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2014年2月17日 (月)

怪盗グルーの月泥棒

ドリームワークスでもピクサーでもない、ユニバーサルのCG映画。前々から見よう見ようと思っていたけど、今日ようやっとその日が来た。見ようと思った理由は、その評判の高さからで、見なかった理由は、どこかアメリカ映画にありがちなストレス(マイナスの溜め)を嗅ぎ取ったからだ。

結果から言えば、そのどちらもが「思った通り」であり、やっぱりストレスがあり、やっぱりそこそこいい映画であった。

最近はもっぱら吹き替えで洋画を見ることが多くなったのだけど、開幕直後に、

 鶴瓶だよ!?

主人公グルーの吹き替えは、笑福亭鶴瓶がやっていて、

 その違和感たるや、筆舌に尽くしがたい。

正直開始しばらくは、

 やっぱ字幕にしようか、でも面倒だしな・・・

の葛藤を続けたが、結局最後まで吹き替えで見てしまった。2010年の映画なので、既に見ている人も多いとは思うけど、もしまだ見て無くてこのブログを読んで見る気になった、という方がいたら、

 とりあえず字幕のがいいかも。

というのはお伝えしておく。「TIME」のように、ヘタクソな篠田麻里子が声優やってるのがむしろ逆にイイ、ということはない。

主人公グルーは、「我こそは世界一」を自負する大泥棒。しかし、ニュースで自分以外の誰かがエジプトのピラミッドを盗んだことを知り、「だったらオレは月を盗んでやる」とプランを練るが、、、

これだと非常に重要な役周りの「3人の子供」が全く出てこないが、まぁ目的遂行の為に仕方なく必要になった(本来は子供嫌い)、養護施設に預けられた子供達とのやりとりが横糸に差しこまれて、結果結構なハートウォーミングストーリーに仕上げられている。

CGのクオリティは、さして素晴らしいというわけでもなく、当時は3Dでの上映であった分、

 それを感じさせる「3Dデモライク」なシーンが散見されるが、

別段取り立ててフックするとか、「3Dじゃなくて残念」というわけでもない。

話的にも前述の通りマイナスの溜めが結構何カ所もあるので、見始めてほどなく、

 ああ、、やっぱキツいな・・・

と思ったりもしたが、そこかしこに小さな笑いも多く、ガス抜きは上々。ただ、後にスピンオフ作品もリリースされた「ミニオン」と呼ばれるグルーの手下たち
※大量に出てくるロボットとも人造生物とも言えるバナナのオバケ
のボケも多いが、正直こっちはほとんど笑えなかった。

3人娘の長女マーゴは、「どっかで絶対聞いたことある声なんだよな・・・」と終始頭をもたげ続け、「ラプンツェルかなぁ~でもちょっと違う気もするしなぁ・・」と独り言をつぶやきまくっていたが、

 正解はエマ・ワトソン=ハーマイオニーの声だった。

なかなかイイ感じのお姉さんで悪くない。

真ん中の娘は正直キャラが弱かったけど、末娘は「モンスターズインク」の「ブー」のようなつぶらな瞳で、キャスト的にも、

 なるほど芦田愛菜か。

という感じ。悪くない。

ところどころにあるミュージカル仕立てのシーンにテンションは下がったものの、全体的なテンポの良さと、たまに来る「イイ感じのシーン」でモチベは維持され、

 クリス評価は★★★
※ちょいおまけ。

というところか。

とにかく血のつながりのない子供と、義理のお父さんという、アメリカ映画ではあんましない組み合わせの家族愛がキモなので、単純に「誰が見て感動する」とは言えないかも知れないけど、どちらかと言えばドリームワークスよりもピクサー寄りの仕上げで、「ああいう映画」が好きな人なら、たぶん見て損したってことはないと思う。でも、同じ「孤児」が出てくる映画だったら、「ルイスと未来泥棒」の方が、クライマックスの締め方がよかったし、個人的には面白かった記憶があるかな。
※当時の評価は覚えてないけど。

70億円で作って450億も稼ぎ出したってのは、かなりスゲェなぁと思うけど、ミニオンたちにさほどフックしなかった自分としては、スピンオフは普通にスルーかなって感じかな。つか監督とか他の作品撮ってないみたいだし、ユニバーサル自体がCG映画から手を引いちゃったのかも知れないな。

あ、一個気に入らないところがあった。劇中内で表示されるメモや看板が英語のままだったのがちょっと残念。3年前くらいだったら、この辺りを日本語化することも出来てただろうにって思ったな。特に国籍を意識した作品ってこともないし。

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