下と鍵を掛けた扉で距離を置くようになる)、スラムで若い娘を買っていたことなどを自白させられる。途中からモニカも調べられ、その調べを(声は聞こえない状態だが)ジーンが見たり、、、みたいな。
ジーンはモニカのことを愛していたが、最後自宅の暗室(現像室)で、殺された二人の女の子の写真を家宅捜索にて見つけられ、自分が殺したことを自白する。だがその直後真犯人が見つかり、ジーンは釈放される。
ラストシーン、モニカがジーンに歩み寄るが、ジーンはそれを避け、ベンチに座る。花壇を挟んだ3mほどのベンチにモニカが座り、幕が下りる。
つまんなくはなかった。が、取り立てて面白く感じる場面もなかったというのが正直なところ。モニカは美人でスタイルが良く、モーガンとジーンの演技に隙はない。若造の刑事が鼻につく役周りだが、これと言ったキーとなる役ではなかったし、
役者の実力で見せる映画
だった気がする。だが、だからこそ個人的には、
最後に極めつけの3人の表情を拾って欲しかった
と思った。引きの映像だけでは、今ひとつ心情が伝わりづらい。結婚して10年、妻のことを愛し続けてきた男が、「美人で若い妻は嫉妬深い」ということをついに理解し、そしてその妻を愛し続けることは出来ないと悟ったラスト。そしてその旦那の気持ちにやっと気付けたが、時既に遅しな妻。
もちっと感情が表に出るカットが欲しかった。
映画の善し悪しで言えば6点くらいあってもいいと思うけど、個人的には同じくジジイ×美女の組み合わせの「エントラップメント」
※ショーン・コネリー×キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
の方が遥かに好みの仕上げで、クリス評価も高い。アンダーサスピションは私的に★☆くらいだったですかねぇ。
つかガチなロリコンを映画で取り上げられると、それはそれで結構引くなって思った。
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コメント
クリスさん、どもです。なんか色々オヌヌメしちゃった体で申し訳ないっす。アンダー・サスピションなんか自分は午後ローなのに、レンタルまでしてもらって。
アンサスはnyaru様と同じく、ネットの解説を読んで
なおスッキリしないままでした。それも製作者の意図なのかもしれません。
イルマーレは韓流をリメイク&ラブモノで普通なら入り口でゴメンナサイでしたが、出演者にたまたま観ていたドラマ(アンフォゲッタブル)の主役がいたので最後まで観たらそう悪くない。
BTTFは3押しッス。イーストウッドとか蒸気機関車とか。
話飛びますが、ヤマト2199はフックしないのですか?自分はフックしまくりです(汗)
投稿: デスバ | 2013年7月21日 (日) 07時38分
既にうろ覚えなんですが、最後に容疑者として浮上していなかった第三者が捕まる、という終わり方からして、過程を見せたかった映画なんでしょうね。だからこそ2回観ると、初回では気づかなかった部分がとても目に止まるんでしょう。
ふと、FF8を連想してしまいました。当時はさっぱり話を楽しめず、バトルシステムになじめなかったこともあって微妙な評価だったんですが、エンディングだけはすごくお気に入りだったんですよ。あの手振れありの撮影している風景がとても良かった。そこで2周目を開始してみると、初回と全然違う感想を持ってびっくりした経験があります。
っとこんなふうに、最後がよければ自分の中では結構許せちゃうものがありますね。映画「学校」で、いろいろもめていてちっとも問題は解決してないのだけど、気球が飛ぶのを見たことで心が洗われるような気持ちになった……みたいな終わり方も好きだったり(「学校」は過程も好きですけども)。
もっといえば、お気に入りのシーンがあればいいんでしょうね。2回観たくなるような何か。「客は目の前に見るまで欲しいものが分からない」って誰かが言ってましたけど、好みを分析するのは難しいですねw
投稿: nyaru | 2013年7月21日 (日) 23時15分
どもですデスバさん、nyaruさん、クリスですまいど。EDFが沈静化してきて、かといってお金もなく、また映画でも借りてこようかなぁという今日この頃です。
>デスバさん
「午後ロー」の意味がわかんなかったりして(^^;。面白いかどうかというのはその人のそれまで生きてきた歴史が決めることですから、仮に僕がブログでけちょんけちょんに書いたとしても、勧めた側は何にも責任を感じる必要はないと思いますし、逆に僕にどう言われても、そこでめげたり腹を立てたりするのもどうかと思うんですよね。最後の決断は自分でやってるわけですし。
なので、もしよかったらまたオススメして欲しいと思います。
※実際勧められててもイルマーレみたいに決断出来ずにずっと放置する場合もありますけど(^^;。
アンダーサスピションは、いくつか映画評等を見た限り、
誰が犯人かわからないでしょう?頭が混乱するでしょう?
というのが意図だったらしいとわかって、なんとなく微妙な気持ちになってしまいました。
これじゃあテレビのバラエティじゃないか。
みたいな。常にメッセージ性が必要とは全く思いませんが、あれだけの名優を使いながら、
※まぁ名優だからこその不透明性ではあるのですが。
そんなチープな(<僕にとっては)目的の為に撮られたのかと思うと、、、残念というか、何というか。
いっそのことタイトルが「犯人は誰だ!?」とか直接的なものであれば、もっと見る前からそういうスタンスで向き合えたと思いますし、結果その方が楽しめた気もします。「アンダーサスピション」の意味もわからず、ある意味まじめに向き合ってしまったのがまずかったですね。
さて、ヤマト2119ですが、正直2話まで見てずっと放置してしまっています。もう完結してるんですかね?それすらわかりませんが、中盤から終盤に掛けてもし盛り上がりがかなりある、旧作を超えてるんじゃないの?みたいな感想を抱かれたのであれば、僕もちょっと前向きにアプローチしていこうかなぁという感じです。
>nyaruさん
さきほどデスバさんのコメントにも書きましたが、ホント「過程」を見せたかった作品だったようですね。とにかくいくつも「それっぽいセリフやシチュエーション」を配置しまくって、視聴者の意識を振り回す。ある意味ゲーム的ではありますが、「普通のサスペンス」だと思って見た方としては、
なんだかバカにされたような気になりました。
最初からそのつもりで、
※真犯人は誰だと思う?的な
見ていれば、もっとずっと楽しめたと思いますし、ワクワクも出来た気がしますが、いかんせん注力するポイントが違うわけですから、どうにもカタルシスの逃げ場がない。結果第三者が犯人であるということにいら立ちもないわけですけど、それも含めて監督に対するスッキリしない感じが残ってしまったり。
※最初から「誰が犯人でしょう?」と言われて見てたら、第三者が犯人であることにいら付いたのだろうけど、そう言われてなかった分。第三者の犯行に肩すかしもさほど感じず、かと言って映画が面白かったともならない、みたいな。
ああでもやっぱり最初に「誰が犯人だと思うか」という視点をもって見たかった気はしました。その方がずっと楽しめたんだろうな、と。
FF8支持者としては、エンディングもバトルシステムも当時はとても好印象だったわけですけど、今あらためてやってみると、
※この感想は7にも通じるんですが。
あんまし面白くないというか、いろいろと面倒な印象が先に立ってしまって、素直に楽しめない自分を見つけますね。
僕の場合は時が十年以上経ったパターンですが、さほど開けずにプレイすることで、一回目には見えなかった良さが見えるケースもあります。それはつまり「自分の経験や知識」によってその作品の善し悪しそのものががらりと変わることがあり得るわけで、
※今nyaruさんが8やったら面白く感じないかも知れませんし。
要はタイミングってことなんだと思います。「運」と言い換えてもいいですが。
ただ、おっしゃるとおり「ラストが良ければ」というのは凄くありますね。映画に限りませんが、前半が良かった作品を「前半だけ繰り返し見る」ことってほぼありませんが、ラストが良かった作品のラストだけを何度も見ることはありますからね。途中までがんばってがんばって面白さをキープしているような作品は、「頼むからラストでコケるなよ」と祈ったりします(^^。
もっとも作品の善し悪しなんて、自分勝手わがままに決めてるんですけどね。
※ショーシャンクの空に、でもラストの出会いのエピソードは原作にはなかったと聞きますが、僕はあのシーンがとっても好きなんですよね。結局は嗜好の範疇ってことなんでしょうね。
投稿: クリス | 2013年8月 1日 (木) 20時59分