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2013年10月31日 (木)

サブウェイ123激突

映画の感想は言いたいことを書いたらそれで終わる。物語が2時間で終わるのと同じく、結末の先はない。

サブウェイ123激突(以下サブウェイ)は、デンゼル・ワシントン×ジョン・トラボルタのサスペンスアクション。監督は(見るまで知らなかったのだけど)またもトニー・スコット。アンストッパブル同様、列車を題材にしつつ、デンゼルとトラボルタのキャラで見せる展開。

細かいあらすじはなかなか書きづらいが、要は金目当ての犯人トラボルタが、地下鉄を使って大金をせしめようとする話。交渉にはたまたまそのときに列車の案内をやっていたデンゼルが付くが、実はこのデンゼル、

 アメリカ海兵隊出身のスーパーエリート

、、、なんてことはない。まぁただの平社員でもないが、ともかく一般人。

トラボルタのヒールは、ソードフィッシュとフェイスオフで完全に板に付いた。よくしゃべるキャラクターは声優の力量が物を言うが、単純に「悪い奴」じゃない、少々カトリックが混じった価値観と行動がちょっと新鮮。

正直録画してなかった人が見るにはハードルが高い作品という気はする。少なくとも僕はこの作品が公開された当時、全く気にもとめなかったし、この「サブウェイ123」というタイトル自体正直微妙さを禁じ得なかった。勝手なことを言うが、

 「123」という数字は、ここで使うのはよろしくないのではないか。

あまりにも整然としていて、むしろ不自然。「1、2の、3!」というかけ声もイメージできるし、時間や日付もイメージ出来る。字面は見苦しくなっても「サブウェイ№123」とか単純に「サブウェイ」の方が、少なくとも個人的にはフックした気がする。「激突」の文字もぶっちゃけダサい。

だが、内容に関しては、

 いたって普通の佳作アクションだった。

評価は★★から★★☆。決して高くはないが、見て損したという感じでもないし、直前に見ようと思って、

 途中で再生を止め、デリートした「SWAT」より全然マシ。

あっちはサミュエルJフォックスに、トータルリコールのコリン・ファレル、他の俳優も結構見知ったメンツが多かったにもかかわらず、

 開始20分ほどでどうしようもないつまらなさが爆発。

いやいや、やっぱりダメな映画ってあるもんだな、と思った。

・・・

デンゼルの列車運転士という配役は、アンストッパブルを見ていた分居心地がすこぶる良かったし、途中挟まれた無駄な車の事故シーン意外、違和感を感じる場面も少なかった。何人かは死ぬが、割と無駄に死んでる感じは薄いし、
※悪役の方が意外とモラリストという意味で。
強いて言えば、

 仕掛け不足がマイナス点か。

舞台がほとんど変わらず、主役二人のトークがメインで進む「交渉劇」的な展開が多い分、どうしても派手さに欠ける。だからこそ「無駄な事故シーン」を織り込んでしまったのだろうけど、これだったら二人にもっとヒリヒリする掛け合いを作れなかったのかなぁと思った。

 ドキドキが少ない。

乗客のカップルに関しても、最後まで伏線を拾う感じもなく流れてしまったし、最後悪者グループが二手に別れる理由もわからない。ネタバレで言えば列車が急に止まった理由もわからないし、

 いろんなところで適当さが目に付く。

まさに、

 二人の俳優におんぶにだっこな話。

それでもそこそこ楽しめたのは、やはりこの二人の魅力が相応に高かったということなんだろうな、と今更思う感じ。

これを見るならアンストッパブルの方がオススメではあるけど、トニー監督の作品が嫌いじゃないのなら、見て損したということもないかなって感じかな。

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コメント

トラボルタ演じるキャラは、結局何がしたかったんだろう?って思いましたね。映画館でもテレビ放送でも観たんですが、あそこまで計画を実行しておきながら、追い詰められたらあっさり諦めるような態度をとったのが腑に落ちなかったです。

デンゼルが賄賂を受け取ったことを告白するシーンは、追い詰めようとするキャラが逆に追い詰められているって要素が意外で好きだったりします。その後の展開を考えると、全然報われないんでしょうねw

投稿: nyaru | 2013年10月31日 (木) 18時59分

どもです。クリスです。nyaruさんまいどです。レス遅れてごめんなさい。

感想は見終わってまもなく書いているのですが、nyaruさんのコメントを読んでから再度作品を振り返ってみると、なるほど確かにいびつな点がいっぱいあったかも、と思ってしまいました(^^;

ただ、つい2、3日前に、ソードフィッシュも見たのですが、それと比べると、やっぱり123のトラボルタの方が、
※声優の影響も大きいとは思いますが
キャラが立ってたと思いましたね。何というか、

 金目当てなんだけど、それが一番じゃないというか。

やっぱり「彼は死ぬことを恐れてないようなんです」ってのがこのトラボルタを顕す一番なポイントだったのかな、と。つか、辞世の句がかっこよかったので、いろいろ許せちゃったってのが本音ですけどね。なんでひとりであんなとこ歩いてたのよ?とか。どこ行くつもりだったのさ?とか(^^;。

投稿: クリス | 2013年11月 8日 (金) 23時49分

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