オッド・トーマス
娘が本屋に行きたいというので連れて行く。ついでに自分はツタヤへ。新作エリアにはこれと言ってフックするタイトルもない。ハーロックも貸し出し中で、何かこれと言って目的もなく店内をふらついていたら、
96時間リベンジが4本全て貸し出し中。
そっか。貸し出し中か。でもまだ準新作だから借りるほどでもなかったな。
・・・4本全部が貸し出し中?
一瞬の違和感が僕を貫き、ハッとして周囲を見回す。通路のポスター、柱の張り紙、、、僕が求めるものは見あたらないかに思えた刹那、
カウンターに「ゴールデンウィーク 96円」の文字が。
目が悪いので歩みを進め近づいていく。
「準新作 旧作 96円」
やはりそうか!自分が軽くホームズに憑依された気になってたのもつかの間の話。つか、
階段にもポスター貼っとけよ。
毎回「そうであって欲しい」と願って店を訪ねる身としては、正直スゲェそう思ったが、まぁぶっちゃけ店側からしたら準新作100円(消費税5%時)は、あまり頻繁にはやりたくないサービスということなのだろう。
だがしかしそうとなったら話は別だ。かみさんと一緒だとスゲェせかされるが、一緒にいるのが娘なら、ましてやまだ娘は1Fでマンガを物色してるところだ。時間は十分にある。
と、言っても一番借りたい96時間リベンジは貸し出し中だったわけだが。
ともあれ、
・貸出率
・総本数
・ジャンル
・俳優や監督
などを元に、適当にチョイスして借りてきた。オッド・トーマスはそんな中の1本だ。
主人公オッドは死んでしまった人が見える特殊な能力の持ち主。その点はついこないだ紹介した小栗旬のBORDERと全く同じだが、彼と違って死人の声は聞こえない。
またそれとは別に、「殺人のニオイを嗅ぎつけて現れる亡霊」を見ることも出来る。亡霊そのものは直接殺したりはしないが、死こそが彼らの求めるものであり、その亡霊が大量に発生していれば、すなわちそこで(もしくはその人の周辺で)大量殺人が起こることを意味する。
オッドの力を信頼する警察署の署長に、スパイダーマンの元祖グリーンゴブリンことウィレム・デフォー。主人公オッドは、未だ印象さめやらぬスタートレックのチェコフ役だったアントン・イェルチンが扮していて、この二人だけでも安定感は高いが、何より魅力的だったのは主人公の恋人ストーミィ役アディソン・ティムリンちゃん。
※つかパッケージには「恋人ナシ」って書いてあったような気がしたけど、、?
ちょっぴり情けないオーラの出てるオッドに、最初からメロメロで、おっぱいとかは出ないけど、スタイルの良さが分かるサービスカットいっぱい。何よりも表情がかわいくて、
こんな子に好かれたらそりゃいろいろがんばるよな。
って感じ。ちなみに彼女以外にももう一人オッドのことを気に入っちゃうグラマーもいたりする辺り、
上手くニーズを理解してるな
という感じ。
パッケージではまるで彼が地球を救うかのごとく大風呂敷が広げられているが、実際は全然そんなことはなく、むしろ小さな町の小さな殺人事件から、小さな町の大きな殺人事件へ、という程度。そもそも僕にはチェコフにしか見えないオッドなわけで、そりゃもう情けなさと「ピュアさ」を感じさせまくるのだけど、一方でイマイチやり過ぎなんじゃないの?という感じのご都合主義的展開もあり、まぁある意味それがハムナプトラの監督でもあるスティーブン・ソマーズ節だったのかな、とも思ったり。
いきなり大きな音が鳴るコケオドシ演出も少なくないし、派手な亡霊のSFXの割にはアクションシーンと呼べるものも極めて少ないが、とにかくヒロインが魅力的なのと、話自体が「良くできた2時間ドラマ」ライクに楽しめるので、
100円前後で借りるなら、十分元は取れる作品
という感じだったな。クリス評価は★★★。まぁ4本1000円で借りてきても、ティムリンちゃんがかわいいから許せただろうし、終わらせ方も良かった。つか、この言い回しだとまるで大して面白くないように思われるかも知れないけど、
たぶん見た人の多くは、見たことを後悔しないくらいは面白かったと思う。
ただし!※これ重要ね。
途中、少々ゴキブリが出ます。
※ほか少々のグロも。
覚悟がないと嫌いな人はこれだけで評価が下がってしまうかも知れません。つかティムリンちゃんホントよかったな~。ラブコメでも及第点だよ。
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