妖怪ウォッチ2~その2~
いい加減テラリアもきりがついたので、ようやっと重い腰を上げて再開。前回どこまで進んでたのかもおぼろげだったが、とりあえず「行き先マーカー」があるので迷わず進めていくことが出来た。この辺りは「今どきのゲーム」という感じ。
再開してすぐ感じた「ああそう言えば(自由に)稼げなかったな」という感じと、通常移動中にランダムエンカウントがない物足りなさ。まぁ同じことを言ってるわけだけど、今さら気付いたこととして、
敵と会わないのに、移動速度を制限する意味があるのか!?
※ダッシュが一定時間しか出来ない仕様
なんならダッシュボタンすら押させる必要ない、トグル切替で「ダッシュしっぱなし」でもいいようなもんだが。
※戦闘が頻繁に起こりうるエリアならいざ知らず
ともかく、おつかいおつかいまたおつかいのゲームである。言われたところに行き、言われたことをしなければどうにもならない。自由度の度合いで言えば、テラリアの対極にあるようなゲーム性だが、演出もまたしかり。駄菓子屋にしても時計屋にしても、内装のディティールは在りし日のFFクラスであり、「無駄に凝ってる」と言えばこれほど無駄に凝っている(褒め言葉)タイトルも最近少なくなったように思う。まぁ「ぼくの夏休み」のパクリっぽいっちゃパクリっぽいけど。
自由度はない反面、構成要素は闇雲なまでに多く、前作未経験者にはわからないことだらけだったりもする。
妖怪を仲間にする方法、「敵妖怪に使うと“なつきやすくなる”アイテム」とは、つまりは「仲間になりやすくなる」という意味なのか。「ちょっぴり」や「そこそこ」は単純に確率なのか。この種の妖怪にはこの種の食べ物が有効とかありそうで、、、
全く分からない。
コインでガシャを回す。ガシャはあそこまで行かないと出来ない?なんで手元にコインあってもガシャが回せない?そもそもコインはどうやって集めたらいい?確率一辺倒、でもリセットが効かないということは、結局全てのコインは「使い尽くす」しかないってこと?レアな妖怪が出そうなコインはいつ使っても一緒?
うーむ。
全員話を聞いた方がいいの?ほとんど意味がない?虫とか集めまくった方がいい?レアに集中した方が意味がある?コレクション要素だけ?キャラクターの強さに直結する?アイテムは売れるのかな。売って稼ぐのが「普通」?出会える妖怪は(ボスとかは除くとしても)必ず仲間に出来る可能性が存在する?リセットしたらエンカウントポイントが消えちゃったけど、これってどういうタイミングで復活する?
妖怪って普通に交換出来るの?図鑑を埋めるだけならまた戻せばいい?
・・・
全てのことをわかった上で進められないのは当然だと思うし、それによって面白さが減ってしまうこと方が道理だろうとも思うけど、
「取り返しの付かないこと」がスゲェありそうな居心地の悪さが終始まとわりつく。
「失敗を取り戻せない」感じがスゲェする。でもってその予感はたぶん正しい。っていうか昨日初めてネットの攻略情報を覗いたら、
既に取り返しが付かなくなってた・・・
まぁ「取り返しが付かない」状況とは人によって違うだろうけど。
小学生で、友達がみんな遊んでる状況であるなら、それはミスではなくゆらぎであり、個人差であり、話題であるからして、
ちっとも問題じゃない。
友達がより良い結果を自慢してきても、次の局面で自分が自慢する側になる可能性がある。
でもひとりでやってる場合はそう言うわけにはいかない。
失敗は失敗であり、ハズレはハズレでしかない。昨日のプレイで「トゲニャン」を手に入れたが、ヤツは結構強くてすぐに自陣のレギュラーになった。しかし、たまたまその場に出くわしたからよかったものの、気付かずスルーしていたら、彼は未だに戦力外のままだ。
そういうのがゾッとする。
クリアできないということはないだろう。仕組まれたドラマではあるものの、派手な展開はキャッチーで、最低限不可欠な強さは身につけていけるに違いない。特に僕みたいに稼げるポイントでついつい稼ぎまくる体質の人間ならなおのことだ。
だが、
それがイコール自分の満足、楽しさ、嬉しさを刺激するとは限らない。ズバリ、
やっていてほとんど面白くない。思い通りにならない居心地の悪さ、作り手にいいようにおどらされている感がポケモンよりも遙かに強く、「自分らしいプレイ」「僕だけのパーティ」を構成してる気になれない。
面白かったのは、、、
公園ですべり台をスベったときだけ。
あれは嬉しかった(^^!。まさかスベれないよなぁ?と思いながら階段を上れたときの嬉しさ。そして専用のグラフィックでスベってくれたケータ。
ちょっとグッと来た。
でもその直後「だったら!」とブランコに向かった僕の気持ちは、あっさり裏切られてしまったのだけれど、、、。
「出来そうなことが出来ること」というのは、存外大きな喜びになる。でも「出来て欲しいな、無理だろうけど」という気持ちを裏切られるのは、これまた(存外ではないにしても)結構な寂しさをもたらしてしまう。目の前にみえる宝箱。塀の上に登って乗り越えて取りに行きたい。以前塀の上を歩いていたじゃないか。・・・でも登れないし、取れない。世界がリアルに構築されていればいるほど、「出来そう感」が募り、それが裏切られるごとに寂しさが募る。川とかバシャバシャ水遊びとかしたい。なんでこの信号は赤でも大丈夫なのに、あっちの信号はダメなの?そもそも信号は全部青になるの?信号守れって言われるのに、車道を歩くのはOKなのはなぜ?
気持ち悪い。
作り手の勝手な都合に縛られてる感じが凄くする。
バカなAIがまた相手に呪いを掛ける。普通に攻撃してりゃすぐ倒せる相手に何ターンも掛かる。そして貰えた経験値は3。なんだそれ。
ネットを探すとレアな妖怪を手に入れる方法や、パスワードがいくつも出ている。それを見て実行すれば、たぶん僕のパーティはすぐに強くなる。
でもそれってどうなんだ!?
ヒンバスや伝説のポケモンをがんばって探して手に入れるのとは全く違う「入手法」。何度も逃げられては追い求めるケーシィと、いつエンカウントするかも知れない妖怪レーダーで出会える妖怪。
リズムが違う。これが今風なのかと思う。
マックやツタヤに3DSを持って行くと、妖怪ガシャのコインが貰えるらしい。それもレアが「出やすい」らしい。「出る」のではなく。
いくらマックから貰ってるんだ?
その昔発売された「永谷園のCM入りスーパーマリオ」。通常500円が450円だかになっていたが、この妖怪ウォッチという「超強力なコンテンツ」を創造したことが、二次的なおもちゃ、カード、シール、そしてメダルのバリューを破壊的なまでに上げ、金を吸い上げる道具として成立させる。
ポケモンXはそれ単体で
※ネットは不可欠だけど
賞状が貰えるまで遊べた。映画を見なくても、ムックを買わなくても、ハンバーガーを食べなくても、最初の図鑑をコンプリートすることが出来た。
妖怪ウォッチの図鑑をコンプリートするには、いったいいくら使えばいいの?
「お金がない人は適当に集めて適当に強くして適当にクリアして満足してください」そう言われてるような気がした。「それでも十分楽しめるだけの盛りだくさんなコンテンツをご用意しておりますので」。
テメェのさじ加減だろうが。
オレは「集め尽くしながら先に進めたい」んじゃ!
もちろん言ってもムダ。というかむしろマイナス。共感する人もいないだろうし。
でも止めない。なぜなら貧乏だから。
※金銭的にもネタ的にも。
昨日は5時間くらいプレイして、ガシャドクロを倒し、レベルが17くらいまで上がった。次はケマモトだかの村に行くらしいが、その前にこの場所でやり残してることがありまくってそうで怖い。目的地がマーカーでわかりやすいのはありがたいけど、マップをしらみつぶしにするには正直僕には広すぎる。ポケモンの「最低都市ミアレ」を思い出す。
本気で遊べば違うのか・・・?
元祖も買って、リセットマラソンでS級妖怪を集めまくって、マッピングをし、NPCのセリフを全て書き出して、どの妖怪がどこで出たのかも全てメモ。ウォッチランクが高くないと開かない扉、クエストくれるNPCとクエストの内容、、、。
気が遠くなるよな。
つかマップくらいはパッケージに入れてくれてても良さそうなもんだけどな。何なら白地図で自分で書き込むスタイルとか。
そういうの流行りじゃないんだろうけどさ。
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姪の話を聞いたら今レベル34くらいで、ボスが倒せなくて詰まってるらしい。僕がテラリアにうつつを抜かしていた間に、どんどん差は開いていったが、がんばれば追いつけるんだろうか。っていうか、
一回データ消してリセットマラソンだけでもしようかな。
ああでも、「強くて使える妖怪だけを使う」のは、良作のコンテンツをしゃぶり尽くす場合は絶対の不正解なんだよな。「順番に強くなっていく楽しさ」を蔑ろにするわけだから。
ある意味子供とか目先の強さに惹かれて、そういうチョイスをしそうだけど。
でもって「そういう子供向け」に作ってある本作が、「それこそを正解」としてる可能性も低からずあるけど。強い妖怪をネットとか雑誌とかを使って集めよう!みたいな?
アコギやなぁ・・・
せめてS級妖怪を使うためには、自分の妖怪ウォッチも「S級仕様」になんなきゃダメ、とかの縛りがいると思うんだけど、そういうんじゃないのかね。グランツーリスモのライセンスみたいに、ちょっとテストを合格しないと強い妖怪は使えないとか、、。
それじゃあ商売になんないってことなのかもな。
「マネーパワーで強くなれる」から、みんな目の色変えてオロチを欲しがったりするのかな、とも。まぁある意味それが「スマホ時代のスタンダード」なんだろうな。「アイテム課金」的な、金で強さを買う的な。
まぁ大体が1年かそこらでリリースされたゲームが、そんなスゲェ「わけがない」わな。ドラクエみたいなシンプルコンパクトなボリュームじゃあるまいしな。
そう言えばファンブック3の内容も、大概と言えば大概だったな。
8割が商品カタログみたいな内容。
あとシールとDVDとマンガ少々って感じ。攻略は数ページ。それも序盤の紹介的なものだけ。妖怪の仲間にする方法とか地図とかそういうの一切なし。こんなんが売り切れてるってんだから、ちょっとビックリだよ。「ポケットモンスター図鑑」みたいなのが出て欲しいな~。薄くて小さめだけど、必要十分な内容と写真、みたいなのがさ。
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