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2014年5月 2日 (金)

クロニクル

年代記とか歴史とかの意味がある言葉だけど、今回は借りてきた映画のタイトル「CHRONICLE」。正直今回借りた5本の中で、

 どんな映画だったのか全く思い出せなかった1本。

まぁ忘れっぽくなってるってのもあるけど、5本のうち4本は洋画でかつ監督も主演も知らない作品。ツタヤの紹介文やパッケージを見て借りたので、中身を覚えてないのも致し方ないという感じ。

 普通は忘れないだろうけど。どんな映画を借りたかなんて。

だけど、今回はそれが結果としてプラスに働いたと思う。というか、

 見ていて「自分が本当に借りてくるような映画なのか!?」という疑念が、前半スゲェ強く沸きまくった。

それほど「僕が嫌いなタイプ」の展開、つまり「マイナスの溜め」が炸裂しまくってた。

「マイナスの溜め」とはつまり主人公がいじめられっ子だったり、飲んだくれの親父にぶん殴られたり、人と話すのが辛くて辛くて、という部分。

これが例えばアメコミのスーパーヒーロー物であるなら、ここから転じて善行を重ね、みんなからちやほやされたりもし、最後は割とハッピーエンドに収まったりもするのだけど、

 今作はそういう映画じゃ全然なかった。

というか、無理難題を言うけど、もしこの作品を借りてこようと思うなら、極力情報をカットした方がいいかも知れない。トレーラーは見ない方がいいし、パッケージ裏もツタヤの説明文も読まない方がいい。

 とりあえずクリスの評価は★★★☆と結構高い。

結構どころか前半のマイナス部分を考えたら、後半で猛烈に追い上げてきたとすら言える。

ああ本当はいろいろ書きたいことがある。でも僕は今回本当に久々に、前知識がない状態から映画を楽しむことが出来た。こんな機会はたまたまテレビを付けてやっていた映画、それも誰が出ているとか誰が監督なのかも知らず、かつ、

 前半がつまらなくても投げ出さずに見続けなければ得られない体験だ。

でもそれが結果真っ白なキャンバスに描くように、ドキドキとモヤモヤを大きく増幅してくれた。序盤のマイナスの溜めのあと、主人公を取り巻く環境は激変するが、それすらも逆に怖くて仕方なくなった。彼はスーパーマンでもスパイダーマンでもないのだ。パートIIやIIIが作られる前提もなければ、来週発売のマーヴルコミックスに載ることもない。

 いつどんな終わり方をしてもおかしくない物語というのが、こうも緊張感をはらむとは思わなかった。

これが例えばサバイバルホラーであるなら、最後の最後に残された主人公にすら魔手が伸びて、という終わりもあり得る。全く望みの一つもない絶望をラストに据える物語だって存在する。

 でもこれはそういう映画には思えなかった。

ビデオカメラを持った主観視点の映像はブレも大きく、見ていてちょっと辛くなったりする。「クローバーフィールド」を思い出す人も少なくないと思う。SFという点では同じだし、見ている最中の緊迫感も近いものがあった気がする。

 でも僕はこっちのが好きかも。

以下ネタバレではないけど、ここまで読んで全然興味が沸かず、借りる気にならなかった人へ、あと自分が自分への感想として残しておきたいと思ったので書いておく、「トレーラーレベル」の感想&評価。以下一応反転する。

高校生主人公とその友人二人は、ある日洞窟の奥で未知の光を浴び、超能力が使えるようになる。ここで言う超能力はテレキネシス=念動力で、まぁ直接触れなくてもいろんなものが動かせるようになる力だ。

ぶっちゃけその光の主が一体何なのかは、最後まで明かされない。というか翌日その洞窟を訪れた時には、既に完全に埋められてしまっていた。
※誰が埋めたのかもわからないし、特に掘り下げられたりはしない。光の主が自ら埋めたのか、警察や軍が埋めたのかもわからない。

主人公はとにかくダメなヤツで、見ていてスゲェイライラさせられるが、その親父もまた最低な飲んだくれなので、これはもう環境と運が悪かったとしか言えないのだが、

 そんな状況で、テレキネシスが毎日使えば使うほど強くそして自由に使えるようになっていったら、、、

高校生でそんな力を手に入れたら、そりゃもう毎日が激変する。以前僕がブログで書いた
●もしも超能力があったら~その1~
http://cris-deepsquare.cocolog-nifty.com/top/2013/05/post-c99c.html

にもそれっぽい話がいくつか書いてあるけど、やっぱリアルに超能力が使えるようになるというのは、

 素直にワクワクする。

ただこの映画の場合は、明らかにそれが「破滅への序曲」を臭わせまくって展開していくので、

 どう考えてもラストがハッピーに終わるとは思えなかったりはする。

というか案の定そっち方面に物語は進んでいき、ある意味予想通り、でも、

 予想以上の映像で見せてくれる。

重要なのはこの「映像で見せてくれる」というところ。結局妄想は僕の想像力と空想力と妄想力以上の物は生み出されない。だから「なるべく本物っぽくイメージしよう」としても、写真や動画レベルにはなかなかなり得ない。

 でもこの映画はそれを結実させている。そしてそこがかなり良い。

まるでYoutubeにアップされたビデオクリップのように主人公たちは能力を使い、ビデオに収めていく。笑顔で盛り上がる3人とは裏腹に、テレビの前の僕は、

 もう破滅しか見えないじゃん・・・

という気持ちに沈んでいくが、それもこれも全て含めて、

 思った以上に良かった、そう言えると思う。

まぁだからこそ7点なのだけどな。

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