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2014年7月24日 (木)

服の素材の話

妖怪ウォッチのネタがあんま展開ないので、短い話でお茶を濁す。というか、いつもなら「つれづれ」の1パート的ショートエピソードをこうしてタイトル付けて話すことにそもそもムリがあるのだが、仕方ない他にコレと言ってネタがないのだ。

というか冒頭から余談だけど、モンハン4GのCMが始まったね。発売は10月なのにもう。見て思ったけど、やっぱVitaの「フロンティア」は、一般層に対してなかったことになってるというか、扱いが悪い気がしたな。ハードとして3DSがVitaより大きく優ってるとは思わないけど、

 やっぱフロンティアは「モンハンとは違う何か」という気がした。

実際僕自身全くやりたいと思ったことがないもんな>フロンティア。あのレベルが何百も伸びていく感じがまず嫌いというか、「入り口のハードルを高めてる」し、マルチプレイオンリーなにおいも好きじゃないんだよな。まぁカプコンもそれを肌で感じてるからCM打たないのかな、とも思うけど。

さて、そんな水増し閑話はともかくとして、

 たまには仕事に絡んだ話。

つか前もしたかも知れない。冬に。

今日は夏の素材の話。でも僕が勝手にそうだと思い込んでるだけで、真実とは違うかも知れないので、まぁ話半分で聞いてくれたまえよ。

この数年ユニクロから端を発して「吸汗速乾」とか「吸湿発熱」「接触冷感」と呼ばれる夏素材の謳い文句がテレビや店頭を賑わせているけど、行き着くところ「使う人によって全然違う」というのは、何物にも冒されない真実だと思う。

僕は今でも「綿100%」のTシャツを好んで着る。暑いとか涼しいとかで言えば、綿は決して涼しい素材ではないし、もっと言えば厚さもそれなりのヘビーウェイトの物を好んで着る。これも暑い涼しいで言えば間違いなくNGなチョイスなはずなのだが、

 肌触りはやっぱり綿が好きなのだ。

でもって、

 薄いとシワが目立つので嫌なのだ。

吸汗系のTシャツは、つまりはポリエステルを加工した物が多く、「繊維そのものが水を蓄えない」とされる。要するに、綿と比べて生地に本当の意味でしみこまないため、揮発しやすく、その際に温度を下げる効果が得られるというわけ。

メーカーによってグンゼとか旭化成とか東レとか(たぶん僕が知らないだけでもっと有名で強力なメーカーもあると思う。イオンやユニクロも独自素材を作ってると思うし)が開発した素材は、表面がデコボコしていたり、複数の素材を組み合わせて、、、

・肌触りが良く
・吸湿発熱性能が高く
・ヒンヤリとして、
・丈夫で、
・伸びが良い

みたいな機能を持たせたりする。ちなみにこれは、

・肌に触る側の綿の混率を上げて肌触りを良くし、
・ポリエステルから吸湿性能が高い素材を開発し、
・レーヨンが意外と冷感機能があったり、
・ナイロンで丈夫で型崩れしづらくし、
・ポリウレタンで伸縮性を持たせている

わけだ。他にも、

・シルクの混率が高ければ「肌触り」はよりなめらかで、脱ぎ着もスムーズになり、汗も綿並かそれ以上に吸う

・麻の混率が高いと、生地の通気性が高まり、涼しく感じやすくなる

みたいなことがあったりする。ただ、もちろんこれは「いい面」で、当然悪い面もある。

・綿は、色落ちしやすく、縮みやすいし、前述の通りポリより乾きづらい。綿混素材でも混率次第ではむしろポリ100%よりかゆい物もあったりする<着る人次第だけど。

・ポリはとにかく肌触りが悪くなりがちで、吸湿性能も作り方次第で全然違う。「全然」違うので、ただ「吸湿発熱」と謳ってあれば、どれも同じというわけでは「全くない」。綿が「綿100%ならほぼ近い性能」なのと比べて、ポリは「信憑性が低い」のだ。

・レーヨンはとにかく「タラみやすい」。生地自体それほど強くないし、好みの範疇とは言ってもあまり好きじゃない人も多い。Yシャツスタイルにレーヨンがたくさん入ってると、カチっとしたシルエットになりにくい。でも逆にアロハとかは「そういう感じを楽しむ」物だったりもするから、一概には言えないかも知れないけど。

・ナイロンはとにかく堅くなりやすい。混率にもよるけど、ポリエステルよりナイロンの方が(僕の中では、だけど)堅くて丈夫、そして「値段が高い」というイメージがある。
・ポリウレタンはつまりはゴム。たくさん入っていれば伸縮性は上がるけど、同時に劣化もしやすいのがポリウレタンの特性。伸びきったゴムのパンツのように「デレっと」しやすい可能性をはらんでる。まぁ言っても通常2%~5%くらいしか入らないから、基本入ってて欲しいとは思うけど。

で、

・シルクはとにかく値段が高くなりやすく、弱い。天然素材という意味で言えば、「強化形の綿」という感じ。強度と値段を犠牲にして、肌触りを強化したらシルクになる感じ。
・麻は何と言っても肌触りがゴワつくことと、シワが取れにくいこと。あと物によっては猛烈に縮む。涼しさの代わりに払う犠牲が多いのが麻という感じかな。

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特にインナーを選ぶ際、僕がオススメする点が3つある。

1.より多くの素材で構成された物を選ぶ

 表地と裏地で素材が違うとか、綿、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンと「5者混」であるものとかは、作る為にそれだけ「より良い物を作ろう」という意志があった現れだと僕は思う。何度も言うけど、好みには敵わないので、僕は綿100%をチョイスしてしまうのだけど、特に「吸汗速乾の機能肌着」を買おうという方は、この点に注意するとよろしいかと思う。

ちなみに、冬場だと「毛(ウール)」「アンゴラ(うさぎ)」「ラムウール」「アクリル」なんかがこの候補に加わったりする。

2.紙の良いものを選ぶ

パッケージとかタグとかでもいいけど、「金箔(銀箔)」「ラメ」「パール」などの原価の高いプリントや、変形の型紙を使った物、大きく派手な物など、一見して「お金が掛かってる紙」を使ってある品物の方が、概ね物も良い。

つまりはプライベートブランドと同じで、少しでも安く仕上げようとした品と、少しでも良い物にしようと仕上げた品には、紙にも大きな違いが出る。

着るものは食べ物と違って刹那的な使用に収まらないから、
※特に直接肌に触れる物とかは
多少高くてもイイ物がいいと思います。

3.謳い文句に気をつける

夏場よく売れる品として、敷布団に引っかけて使う「敷きパット」というものがあるのだけど、

 「気持ちいい」とか「サラッとしてる」とか「爽やか」とかの形容詞は、ほぼ信用できない。

個人の嗜好に依存する表現は、結局は「っぽい」だけで、実際の使用とは何にも関係ない。ただ、それらのメッセージを全て無くしてしまうと、それはそれで歌い出しとして寂しくなってしまうので、

 読み解くときはそれ以外のパーツに注意する。

例えば、混率に関しては衣類も食べ物同様「たくさん入ってる順」に表示されている。「綿、ポリエステル、ポリウレタン」と書かれていたら、それはつまり綿が65%、ポリが30%、ポリウレタンが5%」くらいのもので、「ポリエステル、綿、ポリウレタン」と書かれているものは「ポリが80%、綿が20%、ポリウレタンが1%」くらいのものだったりする。

「アイスクリーム」や「果汁入り」と同様に、衣類でも「シルク混」と書いて良いのは「シルクの混率が10%以上」じゃなきゃダメだとか、
※それ未満は「シルク入り」だったり
「綿高率混」と書かれているものは、綿が80%以上じゃなきゃだめだったりとかがある。
※多少数値は違ったかも。

逆に(以前も書いたかも知れないけど)、「表糸綿100%」という表示は、肌に触れる方も外に出てる方も綿100%だけど、足首のゴムのところにポリウレタンが含まれていたりするので、
※引き延ばすと見えたりする。
「純綿」とは書けなかったりする。

・・・そうして、

様々なジャッジを通して商品をチョイスすると、結果残るのは、、、

 値段の高い物

だったりするのだけど、狙っていればそういう品も安くなる時があったりするし、逆に高いだけで、実が伴ってないものを回避することも出来るかも知れない。そしてそれ以上に、

 デザインやプリント優先で買ったりするものだからね。

あくまで素材面の雑談ってことで。つか意外と書くことあったな。書き始めたときは「30行くらいのネタだな~」って思ってたのにな。

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