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2014年2月 1日 (土)

ガーディアンズ 伝説の勇者たち

nori君にオススメされたドリームワークスのCG映画。いくら友人に勧められたとて、感想はごくごくニュートラルに、自分の心に正直に。

 悪くない。が、勧めづらい。

面白くなかったかと言われたら、面白かったと答えられる。

が、

とても面白かったかと言われたら、とても面白くはなかったと答える。

でも、

クライマックスで僕は泣いてしまっていたし、

映像的な満足感も極めて高かったし、

ハッピーエンドも嫌いじゃないし、

結局誰も傷つかなかったのも安心できた。

それでもなぜ勧められないのか、「とても面白いとは言えない」のか。

 そして、

 なぜ日本で劇場公開されなかったのか。

これは、つまり、

 英語圏の映画だったから。

サンタクロースはともかく、イースターバニーやサンドマン、トゥースフェアリーに対する僕ら(複数形で大丈夫だよね?)の知識、印象は極めて希薄で、その思い入れや、愛情、親しみ、距離感は、「地元ィー」とは比べられるレベルじゃない。

 蚊帳の外の人間が見ても、その本来の面白さや魅力が伝わるわけがない。

泣いてしまったけど、それはその雰囲気であって、本当の意味の感動ではなかったと思うし、ハッピーエンドではあったけど、どこか物足りなさの残るエンディングでもあった。序盤から中盤に掛けての展開も、知識と経験、たとえばイースターエッグを塗るとか、枕の下に抜けた歯を入れて、コインに変わってる、みたいな「思い出」があれば、

 物語はもっとずっと、ずーーーーーっと楽しめただろうと思う。

 だから評価は★★☆止まりになってしまう。

悪い映画ではないが、「楽しめる層が限られている映画」になってしまっていたのが凄く残念。でもそれは、「内側にいる子供」たちには、全く別に映ったのだろうと思うし、さっきも書いたけど、

 ゴージャス極まりないCGは、見るだけでちょっと裕福な気持ちになれるレベル。

その点「ヒューゴの不思議な発明」や「タンタンの冒険」とは一線を画すところだと思う。伊達に「お金を掛けすぎた」と言われるだけのことはある。

正直日本に同じようなテイストを、と思ったとき、浮かぶのは、

 シュガーラッシュ。

日本人にも馴染みのあるゲームキャラで仕上げたファンタジーは、本作との共通点も多い。でも、

 たぶんホントに訴求出来るキャラってなると、、、不在。

というのが現実的なものだと思う。ドラえもんだろうとピカチュウだろうと、しんのすけだろうとマリオだろうと、ここまで「明確なキャラ付け」をしてしまうのは、個人のイメージや思い出があるがゆえに難しいだろうって思うんだよな。残念だと思う反面文化の違いだからしょうがないとも思う。

正直勧められる対象は少ない。もはやこのレベルでは、中二の娘にはキツいだろうと思う。でも、

 今でもサンタを本気で信じている子には勧められる。そして、

 子供の頃サンタを本気で信じていた大人にも。

絵に描いたようなファンタジーで、シニカルな部分は皆無だ。悪い奴は出てきても、嫌なヤツは出てこないし、知名度を思えば、まさに

 宝石のような貴重さと希少さを持った作品だったと思う。

まだ小学校に上がってないようなお子さんの居るご家庭には、ぜひオススメしたい。大きなテレビとブルーレイであれば、その「贅沢な時間」は、きっと高い満足度を与えてくれるはずだ。

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