未来のゲーム2014
まぁ何度も書いてるネタなのだけど、自分が歳取ってその方向性もだんだん変わってきたりもしてきている。
先日コメント戴いた「俺の屍2を買うのか否か」の話。システム寄りのゲーム性に耐性が付いていかず、2はスルー&スルー推奨という話。
フタを開けてみれば俺屍2は10万弱。モンハンクラスはともかく、あれだけ体験版とかゲームサイトで頻繁に取り上げられていたにも関わらずその本数。悪くはないのかも知れないけど、決して良くもないだろうと思う。
一作目こそ発売を心待ちにし、どっぷりたっぷり楽しみまくってプレイをしたが、先日久々に「また最初からやってみようかな」と思い起動しても、存外「入ってこない」。単純に遊び方やルールだけでなく、「楽しみ方」が見えてこない。つまり、
楽しくない。
もちろん軌道に乗ればまた違うであろうことは想像に難くないのだが、いやさそこまで遊べる自信がない。それこそ妖怪ウォッチ2のように「今旬」なタイトルであるならばいざ知らず、今誰もやってないような旧作を、がんばってがんばって「ルール再習得」するほどのエネルギーがないのだ。
したがって2もスルーということになったわけだけど、ふと気付けばリリース予定のタイトルにもその傾向が現れている気がしてきた。
シミュレーションと呼ばれるジャンルのタイトルがかなり減り、
※国産だと信長とスパロボくらいじゃない?
RPGの完全新作でも案外オート戦闘が中心だったり、「考えずに遊べる」物が増えている気がした。
※最近の事情に疎いので、あくまで僕がそう感じただけかも知れない。
スマホゲーが一世を風靡したのも、単純な操作で派手な結果が得られるから(まぁそれだけじゃないだろうけど)かも。ファミコンやスーファミどころか、PS3レベルでもそうそうここまで贅沢なメニュー周りの仕様はねぇだろうという作り込み。
※でも動画やボイスは容量を使うので極端に弱かったり。
下手したら片手でポンポン押してるだけでゲームは進み、そして終わる。続きはまた明日。
その昔トンキンハウスがリリースしたPCエンジン用のRPG「サイバーナイト」。グループSNEが監修し、タクティカルな戦闘シーンと多くのパラメータで、(当時としては)文字通り高密度なプレイを提供してくれた名作だったが、
今はとてもじゃないがムリ。
というか、FFですらライトニングリターンズはそのシステムを少しでも明瞭にするために、ほっといても戦うとか、パーティメンバーをひとりだけにするとか、なかなかに腐心していた。既存のタイトルの続編であればまだ「昔取った杵柄的」操作知識でがんばっていけるけど、そうじゃないものは一般人がなかなか手を出しづらい状況になってる気がした。つかそう考えると妖怪ウォッチはよくブランニューでここまで急激に(コンテンツを)成長させたなぁとも思うが、あれとて戦闘は半オートで、回復も勝手にしてくれるのを多少サポートする程度。派手なアニメは早送りも可能で、脇道の多さや、メディアミックス連動要素の豊富さも今風だ。
ゲームがどんどん「システムの簡素化」「ビジュアルの充実化」していくというのは、とどのつまりカメラがシャッターを押さずに笑顔を切り取るように、ゲームも「遊ばずに楽しめる」物が今後出て来るのかもとすら思う。なんつか、
みんなゲームで遊びたくないのかも、とも。
昔一部のスクウェアRPGをして「盲導犬RPG」という蔑称が付けられた時期があった。何から何までお膳立てしてくれて、自分で能動的に何かしようとしなくても、どんどんなし崩し的にクリアまで導いてくれる、、、。
今出たらたぶんそんなのでも「不親切」と感じるんだろう
妖怪ウォッチ2の4gamerユーザーレビュー。わずか3人のコメントがあまりに三者三様で興味深い。遊び手の「ゲーム経験」「年齢」「性別」「環境」によって、評価は文字通り180度変わる。よほど親しくなければ言葉は重みを失うし、指針、拠り所に出来る情報を集めることが困難になる。言っちゃ何だけど、僕がスゲェ楽しめるゲームも絶対国内でリリースされてると思うんだよね。知らないだけで。
他にも、僕が勝手にそうなるんじゃないかと思ってることに、「対戦の衰退」というのもある。その昔ゲームの対戦はヘビーユーザー同士のものだった気がする。ストIIとかの対戦格闘も、結局はゲーセンに通ってる人が主な対象で、「勢い」でスーファミ版は売れたけど、そこから先、どれほどのユーザーが付いてきていたのかは怪しい気がする。
でも今は、ネコもしゃくしもネット環境があり、コミュニケーションツールとしての利用が当たり前になっている。LINEにしてもフェイスブックにしても、
わざわざ争ったり競ったりするために利用してる人はほとんどいないだろう。
ということは、ネット利用のコミュニケーションはあくまで「仲間」や「知り合い」がメインで、遊ぶにしても「そういう関係を望んでいる」可能性が、今後より高まっていく気がする。つまり、
マルチプレイのFPSや、スポーツ、RPGのPVPなどは、今後どんどん縮小していく気がする。
ただこれはあくまで国内の、それも僕がそう感じてるだけのことであって、世界レベルで言えば戦争も終わってないし、アクション映画は今でも楽しんでみている。ただ、
映画とゲームは違うし、マルチプレイとシングルプレイも違うと言う話。
・・・
僕はPS4を持ってないので、あくまで伊集院の話を元にしたイメージでしか語れないのだけど、
どこぞの誰かがアップした動画を見てコメントを寄せたり、自分で「あ、これ見せたい」と思った部分をアップしたりするというのは、対戦でもマルチプレイでもないオンラインの「共有感」として、なかなかに強力なカードになりうると思った。つまり、人間は他人との繋がりを否定したいわけじゃない。むしろ一緒に何かをしたいという気持ちは多くの人が持っている。でも、どこの誰だかわからない人に気を許すことは出来ないから、その距離感には慎重になる。
コミュニケーションはしたいけど、深いのはイヤ。
思えばダークソウルのオンライン要素もそういった側面を意識していたし、FF14とかも(詳しくは知らないけど)11の頃みたいな「ベッタリドップリ」ではない様子。もしかしてもしかしたら以前僕が書いたような、
一見オンラインマルチプレイに見えるけど、他のプレイヤーは全てNPC
というゲームでも成立してしまうかも知れない。欲しているのは「っぽさ」であって、「リアル」ではないから。
ラブプラスやその他のギャルゲーのように、「仮想現実の恋人」を求める層は明確にある。でも今後の流れとして「仮想現実の友人」「仮想現実の対戦相手」というのも、案外出て来るかも知れない。対戦はしたいけど、リアルな人間はマナーとかモラルとか面倒。リアルな人間とはユルいコミュニケーションだけで十分。ルールとか覚えるの面倒。でも貧乏ったらしいのはイヤ。
あと3年でそういう未来が来る気がする。
もちろんいつも通り気がするだけだが。あと、「そういう未来のあとにまた別の未来が待っていそう」な気もするが。
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