STARBOUND~その3~
前回思う存分プレイ内容を書いたので、今回はちと距離を取った話。
正直ジャンプが不安定というか、一瞬しかボタンを入れてないのにフワッと高いジャンプになるのが一番気に入らない。小さいジャンプは小さいジャンプとしてあって欲しかった。確かに一段だけの段差を歩いて登ってくれるのはありがたいけど。
キーボードだと、「下に溶岩があるところでジャンプアクション」というのがあまりにもツラ過ぎて、ホントにシンプルに登っていくだけの場面でも、結構な濃度で泣きが入る。特に死んだときに落とすお金が多く、テラリアのように回収出来ないので、
※まぁ下が溶岩の場合はテラリアでも回収は出来ないのだけど
死の重さが重い上にジャンプのクセがあるのが重なって、その点での印象が悪い。
ピッケルに耐久力を持たせた点は、正直善し悪しあると思う。確かに一旦その素材で必要な物がひと揃い出来ちゃうと、以後その素材が全く不要になってしまうというデメリットがあるのはわかるし、無意味に掘り進めさせないことが結果として時短や緊張感を上げることに繋がるのかも知れないとは思うが、
堅さにムラがありすぎる。
ヘボピッケルでもオブシダンを削ることが出来てしまう反面、異常に時間が掛かる。これだったらむしろ「削れない方がマシ」。より上位のピッケルで容易に削れる設定の方が、トータルのストレスは少なくなったと思う。ただ、
9マス掘れるのは悪くない。
等身が増して、以前の「縦3ブロック」をひとつずつ削るより、「縦4ブロックを2回に分けて削る」方が、トータルの手間は少なくなる。でも、
削ったあとがスゲェ歪になりやすい。
美しく削りにくいんだよね。
かと言ってシフトを押しながら1ブロックずつ削るには、通れるだけ削るのが以前以上に(ブロックの堅さも手伝って)時間も手間も掛かる。
テラリアのバランスがベストだったかどうかはわからないけど、単純に3ブロックの身長のまま、9ブロック同時掘り出来る仕様にしちゃまずかったのかなぁとは、凄く思った。
全体的に鉱石の率が下がっている感じで、同時にバーを作るのに必要な鉱石数も減っている。結果として「見つける喜び」が増していて、装備を作るペースも変わってないので、一見すると悪くない気もするのだけど、
見つかりにくい分、潜る時に決断が必要になってしまっている。
要は面倒になってるんだよね。堅さもあいまって潜ることの魅力が欠けてしまっている。地下には(今のところかも知れないけど)宝箱もほとんどないし、黄金で囲まれた部屋もない、宝箱から出るものもどれも大したことないし、
※金箱じゃないからムリもないかも知れないけど
ハートもないから、モチベも上がりにくい。もっと言うと、
最下層まで降りたのに、溶岩があるだけで空間がないのはがっかりした。
特に強い敵がいるわけでもなく、
※まぁ最初の星だからなんだろうけど
ワープしてくる敵もいない。
※代わりにほぼ全ての敵が「飛ぶ」か「跳ぶ」。
見た目はいろいろなのに、中身が2種類しかない感じが、何とも物足りなさを誘う。
等身が増え、表現力が上がったように見えて、その実デザインは決して良くなってる気はしないし、
※とにかく主人公の鎧関連がダサ過ぎて、、、。雑魚のデザインもイマイチだし、あと音楽もテラリアの方が良かった気がする。
もちろん「まだあくまでβだから」と言われればそれまでなのかも知れないけど、
キャラの等身やデザインはさすがに変わらないだろ
とも思うからね。
あとテラリアとの違いで大きいのは、とにかくメッセージ量が多いこと。これは英語圏の人間にはより説明的でわかりやすくなっているのかも知れないけど、逆を言えば読めない人にはよりつらくなっているということでもある。だって文章なしでわかるように作られてないわけだから。
また、前作のガイドにあたる人間がいなくて、例えばある素材の使い道を教えてくれたりしないし、、、まぁこれは攻略サイトなりで情報交換しながら遊べって事なのかも知れないけど・・・。
でも、テラリアと比べて良くなってる点もある。
第一は「時間は掛かるけどちょっと離れたところも削ったり切ったり出来る、あと設置も広範囲に出来るマニピュレーター」。かゆいところに手が届くというか、特にダンジョン内で階段状の通路を作るときや、まっすぐな道の凹部分を埋めていく時など、キャラを動かさずに遠くまで操作出来るのは、素直にありがたいし、便利。
あと、これは意見が分かれるかも知れないけど、「母船」の存在。スペースは限られているから、何でもかんでも置けるわけじゃないし、別に地上に今まで通り家を建てることも出来るのだけど、とりあえず最初から「地上にいさえすればいつでも安全な場所へ戻ることが出来る」という安心感は大きいし、母船にベッドを置けばそこで体力も安全に回復出来る。
その分地上でセーフスペースを作るモチベーションが大きく下がってしまう弊害?みたいなのもあるにはあるけど、基本素材が集まりにくい本作においては、
※装備を作るのにお金が掛かりすぎるから。
序盤は母船とのやりとりだけで進めて、
他の星を渡り歩くようになってから、あらためて「ホームプラネット」を設定すればいのかな、
という気はする。
開始直後から保管庫が使えるのは、なんだかんだ言って心強い。
保管庫と言えば、持ち物がかなりたくさん持てることも、テラリアよりありがたい点のひとつ。
1枠のマックスが1000の物が増え、かつブロック系は別ページで管理となったので、体感的に3倍くらい(ホントに)物が持てるようになった感じがする。とにかく山ほどのブロックが基本バッグを圧迫しないのがデカい。
あとは、、そうだなぁ、僕はまだ体験してないけど、惑星がい~っぱいあるので、次から次へいろんなシチュエーションの星を巡ることになるというのは、ひとつの世界で完結していたテラリアとはまた違った魅力なんだろうと思う。まぁテラリアの閉じた箱庭は、あれはあれで居心地のいいものではあったと思うけどね。
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本作をプレイしていてしみじみ感じるのは、PS3版テラリアの居心地の良さだな。PC版を買っていてなおPS3版を買うという人は少なかったかも知れないけど、僕的には本当に買って良かったと思う。そもそもが素晴らしいソフトであるし、PS3版のローカライズ(日本語であることのみならず、インターフェイスはマップの大きさ、追加要素など全ての面で)もとても良く出来ていた。でもだからこそ、今PC版をプレイしたいという気にならないし、
スターバウンドも早くPS3判が出ないかな~と思ってしまう。
価格は安くないかも知れないけど、未経験者にはぜひPS3版を遊んで欲しいって思うんだよな。
余談だけど、PC版の頃、友人の子供に勧めて買わせたことがあったんだけど、
今でもまだやってるって友人に聞いて(ついこないだの仕入れの時)、なんだか凄く誇らしい気持ちになったな。
選択肢のない黎明期の話ならともかく、今ならいくらでも他にチョイスできるゲームはあるはずなのに、今でも2年前のゲームを(ずっとじゃないにしても)遊んでる。
それだけテラリアのゲーム性が普遍的で奥深い楽しさを持ってたってことだと思うんだよな。
随分デカイ何かを作ってるみたいだったって言ってたけど、見てみたいな~。
余談ついでだけど、テラリアには「すべり台」がないんだよね。物理エンジンどうのことうのは言わないから、次回作にはぜひ作って欲しいなと思う。「歩かなくても移動する手段」があるというだけで、ちょっと楽しそうなんだもの。ベルトコンベアーみたいなものだと、素材とかのハードルが高くなり過ぎちゃう気がするしね。
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