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2014年1月29日 (水)

未来から過去へ

僕の好きなネタの一つ。「今のモノを昔へ持って行くとしたら」。以前書いたものでは、PSPをプレイステーション発売前夜辺りのSONYに持って行く。3DSをGBA全盛期に持って行く。アンドロイドを携帯電話発売当初に持って行く<これは前書いたわけじゃないけど。

オーパーツとすら呼べる「超越した技術」の粋であるところの最新ガジェットを、その数世代前の世界に持ち込むというのは、軽くリアクションを想像しただけでもちょっぴり愉快だったりするのだけど、今日見たこのガンプラ↓

・ユニコーンガンダム3号機フェネクス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00HCV6T6E/xdddx-22/ref=nosim/

サムネイルで見るだけでもそのディティールの凄さが伝わってくる。定価12800円。スケールは1/100。

これを、たとえばガンプラブーム真っ盛り、時はGアーマーの発売辺りがいいかな、場所は僕が足繁く通っていた近所のおもちゃ屋。そこに持って行ったとすると、

まず最初に受けるであろう第一声が、

 「コレって、ガンプラ?パチモンじゃねぇの?」

というモノかも知れない。正直な話当時はここまでディティールの細かなガンプラはもちろん存在しないし、原画どころかイメージイラストレベルでも、
※デカールで再現されるような型式番号やら注意書きみたいなものはあっても、
ここまでデコボコした「ロボット」は存在してないわけで、

 見た瞬間にかっこよさが伝わるかどうかも怪しいところ。

それはつまり僕が今見る「ヴァルヴレイヴ」のようなもので、

 ディティールが細かすぎて何が何だかわからない

凄いんだろうけど凄さが理解を超えすぎていて、

 むしろかっこいいとは思えないという落とし穴。

たとえばもっとマッシブで、力強いフォルムの方が、当時の自分達に対しては訴求力があったのかな、とも思ったりする。

だが、

当然それ以外の、
※デザインワーク以外の
部分では、その凄さは十二分に流れ込んでくる。

順番が完全に上からではないかも知れないが、

・塗らなくてもこうなる

当時はまだメタリックのガンプラは極めて少数。うろ覚えだけど、非売品のプレゼントでガンダムがあって、次はザブングルのトラッド11、市販されたメッキ第一号はたぶん百式とかだったんじゃないかなぁって程度。

 それもこの細かな塗り分け<正確には塗り分けならぬパーツ分けやシールだったりするのだが。

ランナーの切り後も見えないアンダーゲート加工など当時は全くなかったわけで、仮にメッキプラモが世に出回っていた後であったとしても、

 なんでゲートがないんだよ!?

理解不能知恵熱沸騰の衝撃であろうことは言うまでもない。そしてそして、

 コイツは変身してしまう!

それもGアーマーとかダイオージャ、ダイターンみたいな変身ではなく、「日本人的な奥ゆかしさを感じさせつつ未来を予感させる、、、まぁある意味、

 サナギマンがイナズマンになるかのような変身。

価格の12800円というのも衝撃的。当時の1/100ガンダムは、定価700円。このスケールで高いものでも800円。Zになって1000円以上のものがリリースされ始めるが、正直MGの2000円?2500円でも衝撃だったのに、

 税入れれば19.2倍・・・

MSVの申し子というか、「何か間違っちゃった」1/30の06Rザクでも定価は1万円。ああ店頭で何度もふたを開けては「欲しいな~でもこれはいくらなんでも常軌を逸してるよな~」と思ったもの。2割引が通常だったその店でも、

 8000円って、、、1/60ガンダム5個分ですからっ!超残念っ!

せいぜい清水の舞台からゆっくり柱伝いに降りる勢いで「メカニックザク」を買うのが限界でしたわ。定価は2500円くらいだったかな~。うろ覚え。

 それなのに!

こいつは1/100で12800円!つか、

 百歩譲って「金メッキってそんなに高いのか!」って印象を受けるのではないかと思いつつ、箱を開けてあらびっくり、

 な、な、なんなんだ、、このランナーの枚数は!

当時ガンダム1/100のランナーはたぶん3枚とか4枚とかだったと思うんだよね。
※1/144で2枚。股関節が動かない反面、コアファイターが変形合体出来た分だけ、パーツ数が多かったと思うので。

 細かすぎて何に使うのか理解不能なパーツ群、

 もはや、「コレって、プラモデルなの?」

金属製じゃなきゃ折れちゃうんじゃないの?みたいな細かなパーツが津波のように押し寄せてきて、

 おもむろに店先に「未組立」の状態で陳列していても、

 他県から観光客が訪れるレベル<たぶん間違いない。

そんなお祭り騒ぎの中でも、きっとポツリとつぶやかれるのは、、、

 これって光らないの?

そして、

 動かないの?<動力としてモーターとかを積んでないの?的な

という二言だろうな。何だかんだ言ってZの1/60とか、前述のメカニックザクとかは、ムギ球で目とか光ったりしたから、

 ここまで凄いなら当然光るだろ

って考える気がする。

まぁそれを言うなら、

 PGのガンダムを持って行くというのも一つの手。
※どうやって?とかはこの際当然スルー。

あの異常×3くらい異常なディティールと、メカザクでは「全く動かなかったメカたち」が、可動と連動して動く。それも、

 メチャメチャ可動範囲も広い。

今でこそポピュラーな発光ダイオードだけど、当時はまだまだプラモに使う人は少なくて、っていうかそもそも売ってる店も少なかったし、

 ゲームウォッチ系で流通し始めたボタン電池の単価も、相応に高かった。

1個1000円以上した気がする。

ビームサーベルが光った日にゃ、

 よだれが止まらなくなってる自分がいるかも・・・

そうそう、ジェネレーションギャップで言えば、

 接着剤がなく、ポリキャップがある

というのも結構なインパクトかも。つか、

 接着剤がないのは、「ああ未来はみんな自分で用意するようになるんだなぁ」くらいかも知れないが、

 いざ「それすら必要ない」となったときのリアクション。

たぶん、

 「へ~」

だと思う。だって、

 そんなのこのプラモのインパクトの大きさからしたら、全く持って些細なレベルだもの。

「むしろ未来はあんまりにも可動やディティールが細かくなりすぎて、塗装すると上手く動かせなくなったりするんだよ」

なんて話を、「そうなんだー!!やっぱなーだよなー」とか食い気味に聞いてくれそう。ちょっと楽しい。

「他にはどんな未来のガンプラがあるの!?おじさん!あ、やっぱ未来だと、

 ビグザムとか1/144で発売されてるんでしょ!!」

まぁ、そこだけは静かになっちゃうよな。

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