今更プロジェクトX
こないだDVD借りに行った時、ふと、
「あ、プロジェクトXねぇかな?」
何年か前に一度ハマって見ていたのだけど、久しぶりに見たくなったのだ。
果たしてDVDはリリースされていたが、その店には在庫はなく、その時は、「無理かぁ~」と諦めた。が、
ネットにあるんじゃないの?
「プロジェクトX Youtube」で検索してみる。
すると、2010年のニュースではあるものの、NHKが、Youtubeと公式に認め、200番組(プロジェクトXだけじゃないけど)を放送するという記事が見つかった。
心強く感じながら、いくつかの作品が見つかった。その中で見たのが、
●海底3000mの大探索 HIIロケットエンジンを探し出せ
http://v.youku.com/v_show/id_XMjc3NjUwNDI4.html
ぶっちゃけYoutubeじゃないし、画質も芳しくないけど、
ええ話やったーーー!
もう全然知らない話。国産初の宇宙ロケット「HII」。これを打ち上げるためのエピソードがあったはずだ、と探していたのだけど、結局フルのものは見つからず、代わりに見つかったのがこれ。
実験中墜落という憂き目にあい、300億円掛けた日本の宇宙事業が国中からバッシングを受け、もし墜落したエンジンが見つからなければ、もう日本が宇宙に出る日は訪れないんじゃないか、という状況。小笠原沖に墜落したわずか3mのメインエンジンを見つけ、原因を究明しなければならない。
海底探索のプロと、速度、角度、風向き、海流の温度、天候など考えられる全てのデータを元に墜落地点を限定した、宇宙開発側。
スタジオでのたとえが非常にわかりやすく、最初に特定された「40キロ×10キロ」の中の「3mのエンジン」は、収録スタジオの中で、わずか1mmにも満たないビーズ1粒を探すようなものだという。
そりゃ見つかんねぇだろ常考
もちろん今の技術ならもっとデータも豊富になるだろうし、精度も上がるだろう。でも、
そのデータを送る人工衛星があるのは、ここでエンジンが見つかったから。
タマゴとニワトリどころか、のび太とセワシの関係なのだ。のび太が未婚で死んじゃったら、セワシはドラえもんをのび太の元に送りようがない。
ソナーが送るデータのわずかなひずみを見つけ、そこにカメラを回す。文字にすればわずか1行にも満たないことだけど、3000mの海底は火山もあるし、そもそも真っ暗。最初の航海で、
ビニール袋を見つけた時は、ホントかよって思った。
あと、チームリーダーであり海洋探索のエキスパートであるオヤジに、
「み、見つかった!」
と報告して、
「ちげーよ!」
と何度も言われ、「おおかみ少年」呼ばわりされた人の話。
それもまた良し。
オチまで書いちゃうのもアレだけど、この人がいなかったら見つかってなかったってのも愉快にしてドラマチック。
そして最後の「ヘッドライトテールライト」
http://www.youtube.com/watch?v=VhF6XZiCFo8
※別にこの動画が素晴らしいってわけじゃないですけどね。曲はホント素晴らしいと思います。つか、
地上の星よりずっとこっちのが名曲だと思ってる人、少なくないと思う。
ついでに少々↓。
●プロジェクトX
http://www.soku.com/search_video/q_%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88X
YOUKUで「プロジェクトX」を検索したページ。どれも魅力的に見える。時間があったら全部みたいところだけど、個人的にぜひ見たかった「日野自動車」のパリダカのは見あたらず、ちょっぴり残念。死ぬまでに見る機会はあるんだろうか。あとこれも美味しいところだけ見た↓。
●ラストファイト 名車よ永遠なれ
http://www.youtube.com/watch?v=b0AkVgum9sY
日産に吸収合併することになったプリンス自動車の技術者たちの物語。スタジオに運ばれた「R380」の美しいことと言ったらない。
技術者たちの顔つきのかっこよさ、りりしさ。プロジェクトXってぶっちゃけ「続き過ぎちゃった」んだと思う。こんな凄い人たちは無限に沸いてくるわけじゃないわけで、そりゃ上からはいくらでも作れって言われるだろうけど、それって無理があるんだよな。
終わってしまったのは残念だけど、まぁ宿命だったのかな、と。
でも特に序盤の回のクオリティは異質だし、今見ても十分過ぎるほど楽しめる。良質な映画のようなドラマチックな展開と、淡々としつつも熱い物語は、たぶん永遠に色あせることはないだろうなって思った。
あくまで「序盤の回の話」なのかも知れないけど。
今更だけどプロジェクトX、★★★★あるな~と思った。
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