マンオブスティール
うーん<いい意味の方のうなり声、書きたいことがたくさんある。
でも見てるとどんどん忘れていく。脳の信号をテキスト出力してくれたらいいのに。そしたらあとから気軽に読み返せるのに<信号を出力する時点で気軽さはないのだが。
評価は★★★☆。面白かったかと問われれば「まぁ面白かった」と答える。強いて言えばラストに関してはアイアンマン3よりもよかったし、中だるみするシーンもあんまりなかったとは思う。ただ、
やっぱかっこよくないんだよぉ!このスーパーマンは!
好みの問題と言ってしまえばそれまでなのかも知れないけど、
マット・ディロンとジェームズ・フランコを足して2で割った顔に、強烈マッチョな上半身と、やや低めの身長で仕上げました。
って感じのキャラは、どうにも「リーブスーパーマン最高!」な自分には違和感が強く残る。ひげ面で登場した序盤の印象も強く、
※ちなみにこの時の方が実はかなりかっこいい。
胸毛も濃そうだなって感じのスーパーマン、どう?
ブランドン・ラウスの「リターンズスーパーマン」も、見た目だけなら僕的に全然許せるスーパーマンで、むしろ彼がリーブをリスペクトしつつ続編として仕上げられたのに対し、本作の彼は、
もはや「水田わさびのドラえもん」の様相。
キャストも総入れ替えで、もっと言うとイメージすら踏襲してない。旧作(リーブを指す。もっと前のじゃないので念のため)でマーロン・ブランドが演じた父ジョー・エルは、本作では、
ラッセル・クロウ・・・随分マッチョにしてワイルド&ヒートな方になっちゃって、、、。
もう科学者って感じが全然なしっ!このまま中世の時代に飛び込んでも違和感なしっ!って感じで、
もう好き勝手やるつもりだなっ!
ってことを、開始早々に猛烈アピール。対するゾッド将軍も負けて無くて、
※旧作ではテレンス・スタンプ。最近ので置き換えるなら、サブウェイ123のトラボルタを細く小さくした感じ<全然伝わりにくい。それが本作では、、、
水道橋博士をごつくした感じの人に・・・
画面を見ながら何度も「水道橋博士・・・なんでそんなところで?」って話しかけてしまったほど。あまりにもイメージと異なるのは彼だけじゃなく、
地球での父親も、なんとケビン・コスナーに!
なんでこんなに無駄に贅沢な俳優使ってんの?っていうか今はラッセル・クロウもケビン・コスナーも落ち目だったりするの?っていうか熱烈なスーパーマンファンだから出演させてもらったとか?
全く弱さを感じさせない、まぁある意味本作のスーパーマンの父にふさわしい「頼れる父親」。
ネタバレになるから控えるけど、ケビン父は本作で一二を争うかっこええシーンがありまして、なかなかにウットリ。
他にも編集長役にちゃっかりローレンス・フィッシュバーンが出てきたり、キャスト的な布陣はかなり違和感、隔世感を感じさせまくった。
が、違和感はそれに留まらない。
本作は前作と違い、旧作の続編という位置づけではなく、旧作とは違った、パラレルワールド的アプローチ。強いて言うなら、バットマンに対するダークナイトという感じで、
どちらもDCコミックだから、なるほどそういうリトライか
とうなずけなくもない感じ。
※前作があまりに不評だったらしいので、
→僕は好きだったけど
本作でガラリと、ホントにガラリとモデルチェンジしたって感じ。
メカ設定とか、クリプトン星のデザインとかも旧作とは全く違っていて、これも例えるなら、
旧作がファンタジーだったのが本作でSFになった<わかりづらい
じゃあ、、、
旧作がクリスタルだったのが本作でトランスフォーマーになった感じ。
見た人なら納得してくれる例えだと思うのだけど、ホント本作は、
トランスフォーマー臭、マトリックス臭が凄く強い。
イイか悪いかで語りづらい部分でもあるのだけど、まずここで一度問いたい、
スーパーマンは他のアメコミヒーローと比べてどこが特徴的なのか。
スーパーマンはやっぱりその「強さ」がスーパーである点、規格外である点が他のヒーローとは一線どころか億線くらい画する。億も線書いたらもうその紙はまっ黒くろすけだと思うが、
白と黒の違いほど、スーパーマンは他のヒーローよりも強い。
その強さを顕すために、過去にはいくつものアプローチがされてきたわけだけど、とどのつまり、木の枝に登って降りられなくなった猫を、スッと飛んで降ろして上げるような、銃弾を「生の眼」で受けるような、「普通の人間ではあり得ない」アピールが、
本作では全くと言っていいほど見られない。
代わりにこれでもかと出まくるのが、
マトリックスレボリューションズの最終スミス戦に近い、スーパーvsスーパーの構図。
実際旧作の2でも登場した「同じ立場の宇宙人」が相手なわけで、「そうなる」であろうことは早々に予想が付いたが、
まぁそれがてんこ盛り。
てんこ盛り過ぎて、
トランスフォーマーみたいな現象が・・・
要するに、
CGとかメカとか破壊とかにありがたみが無くなってしまった。
言ってしまえば見せ方がヘタってことになってしまうのだけど、まぁ何とも、
贅沢ではあっても、流石に霜降りと大トロばっかでは、、、
熱いお茶とかガリとかも欲しいわけである。
※個人的には学生時代の悪友とかもっと出番が欲しかったし、旧作でいうチャーリー(ロイスの同僚)のような、ちょうどいい塩梅の引き立て役に不足してた感じ。
ただ、これこそスクリーンの大きな映画館で見てこそ映える映像だったのかな、とも思うんだよね。アイアンマン3の時は「テレビでもよかった」って思ったけど、マンオブスティールに関しては、たぶん映画館の方が評価が高くなったと思う。そのくらい、
「思う存分」という言葉が似合う仕上がり。
別段特に嫌なヤツは出てこなかったし、欠点らしい欠点もなかったとは思うのだけど、正直やっぱラッセル・クロウにケビン・コスナーなわけで、
オマエら出しゃばり過ぎだろ
って感じは残ったし、水道橋博士に胸毛スーパーマンのルックスも、
僕的には残念だったと言わざるを得ない・・・
ロイスはむしろやや薄口で、もう少しキャラが強くないとスーパーマンとは釣り合いが取れないんじゃないの?って感じが残ったのも、正直マイナス要因。嫌いな顔じゃないけど、あの顔でスーパーマンとキスシーンされても、、、イマイチ乗り切れない。スーパーモデルがいいってわけじゃないけど。
※その点では前作のロイスが僕はベストバランスだったと思うんだよな。
今調べたらやっぱ身長が低い。ブランドン・ラウスが191cm。ヘンリー・カヴィル(本作のスーパーマン)が185cm。ちなみに僕らのクリストファー・リーブは193cmで、3人の中でも一番背が高い。ヒュー・ジャックマンが188cmだから、
本作のスーパーマンは、ウルヴァリンよりも背が低い
どう?この違和感。マジパネェことない?まぁだからこそ、
タイトルがスーパーマンじゃないのかも知れないんだけども。
ちなみに本作ではほとんど新聞記者のクラーク・ケントは出てこないのだけど、それと同じくらい、
前髪チョロリのスーパーマンも印象に残らない。
※アゴはケツアゴだけど。
もともとイギリス人だってのもあるかも知れないけど、まぁ、
全てにおいて、「らしくない」スーパーマンだったって感じかな。
アイアンマン3を10としたら8くらいは楽しめたとは思いますし、オチも嫌いじゃなかったです<さっき書いたけどまた書く。つか、
個人的には前作で出てきた「お子さん」の未来が気になって仕方なかったけどね。
映画の感想としてはかなり長い方だったと思うけど、正直まだ書き損ねてることがいっぱいある気がする。それほどまでに「言いたいことが多い」映画だったな。あ!もう一個思い出した!
飼い犬が、「うっしー」みたいだった!
まぁ「うっしー」自体覚えてる人が少ないかも、だけど。
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