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2013年9月 6日 (金)

シュガーラッシュ

全っ然見るつもりもなかったのだけど、オススメされたのでついでに借りてきた。正直言って開始から7割、下手したら8割くらいは、

 なんでこの映画を(ダウンロードマスターさんは)見る気になったんだろ

ってスゲェ思ってた。クスリとするシーンがゼロってわけじゃないんだけど、基本痛いし、アメリカンなジョークは自分のセンスとは大きな乖離がある。ビジュアルもバタ臭さ満開で、見た目から愛せるキャラはヒロインヴァネロペとは別の美人の兵士隊長?だけ。

 どうひいき目に見ても褒められるところがないんですけど、、、

そんな気持ちで「耐えてた」。ストIIやソニック、マリオ、パックマンほかいくつかのゲームキャラが登場するも所詮友情出演レベルで、なんつか、

 騙されたって思ったんじゃないかなぁ

って感じ。僕的には最初から期待してなかったからそういう印象はなくて、むしろ「やっぱり・・・」って感じだったんだけどさ。

・・・

そんな感じの低空飛行で見てたのだけど、ホントにラストだけは良かった。どのくらい良かったかというと、

 「劇場版パーマンのクライマックスくらいよかった」

「ヒロイック」というのはどういうことなのか。「かっこいい」というのはどんな行動を指すのか。基本通りだし、お約束通りだし、意外さなんてないご都合主義の固まりみたいな展開だったかも知れないけど、
※いかにもディズニーっぽい<ピクサーでもドリームワークスでもない

 それでも涙がにじんじゃった自分がいる。

ヴァネロペの表情やセリフがどうにも受け入れられず、最後の最後までかわいいとか好きだとかがんばれみたいな好意的な印象を抱くことは出来なかったし、フェリックス(主人公の出るゲームのマイキャラ。ちなみに主人公は「ドンキーコング」における「ドンキーコング」の役周り)にもスゲェイライラしたけど、

 主人公ラルフの見せ場のおかげで、後味はとっても良くなった。

評価はぶっちゃけ★☆(3点)で、人に勧められる作品じゃない。
※勧められるとしたら小学2年生まで。4年生ではいろいろもうツライと思う。
※見る前は「良くて0点」と思っていたので、思っていたよりは良かったけど。

 でもたぶんきっと、

 ラストシーンだけは何回も見ちゃうんだろうなって思った。

あ、あと、僕がこの作品を敬遠していた理由の一つに、AKBが歌を歌ってるってのもあったんだけど、

 幸いにしてありがたかったのは、エンディングの、それも2曲目だけだったこと。

劇中のBGMで流れるインストに関しては別段問題ない。もっと言うと、エンディングの1曲目は普通に洋楽で、かつこの物語にマッチしたなかなかに良い曲だったのでこれも問題ない。まぁいないとは思うけど、AKB関連を理由にしてこの映画を見ないというのは、ちょっともったいないかも知れないというのは付け加えておく。

つかザンギの声ってあんなだったんだ(僕が見たのは吹き替え版)って思ったな。あと、ソニックはゲームと同じ声優でちょっとホッとした。しかし前半のタルさはひどいもんだったな。ちょっとビックリした。「はれときどきミートボール」並につまんなかったもんな。

>ハイスコアガール

ビッグガンガンに連載中の押切なんとかさんによるコンピュータゲームを題材にした「ラブコメ」。これもダウンロードマスターさんにお勧めされていた作品だったのだけど、昨日本屋に行ったら「試し読み」があったので、軽く読んでみたところ、

 気付いたら手に3冊。

ん?これはなんでかな?なんで3冊持っているのかな?それは、、、

 4巻が売り切れていたからですっ!

こういうところが何とも面白いというか、不思議なところでもあるのだけど、
※たぶん劇中でのウェイトを置いているシーンが違う為だと僕的には分析。
同じダウンロードマスターさんがオススメするにしても、映画はNGで漫画は絶賛だったりする。同じレトロゲームをテーマにしていて
※正確にはこちらはちょっと違うんだけど。
巧みに僕らの「懐かしのツボ」を刺激してくる仕上がりなのに。もっと言うと、どちらも特別僕のセンスにフィットする見た目ではないのに。

 要はこちらが「ラブコメ」であることがスゲェデカイ。というかそれがほぼ全て。

ハイスコアガールは、小学6年生の主人公ハルオが、ゲームセンターで凄まじい連勝を重ねるプレイヤーに負けるところから始まる。「何者だ!?」と覗いてみるとそこにはクラスメートの女の子の姿が。

女の子は美人、お金持ちのお嬢様、運動神経、勉強、おまけに絵も上手いが、異常に無口で、クラスの連中からは絶大に人気がある一方で、私生活は完全に謎に包まれていた。しかし実はとんでもないゲーム好き(特にアクションゲーム。シューティングは苦手)で、お嬢様ゆえに自宅にゲーム機がなく、その反動も含めてゲーセンでパトスを爆発させていたという。

一方主人公はゲーム以外は全てダメな劣等生だったが、実は根はかなりイイヤツで、その女の子を含め何人かが彼の魅力に惹かれたりなんだり、みたいな。

さっきも書いたように、ゲームが好きだからこのマンガが好き、というわけではない。あくまで魅力はそのラブコメ要素にあるのだが、

 ゲームが好きでなければ絶対に楽しめない作品でもある。

冴えない主人公が美人のクラスメートにモテる、という王道少年漫画の設定ではありつつも、その女の子の性格は過去に例がないほど特殊で、
※無口というよりもはや「口がきけない」レベル。Sッ気が凄く強い。一見素直に見えて実は異常にわがままで自分勝手なのだが、言葉をしゃべらないのでそれが伝わりにくい、みたいな。
その特殊さとゲームという共通言語、そして主人公の単純でバカだが、正直で素直な性格が見事にミックスされ、このマンガの面白さはできあがっている。

続きも非常に気になる展開で、確かに発売が待ち遠しいというのも頷ける。ただ値段がやや高いのがツライとこ。

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コメント

どうも、隣町のゲーセンにストリートファイターⅡレインボーが新入荷したと聞き

平成25年の現代に
今更!?
アレからもう20近く経つのかー
いきつけの駄菓子屋も建て売り住宅に変わっちゃったし
月日の流れはあっと言う間だな・・・

とか思いつつ、有り得ない軌道を描く波動拳を懐かしみながら対戦に明け暮れていたかと思ったら
やっぱり締めは10円ストⅡだな
ってことで閉店間際の秋葉原某店にて蛍の光を聴きつつ夜な夜な10戦ほど楽しんでいる
ダウンロードマスターです☆

なんと!?
節約生活中にも関わらず映画と漫画を両方観てくれたんですね!
なんだか無理させちゃったみたいで申し訳ないです。

シュガーラッシュはニッチなジャンルを果敢にも映像化した所をまず評価してあけだたいですね。
本編のゲームセンターに配置されてるオレンジ筐体のデザインはいつみても素敵だしヒロインの少女は憎まれ口ばかりで全然可愛くないけど、後半別人の様な振る舞いを魅せるヴェネロペはprpr対象ですね。

ハイスコアガールへの賞賛のコメントは今ココに書いたらコメントオーバーで弾かれる可能性があるので
クリスさんが4巻のセガサターン及びプレイステーション時代と共に美しく成長した小春ちゃんを目に焼き付けてその思いの丈を永遠書きつなれた辺りにでも。

投稿: ダウンロードマスター | 2013年9月 7日 (土) 15時40分

『シュガーラッシュ』は『ゲームのキャラが出ている』と言う理由だけで見に行って、最初は失望しつつも最後は満足できた作品ですね。
 作品中の『ターボする』と言うのが、『ストⅡターボが何の関係があるんだ』と思ったのは、僕だけじゃ無い筈。
 『ハイスコアガール』は、『我々のような特定の年齢層』には異常にフックする作品なので、連載開始から愛読してます。
 いまどき珍しい、歯がゆいラブコメ感と、あの『有る有る』感がオッサンのハート直撃ですね。

投稿: じあんとー | 2013年9月 8日 (日) 15時48分

どもですダウンロードマスターさん。今でもストIIの対戦を気持ちよく出来る環境があるなんて、ホントに羨ましいです。過去ブログにも書きましたが、僕がゲームセンターでストIIにハマっていた頃が、本当に対戦格闘のピークだった気がします。熱量もそうですが、スキルの習熟度もバラバラで、波動拳を撃ち合うだけでも盛り上がったりしました。

だからこそハイスコアガールの展開に共感が出来ましたし、ハルオがセガサターンをチョイスしたこと、PCエンジン派だったことにも納得出来ました。ただ、経験が価値観を育成するとするなら、まさしく僕は「シュガーラッシュのオレンジ筐体」にピンと来なかったんですよね。自分の通ってきた道にあるのは、テーブルやアストロ、エアロシティばかりで、確かに赤い枠のメタルブラックや、MVSの小さな筐体で遊んだこともなくはないんですが、やっぱメインはアストロかエアロシティだった気がします。もっとも、それだけがシュガーラッシュの評価に直結してるわけじゃないとは思いますが。っていうかヴァネロペのキャラに萌えなかったのが一番大きいかも知れませんが(^^。

ハイスコアガールに関してひとつだけ。

 大野は以前からハルオのことが好きだった設定はどう?

でなければアーケードでゲームを始める理由が薄いと思うんだよね。接点もそうはなかったと思うし。ただ、それを否定するのも簡単なんだよね。「じゃあなんでそれまでハルオに見つからなかったのか」って話。好きな男の子を意識して始めたのなら、当然小春みたいに姿を探すはずだし、彼女の性格上学校のみんなにバレないように凄く気を遣ってる用にも見えないし、、、。まぁ「ゲームの上手い女の子をメインに据えた話はどうだろう」というところから立ち上がってるかと思えば、そういうディティールは後付けでどうにでもなるモノなのかも知れないですけどね。

PS.文字数制限はたぶん大丈夫だと思います。一度エディタで保存してからアップした方が無難ではありますが、過去かなり長いコメントを戴いたこともありますので。つか昨日も4巻なかったんだよな。

投稿: クリス | 2013年9月 9日 (月) 01時05分

どもですじあんとーさん、ここにも視聴者&読者の方が(^^。

主役が知らないゲームというのが、今思うと大きかったかなぁと思います。
※まぁ作中のオリジナルタイトルなのでしょうけど。
あれが、ブラッキーやガノンや、まさに劇中で出ていたエッグマン、ベガ、クッパみたいな連中だったら、きっとかなり熱量が上がったのでは、みたいな。難しいのかも知れませんけど。

まぁ単純に「萌えのツボ」に起因するのかも知れませんけどね。ヴァネロペの。

ハイスコアガールは完全にラブコメとして読んでますね。一番気に入ってるシーンは宮野っちが小春に「そんなハルオのどこに惚れたんだ?」っていうシーンですからね。正直田舎に住んでた自分にはあの対戦環境
※ケンカしたり、ハメ厳禁な空気とか。
が異質に見えてしまって、完全に懐かしさに染まりきれない部分もあります。あと自分はシューティング→格ゲーだったので、二人が「シューティングは苦手」という設定にも距離を感じてしまったり。

おっしゃるとおり本当に「特定の年齢」にジャストミートする内容だと思いますね。僕はたぶんそこからほんのちょっとズレてる感じなんですよ。面白いですけど。

投稿: クリス | 2013年9月 9日 (月) 01時17分

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