スタートレック
イントゥダークネスの前編にあたる作品。キャストも引き継ぎで、本来ならばこちらから見るべきだったが、まぁ当時はまだ「スタートレックゥ?」的な視点しか持ち得ておらず、結果として前後を入れ替えての視聴となったわけだが、
いやはやもったいないことをしてしまった。
本来のスタートレックがどういった作品であったのか、僕にはわからない。だが、
本作は紛れもない傑作!いや、もはや名作の域に踏み込むもやぶさかでないほどだった。
イントゥーダークネスも面白かったが、本作のソレは、次作を凌駕する。やはりエピソードは成り立ちが重要。
※結末もだけど。
キャラ同士の関係性や、個性、生い立ち、バックボーンが何なのかわかっていてこそ、その面白さの中枢に近づくことが出来る。イントゥ・・でも、それはある程度描かれてはいたが、新しいスタッフ、新しいキャスト、ファンの思いが詰まった作品を、何年も時を経て具現化するプレッシャー、
やはり一作目は違っていた。
娯楽性、ドラマ性、映像的な演出もさることながら、カーク(クリス・パイン)とスポック(ザカリー・クイント)の純粋にして単純な魅力が素晴らしい。
「か、かっこええ・・!!」
あまりにクールなスポックが時折見せる熱情、逆にいつもラフに構えているくせに、いざとなったら落ち着いて頼りになるカーク。水と油、光と影、炎と氷に見える二人が十二分に魅力的であったからこそ、
それ以外のパーツが際立つ。
イントゥ・・の時にも同じようなことを書いてしまったかも知れないが、本作もまた、素晴らしいエンターテイメントとして成立していた。クリス評価は★★★★☆。久々の9点だ。
※2013年8月のスタンドバイミー以来。
しかし驚かされるのは、監督JJエイブラムスと僕との相性だ。2010年の「恋とニュースのつくり方(制作)」は見ていないが、本作スタートレック、2011年スーパーエイト、2011年ミッションインポッシブルゴーストプロトコル、2013年スタートレックイントゥダークネスと、4作連続で私的大ヒットとは、
確率的に考えられないレベル。
ましてや彼が2015年の新スターウォーズの監督だってんだから、、、
まぁこのくだりはたぶん以前にも書いたとは思うけど、
しみじみ嬉しく、楽しみ。というか、
スタートレックの次回作は、(もし同じ監督であるなら)ぜひ映画館で見なければ!
と思わせるほど楽しませて貰った。
SFというジャンルゆえに、なかなか女性には勧めにくいのが残念ではあるものの、出てくる男たちはみなかっこよく、メリハリの利いた展開は飽きっぽい女の子にも十分訴求しうるはず、、、っていうか娘は見ないんだろうな~勧めても、、、というただの愚痴である。
十分面白かったが、一点「惜しい」ところを挙げるとするなら、、、一点イントゥダークネスに劣る点を挙げるとするなら、
ヒールが弱い点
だろうか。演ずるはハルクで主人公を演じたエリック・バナ。いくつかのメジャー作品にも出ているようだが、
どうにも私怨が全面に出過ぎちゃって、小物感がしまくり。
まぁ本作は「ヒールありき」ではなく、USSエンタープライズ号のクルーたちが主役であり、彼らを世間に広くアピールするために作られた作品だっただろうから、
それ以外のキャストが弱くても、それはそれで問題ない
のかも知れないけどさ。
ウィキペに目を通すと、一時マット・デイモンにオファーが入ったものの、彼がそれを断ったらしいことが書かれていた。デイモンがどうにも好きになれない自分としては、かなりラッキーというか、ありがたいキャスティングになった感じ。
声優も全体的に全く問題なくよかったが、旧シリーズでのスポックを演じたレナード・ニモイに声を当てた菅生隆之さんのシブさは際立ってたな。僕の記憶ではアバターの大佐役だったと思ったけど、、、やっぱそうだ。
この人の声超好き。
あとウィキペに「劇中にR2D2が登場している」との記述もあり、ちょっと見返したい気持ちにもなったり。そういうお遊びは凄くいいなって思う。
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素材がSFである点は、一般性という視点において必ずしもプラスにはなり得ないものの、それ以外の、映像、キャスト、セリフ、テンポ等々、様々な面で十二分に楽しませてくれたのは間違いないトコロ。もしまだ2作とも見てないという人がいたら、
ぜひ順番通りに見ることをオススメしたいと思いますです(^^。
にしてもスポックがかっこええ。
・・・今前作の自分の感想を読み返してみたのだけど、
※スッカリ忘れていたので
前回感じた「ぶつ切り感」は今作には感じなかったな。
もし順番に見ていたら、イントゥの評価ももっと上がったのかも知れないな。
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