デジャヴ
デジャヴについてはもうほとんどの人が知ってることと思うので簡単に書くけど、1990年にエルフから発売されたエロゲーだってこと以外は、、、え?それは「DE・JA」であって、デジャヴじゃない?失敬失敬。人生には間違いが付きものなんだよ。僕の人生間違いだらけ。生まれてきてごめんなさい。
デンゼル・ワシントン×トニー・スコット監督のSFサスペンス。
開幕みんなが幸せ満開というフェリーのシーン。そのフェリーの駐車場にナンバープレートのない車が見えた時点で、
こりゃ爆発するな!
直後に爆発。一緒に見ていた娘に「父ちゃんよくわかったね」と言われてちょっと鼻高。
そこに駆けつけたるは我らがデンゼル。ATM(AUTOMATED TELLER MACHINE自動出納機)、、、に似た名称のATFという機関の捜査官だという。要は火薬関係のエキスパート。残された痕跡からの推理が秀逸であったことを買われ、FBIと共同で捜査することになるのだが、その際出て来るのが、
4日前の映像を地球上どこでもどんな角度でも見ることが出来ちゃう機械。
場所さえわかれば壁の中だろうとお風呂場だろうと着替え中だろうと小さなメモだろうと見ることが出来る。ただし、
早送りや巻き戻しは出来ない上に、同じ時間に見ることが出来るのは1カ所だけ。
「今のところ別の角度で」とか「もうちょっと寄ってみて」というリクエストがあっても、時間は止まらずタイミングを逃すとどうしようもない。
※ただし録画は出来る。
なかなか凝った設定を思いついたなぁというのが最初の感想。何でも出来るわけじゃないけど、とんでもないことは出来る。どうしてそういうことが出来るのか、に関しては上手い具合にごまかしてるのでさほど気にも留めずに流れていくが、とにかく物語はこの機械をどう使って犯人を見つけ、証拠を押さえるかという流れで進んで行く。
とにかくデンゼルが聡明でかつ、情熱的なのが素晴らしい。
やっぱり彼はいい俳優だなぁとシミジミ感じる。機械を前にして怒りを顕わにし、矢継ぎ早にまくし立てるシーンなど、娘共々思わず引き込まれた。
ジェリー・ブラッカイマーらしく派手でお金を掛けた演出も多く、無駄なシーン、無駄なキャストはほとんど出てこない。そう言う意味でのストレスは全くないのだが、
いかんせんタイムパラドックス物特有の「???」が常に付きまとう。
つまんない映画じゃ決してなかったと思うのだけど、最後まで見て拭いきれない疑問がどうしてもある。なんで犯人は「未来が見える」みたいなことを言ったのか、レーザーポインターに反応したのはなぜか、
※ただのモニターなのに
デンゼルの死体は存在するのか、そもそもあの捜査は存在するのか、、、
だからまぁニワトリが先かタマゴが先かって話になっちゃうわけだけど。
もちろん映画だしSFなんだから、ところどころで「それは言わないのが華でしょ」ってことはあるとは思うんだけど、自分がガキだからこそスルーできないことってやっぱあるんだよね。なんかこう、
もう少しラストでスッキリしたかった
って感じで。
なので評価は★★☆って感じです。何度も見てたらまた変わるのかも知れないけどさ。
ちなみにこの映画、ラストのラストで娘が、
「やっぱりウチこれ見たことあるわ」
と言い出した。具体的に言うとデンゼルが死んじゃったあとで。
※のこり1、2分くらいのところ。
そこまで忘れ去ってる娘も大概だなぁとは思ったけど、インターバルを置いてみればまた違った印象になるのかも知れないとは思ったな。事実娘は昨日見たときのが面白かったって言ってたし。
・・・以下適当に言いたいことを。
ヒロインのポーラ・パットンは「どっかで見た顔だよなぁ。アンストッパブルの人か!?でもここまで美人じゃなかったような・・・つか本作は2006年だから30歳の頃って考えるとそのくらい美人でも不思議じゃないのか?いや待てよ・・・」
ミッションインポッシブルゴーストプロトコルの人でした。失敬。
どう見てもヒロイン面なのに序盤で死んじゃって、「え?この人ここでおしまい?」と思わせておいて、その実しっかり下着シーンとか着替えシーンとかラブシーンとかアクションシーンとか下着シーンとかで活躍。
やっぱヒロインはオーラが違うよな、と思う。
ヒロイン以上にビックリしたのは、
FBI捜査官役のバル・キルマー。
ご存じトップガンの「アイスマン」、ウィローでは主役もやりました、なヒロイックなイメージがあったのだけど、
本作での彼は、日本で言うところの嶋大輔か坂上忍か。
要するにお太りになられていて、
なんだかなぁ・・・
って感じに。同じ歳とって太るにしても、フェイスオフの時のジョン・トラボルタみたいな風格が出たわけでもなく、
なんだかなぁ・・・
って感じになっちゃった。
今から痩せるのは難しいんだろうけど、、、なぁ・・・。
まぁ他にはコレと言って言うこともないかな。転送すると心停止するから、というのがわかってる前提で集中治療室に跳んで「蘇生してくれ」ってのは素直に上手いなぁと思ったし、過去と現在を混在したカーチェイスも新鮮でドキドキできた。やっぱオチだけなんだよな、もう少し子供でもスッキリするようにして欲しかったって感じですわ。
| 固定リンク
コメント
どもです、クリスさん
>「やっぱりウチこれ見たことあるわ」
デジャヴなだけに(・∀・)
この監督の作品は観た記憶がごっちゃになってますね、サブウエイ123とか。
自分はタイムトラベルモノは大好物ですが、細部は気にならんとです。
最近一番良かったのはキアヌとサンドラ・ブロックのイルマーレでした(思わず2度観たくらい)。
投稿: | 2013年7月 4日 (木) 06時22分
あっ、上の名前入れ忘れたました。すみませんm(__)m
投稿: デスバ | 2013年7月 4日 (木) 06時24分
どもですデスバさん、クリスです毎度。EDFやピクミンと言ったブランニューなタイトルがあると、映画ブームも沈静化してしまいますね(^^;。と言っても今日はそっちがまた沈静化して、アンダーサスピションを見たりもしたのですが。
サブウェイ123はタイトルすら知らなかったですが、イルマーレは二人が二人なだけに、面白いかも!?と思って借りてきました。ただ、借りる際
ジャンルがラブストーリーになってた
のがちょっと不安というか(^^;、僕が踏み込んだことのない部門であったため、まだ見る勇気がチャージし切れてない感じです(^^;。近日中には見るつもりですが。
でもタイムトラベル物、タイムパラドックス物というと、やっぱりバックトゥザフューチャーが超えられないというのが僕の感想ですね。あの「薄くなっていく」という発想は本当に素晴らしかったと思います。未来と過去が一対になってはいるものの、不安定であるというのを、あの「薄くなっていく」という設定で全て納得させてしまう、ある意味発明だったと思うんですよね。世界をいくつも用意する(パラレルワールド)ってのはやっぱりちょっとズルいと思うんだよな~。
投稿: クリス | 2013年7月20日 (土) 23時36分